
このサイトを運営するようになってから、数々の国産ドッグフードの口コミを見る機会が増えました。
そこで驚くのが、明らかに体に悪いだろうと思われるドッグフードに対して、
- 国産だから安心です。
- ○○(会社名)の商品だから信頼できます。
- 国産以外のドッグフードはなんとなく不安。
といった口コミが未だに多くついていることです。
これはやらせとかではなく、ただ単純にドッグフードへの知識と関心が足りない飼い主さんが「国産だから安心」と思い込んでしまっていることが理由にあるからだと思います。
そこで今回は、愛犬に安心して食べさせられる質の良い国産ドッグフード10選をこの記事にまとめることにしました。
国産ドッグフードの選び方や落とし穴なども解説しているので、ぜひこの機会に国産ドッグフードについて理解を深めていただければと思います。
目次
【基本】愛犬に安心して食べさせられる国産ドッグフードの選び方
原材料の産地や仕入先もきちんと分かる
原産国に「日本」と書かれていても、それは最終的な加工がされた場所にすぎません。つまり、最終的には日本で加工したけれど、原材料は日本のものとは限らないよという意味です。
海外から輸入した原材料を使っているかもしれませんし、途中の加工までは他の国で行っている可能性もあります。
もちろん、どの過程においても管理が徹底されていれば問題ありません。注意しなければならないのは、情報がなさすぎる国産ドッグフードです。
原材料の産地や仕入先が分からない国産ドッグフードを愛犬に食べさせることは、実はとても怖いことだと私は感じています。
最近は、原材料の産地や仕入先をきちんと公開している国産ドッグフードが増えましたね。生産者の顔やプロフィールを載せているメーカーもあります。
愛犬のためにも、できるだけこのような国産ドッグフードを選んでおきましょう。
種類の分かる安全な油脂が使われている
ドッグフードの原材料を見た時、「動物性油脂」「植物性油脂」「家禽油脂」「魚油」などと書かれているものがあります。
これらは何の動物・植物・魚から採取された油脂あるいは脂肪なのか分からないため、アレルギー体質の犬に与えるものとしては好ましくありません。
そのため加工の段階で強力な酸化防止剤が使われている傾向にあり、残念ながらその時に使われた成分は記載しなくても良いことになっています。
もし原材料に「動物性油脂(○○で防止)」といった表記がなければ、安全とは言い難い酸化防止剤を使用している可能性があると思っていいでしょう。
どんな油脂を使っているのかちゃんと分かるのはもちろんのこと、何で酸化防止しているのか?その辺りもきちんと説明が添えられている国産ドッグフードを選ぶことが望ましいです。
注意すべき成分が無添加である
国産のドッグフードには、安全とは言い難い成分(合成保存料、着色料、香料、防腐剤、BHA、BHTなど)が当たり前のように使われているものもあります。
これは、日本のペットフードにおける添加物の基準が人間の食品よりも甘いこと、そして5%未満の成分であれば原材料に表示する義務がないという緩い規制が背景にあるからです。
もしも愛犬を大切な家族と考えるのであれば、多少値段が高くても化学合成物質にできるだけ頼らない国産ドッグフードを選んでおくようにしましょう。
ドッグフードの品質をよく保つためには必要な成分かもしれませんが、犬が健康的に生きていく上でこれらは必要ありません。
口コミで評判のいい国産ドッグフード32商品を比較!
以上の3つのポイントを踏まえて、ここでは口コミで評判のいい国産ドッグフード32商品を比較してみることにしました。
比較する項目は、
- 原材料の産地や仕入先が明確であるか?
- 油脂の種類。
- 注意すべき添加物が使われていないか?
の3つです。
商品名 | 原材料 | 油脂の種類 | 添加物 |
---|---|---|---|
ポンポンデリ![]() |
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米油、DHA含有精製魚油 | ![]() |
ペトコトフーズ(BEEF)![]() |
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フィッシュオイル、亜麻仁オイル | ![]() |
愛犬元気パックン![]() |
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動物性油脂 | ![]() |
いぬのしあわせ![]() |
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動物性油脂・フィッシュオイル・米胚芽油 | ![]() |
ヴィジョンズ![]() |
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米油・菜種油 | ![]() |
ウェルケア![]() |
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動物性油脂・精製魚油・植物性油脂 | ![]() |
UMAKA![]() |
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- | ![]() |
家族のごはん![]() |
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動物性油脂 | ![]() |
グラン・デリ![]() |
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動物性油脂 | ![]() |
このこのごはん![]() |
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米油 | ![]() |
ゴン太のふっくらソフト![]() |
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- | ![]() |
鹿肉ベーシック![]() |
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オリーブ油 | ![]() |
柴専用![]() |
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油脂類(牛脂・精製魚油) | ![]() |
ZEN![]() |
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ココナッツオイル・魚油・オリーブオイル | ![]() |
Dr.ケアワン![]() |
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ドットわん![]() |
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牛オイル(国産) | ![]() |
ナチュロル![]() |
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ひまわり油 | ![]() |
華![]() |
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- | ![]() |
馬肉自然づくり![]() |
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馬油 | ![]() |
ビオナチュール![]() |
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- | ![]() |
ビストロ![]() |
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動物性油脂 | ![]() |
ビタワン![]() |
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油脂類(動物性油脂・γ-リノレン酸) | ![]() |
ビューティープロ![]() |
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油脂類(動物性油脂・植物性油脂・共役リノール酸・γ-リノレン酸(オメガ-6脂肪酸)) | ![]() |
プリモ![]() |
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ひまわり油 | ![]() |
ベストバランス![]() |
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動物性油脂 | ![]() |
マザープラス![]() |
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菜種油 | ![]() |
レガリエ![]() |
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ひまわり油(日本)・ごま油(日本)・鶏油(日本)・マグロオイル(日本) | ![]() |
YumYumYum!![]() |
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ー | ![]() |
ランミールミックス![]() |
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動物性油脂・フィッシュオイル・植物性油脂 | ![]() |
LIVE DOG![]() |
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米油・DHA含有精製魚油 | ![]() |
和の究み![]() |
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ビーフオイル・フィッシュオイル | ![]() |
わんこのきちんとごはん![]() |
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ひまわり油 | ![]() |
口コミで人気の国産ドッグフード32商品を比較してみて分かったのは、ホームセンターやドラッグストアなどで手軽に買えるドッグフード(×がついた商品)ほど中身がお粗末だということです。
穀類や正体の分からない肉類をたくさん使い、そのうえ低品質な油脂、アレルゲンを多く含む食品、好ましくない添加物などがこれでもかというくらい含まれています。
小麦や大豆などの使用が気になる商品もありますが、産地やどんな食材を使っているのかなどの情報がきちんと開示されているので安心です。
また、このようなドッグフードほど調理にもこだわっていて、栄養素や旨みを逃さないよう低温でじっくり調理している傾向にあります。
そこで次に、これらの比較を踏まえた上でさらに中身を掘り下げ、本当におすすめしたい国産ドッグフード10選をまとめてみました!
【決定】愛犬に安心して食べさせられる国産ドッグフードおすすめ10選!
ここで紹介する10商品を決めるにあたり、「原材料・製造工場・品質管理に関する情報の質と量」「健康に良い油脂が使われているか」「安全性」にポイントをおいて評価してみました。感じ方には個人差があり、完全さを保証するものではありません。

価格 |
【通常】3,500円(1kg) 【定期初回】2,980円(1kg) 【定期】5,960円(1kg×2袋) |
内容量 | 1kg |
評価 | ![]() |

価格 |
【初回お試し】2,980円 【通常】4,980円 【定期】4,482円 |
内容量 | 1.5kg |
評価 | ![]() |

価格 |
【初回購入】 4,224円(150g×12袋) 7,744円(150g×24袋) 11,264円(150g×36袋) 15,664円(150g×48袋) 31,328円(150g×96袋) 【定期購入】 5,280円(150g×12袋) 9,680円(150g×24袋) 14,080円(150g×36袋) 19,580円(150g×48袋) 39,160円(150g×96袋) |
内容量 | 150g×12袋(1.8kg) 150g×24袋(3.6kg) 150g×36袋(5.4kg) 150g×48袋(7.2kg) 150g×96袋(14.4kg) |
評価 | ![]() |

価格 |
通常価格:3,980円 定期初回:2,970円(送料無料) 定期価格:6,960円(2袋) |
内容量 | 800g |
評価 | ![]() |

価格 |
【初回お試し】500円(160g) 【通常】5,480円 【定期】4,280円 |
内容量 | 1.7kg(850g×2袋) |
評価 | ![]() |

価格 | 【初回お試し】1,980円(ドライタイプ500gとやわらかドライタイプ400gのセット価格) 【通常】1,716円(400g)~ |
内容量 | 400g(80gずつレトルトパック包装) 800g(80gずつレトルトパック包装) |
評価 | ![]() |

価格 | 2,680円(700g) 14,540円(4kg) 28,170円(8kg) ※商品により異なる |
内容量 | 700g、4kg(1kg×4)、8kg(1kg×8) |
評価 | ![]() |

価格 |
【初回お試し】100円(30g) 【通常価格】3,000円(800g)~ 【定期価格】4,980円(800g×2袋)~ |
内容量 | 800g |
評価 | ![]() |

価格 | 880円(500g) 1,657円(1kg) 4,491円(3kg) 8,546円(3kg×2袋) |
内容量 | 500g、1kg、3kg、6kg(3kg×2) ※ベーシックの場合 |
評価 | ![]() |

価格 |
【通常】3,000円~ 【定期初回】2,400円~ 【定期】2,700円~ |
内容量 | 1kg |
評価 | ![]() |

価格 |
1,500円(250g) 3,600円(1kg) 4,100円(1kg ※送料込みの値段) |
内容量 | 250g、1kg |
評価 | ![]() |

価格 | 【お試し】450円(100g)、550円(4種セット) 【通常価格】2,950円(1kg)~ |
内容量 | 1kg、5kg(1kg×5)、10kg(1kg×10) ※イー・チキンの場合 |
評価 | ![]() |
迷ったらコレ!国産ドッグフードにこのこのごはんがおすすめな理由!
当サイトは特定のドッグフードを強くおすすめするつもりはありません。
ここはあくまでも私が選んだ国産ドッグフードとして参考にしていただきたいのですが、そもそもなぜこのこのごはんを選んだのか?その理由を簡単にまとめてみました。
- 衛生管理・品質管理が徹底された国内の工場で製造されている。
- パパイヤとモリンガ以外は国内から仕入れた原料。
- 小麦アレルギーに配慮して小麦グルテンフリー。
- 合成保存料などの化学合成物質が無添加。
- 人間用の食品と同等基準の食材で作られている。
- オイルコーティング不使用。
私がおすすめの国産ドッグフードにこのこのごはんを選んだ理由は、原材料がすべて人間用の基準であること、そしてGMPや有機JAS認定を受けた工場が運営管理する国内のペットフード工場でつくられているからです。
この辺りは今回紹介したすべての国産ドッグフードに当てはまるため、このこのごはんだけが特別というわけではありません。
なので品質・衛生管理においては、どの国産ドッグフードを選んでも間違いないと私は確信しています。
ただ、このこのごはんは小型犬が抱えやすい悩み(涙やけ、体臭、毛並みなどのトラブル)に合わせて原材料を調整しているという点が他とは違うなと感じました。とくに注目しておきたい原料が以下の2品ですね。
- 青パパイヤ
タンパク質を分解する酵素「パパイン」が豊富に含まれている。脂質や糖質の分解にも働きかけ、エネルギーの産出も助けてくれる。 - モリンガ
消化を助ける食物繊維がたっぷり含まれているほか、抗炎症作用、血圧や血糖値の低下なども期待できるハーブ。
この2種の食材があるからこそ、涙やけや毛並みなどの悩みへより効率的にアプローチできるんだなと思いました。これらの悩みがある場合は試す価値がありそうですね。
もし今までドラッグストアなどで購入できる安い国産ドッグフードを使用していたなら、ぜひこのこのごはんのようなフードを手にとって比較してみて下さい。その違いは歴然ですよ。
愛犬の健康を本当に願うなら、このこのごはん、もしくはここで紹介したような国産ドッグフードを利用されることをおすすめします。
無添加で選ぶならどの国産ドッグフードがおすすめ?
「無添加」にこだわるのであれば、今回ここで紹介した国産ドッグフードを基準に選ばれるといいでしょう。
無添加といっても、加工工程で食品添加物(酸化防止剤など)が使用されていても「無添加」と表示できますから、せめてどんな成分をどう使っていないのか等の説明がきちんと添えられているドッグフードを選ばれるのが良いのではないかと思います。
個人的には、商品名に「無添加」と表示しているものや、やたら無添加をアピールする国産ドッグフードは信用性に欠けるので避けたほうがいいかなと感じています。だってその保証がないのですから。
本当に100%無添加にこだわりたいのであれば、有機栽培された野菜や認定を受けたオーガニック食品を使った手作り食などを検討されるといいかもしれません。
グレインフリー(穀物不使用)の国産ドッグフードってあるの?
炭水化物に穀物を使わないグレインフリーの国産ドッグフードは、
の2商品です。
穀物は種類と使い方によっては犬にとっても良い栄養補給源になるのですが、中には穀物が体質に合わない穀物不耐性の犬もいるんですよね。
そのような犬には、穀物を使わないドッグフードを選ばれるといいかと思います。
無添加の国産缶詰(ウェット)ドッグフードってあるの?
私が知る限りではありますが、安全と呼べる国産の缶詰(ウェット)ドッグフードは残念ながらありませんでした。
どれも好ましくない添加物や素材のグレードが分からない原料が多く含まれています。
そのため、本当に良い缶詰(ウェット)ドッグフードを選ぶのであれば、なるべく外国産のものを候補に入れておくといいでしょう。
中でも、イギリスやドイツで作られている缶詰(ウェット)ドッグフードは原材料の品質からして格段に違います。機会があればぜひ手にとって日本産の商品と比較してみるといいでしょう。
良い原料を使っている分お値段は少々高くなってしまいますが、愛犬の健康を考えたら妥当の値段だと私は感じています。ぜひ以下の記事も参考にしてみて下さいね。
犬の食物アレルギー対策にいい国産ドッグフードは?
愛犬の食物アレルギー対策にいい国産ドッグフードは、個体によって異なります。
愛犬がどんな食品に含まれる成分に反応するのかにもよるので、一概に「○○がおすすめ!」とここで紹介することはできません。
ただ、食物アレルギーのある犬に選んでおきたいおすすめの低アレルゲンドッグフードというものはいくつかあります。
以下の記事で食物アレルギー対策に有効なドッグフードの選び方や対策法などもじっくり紹介しているので、ぜひ参考にしてみて下さい。
国産のオーガニックドッグフードってあるの?
国産にはどれくらいのオーガニックドッグフードがあるんだろう?と思い調べてみたのですが、実はオーガニック食材を100%使用したドッグフードはありませんでした。
その代わり、原材料の99%が有機JAS認定を受けている国産のドッグフードなら存在します。それが、株式会社イシイが製造販売を手掛ける「PIYO」です。
ちなみに、残りの1%は酸化防止剤に使われているローズマリー抽出物になります。こちらは天然由来の添加物で、とくに有機JASの認定は受けていません。
小麦やトウモロコシといった穀物が使われているので体質に合わない犬も多いかもしれませんが、オーガニックにこだわるならぜひ利用されてみるのもいいでしょう。