
穏やかな表情で人懐っこく、一緒にいるだけでほんわかと心を和ませてくれるゴールデンレトリバー。そんなゴールデンレトリバーは肥満や関節の病気になりやすい犬種なので、餌選びは慎重に行いましょう。
ここでは、ゴールデンレトリバーに適したドッグフードの選び方、そしてゴールデンレトリバー合わせておきたいドッグフード5選を紹介していきます。
目次
【基本】ゴールデンレトリバーに合うドッグフードの選び方
ゴールデンレトリバーにはどんなドッグフードを選ぶといいのか?ゴールデンレトリバーの特徴や抱えやすいトラブルなどを踏まえた上で、選び方のポイントを3つまとめてみました。
主原料に動物性タンパク質が使われている
ゴールデンレトリバーは、外耳炎や皮膚炎といった皮膚トラブルが多い犬種です。長くて密集した被毛が特徴なので、蒸れによる湿疹や体の痒みも発症しやすい傾向にあります。
遺伝性による皮膚疾患の改善はそもそも難しいですが、それ以上悪化させないために、また後天性による皮膚疾患を発症させないためにも、日頃から主原料に良質な動物性タンパク質(肉や魚)が使われたドッグフードを与えるようにしましょう。
良質な肉や魚から得られるタンパク質は、犬の皮膚・被毛・細胞を健康に保ちます。植物性原料中心の食事は胃腸に負担をかけるため、逆に皮膚や被毛のトラブルが起きやすくなります。
皮膚疾患は食事だけで改善できるものではありません。必ず獣医師の指示の元で適切な治療を行うようにして下さい。
低脂肪・低炭水化物・低カロリーである
ゴールデントリバーは太りやすい傾向にあります。一般的には25~34㎏前後がゴールデンレトリバーの理想体重と言われており、これ以上の場合は肥満の可能性があるでしょう。
とくに大型犬の肥満は心臓や関節に大きな負担を与えてしまうので、食事による体重管理は必須です。できるだけ低脂肪・低炭水化物・低カロリーのドッグフードを選び、適度に運動をして基礎代謝を上げましょう。
炭水化物に関しては、含有量がおおよそ50%を下回っており、高GI値食品と低GI値食品がバランスよく含まれているものが理想です。カロリーは極端に低いとエネルギー不足になるので、この辺りも注意しましょう。
骨・関節軟骨成分が含まれている
ゴールデンレトリバーは股関節形成不全にもなりやすい犬種です。これは遺伝的要因がほとんどですが、体重の増加による骨への負担も大きく関わっています。
発症のリスクを避けるためにも肥満を防止するのはもちろんですが、子犬期から関節に負担のかからない食生活、できるなら関節に良い成分が含まれたドッグフードを食べさせましょう。
おすすめなのは「グルコサミン」「コンドロイチン硫酸」「MSM(メチルスルフォニルメタン)」の3つの成分が配合されたドッグフードです。
- グルコサミン:軟骨の原料で、軟骨を再生したり修復したりする働きがある。
- コンドロイチン硫酸:グルコサミンと一緒に摂取することで、軟骨のクッション性や柔軟性を保つ役目を果たす。
- MSM:アミノ酸の構成要素の1つである硫黄の供給源で、骨や皮膚、コラーゲンの生成を補助。関節痛などを和らげる働きもある。
ゴールデンレトリバーのご飯に評判のいいドッグフード15種類を比較!
以上の3つのポイントを踏まえて、ここではゴールデンレトリバーのご飯に選ばれやすい人気のドッグフード15種類を比較してみることにしました。
比較する項目は「主原料」「脂質・炭水化物・カロリー」「骨・関節軟骨成分の配合」の3つです。カロリーは100gあたりのエネルギー量です。
商品名 | 主原料 | 脂質 炭水化物 カロリー |
骨・関節軟骨成分 |
---|---|---|---|
アイムス(体重管理用)![]() |
とうもろこし・小麦・肉類(チキンミール・家禽ミール) | 8.5%以上 52.5% 360kcal |
- |
アカナ(アダルトラージブリード)![]() |
鶏肉13%・鶏肉ミール12%・七面鳥肉ミール11%(肉類含有量60%) | 15%以上 35% 338kcal |
グルコサミン・コンドロイチン |
ウェルケア(レトリバー専用)![]() |
肉類(鶏肉・チキンミール)・米糠・コーングルテンフィード | 11%以上 43.5% 330kcal |
CPP・グルコサミン・コラーゲン・コンドロイチン |
オリジン(6フィッシュ)![]() |
サバ・ニシン・カレイ(肉類含有量85%) | 18%以上 29.4% 394kcal |
グルコサミン・コンドロイチン |
カークランド(ラム・ライス・ベジタブル)![]() |
ラム・ラムミール・玄米 | 14%以上 51.4% 365kcal |
グルコサミン・コンドロイチン |
家族のごはん![]() |
穀類(とうもろこし・コーングルテンフィード・小麦粉・米糠・コーングルテンミール) | 8%以上 54% 320kcal |
- |
カナガン![]() |
骨抜きチキン生肉26%・乾燥チキン25%・サツマイモ(肉類含有量60%) | 17% 32.5% 361kcal |
グルコサミン・MSM・コンドロイチン |
サイエンスダイエット(大型犬種用 成犬用)![]() |
トウモロコシ・小麦・トリ肉(チキン・ターキー) | 16.3% 53.1% 371kcal |
グルコサミン・コンドロイチン |
シュプレモ(成犬用)![]() |
チキン(肉)・チキンミール・玄米 | 14%以上 40.5% 350kcal |
- |
ネルソンズ![]() |
乾燥チキン28%・チキン生肉20%・サツマイモ(肉類含有量48%) | 15%以上 39.5% 362kcal |
グルコサミン・コンドロイチン |
ファインペッツ![]() |
鹿肉・鶏肉・オートミール(肉類含有量80%) | 16%以上 40.7% 440kcal |
グルコサミン・コンドロイチン |
ブッチ(ホワイト・レーベル)![]() |
チキン(生)80% | 8%以上 7.9% 123.3kcal |
- |
モグワン![]() |
チキン&サーモン(生肉と乾燥肉)53% | 12% 44% 344kcal |
グルコサミン・MSM・コンドロイチン |
ユーカヌバ(ラブラドール・レトリバー)![]() |
肉類(鶏・七面鳥)・とうもろこし・小麦 | 11%以上 51.7% 376kcal |
グルコサミン・コンドロイチン硫酸 |
ロイヤルカナン(ゴールデンレトリバー)![]() |
家禽ミート(鶏・七面鳥)・とうもろこし・米 | 11%以上 48.9% 362kcal |
グルコサミン |
ゴールデンレトリバーに選ばれやすい15種類のドッグフードを比較してみました。
そこで分かったのは、やはり犬種別に分かれているドッグフードほど表記が明確ではないということです。一番わかりやすいのは「動物性油脂」ですね。何の動物から得られるのか分からない油脂を使っている時点で、高く評価できません。
また、パッと見た感じ数字は良くても、原材料をよく見てみるとバランスが悪い、または品質や安全性がよく分からないドッグフードもいくつかありました。
それが今お伝えした油脂の種類であったり、どこ産のどういった品質の原料を使っているのかといった情報がないものもあります。
ゴールデンレトリバーに限らずですが、犬の健康をしっかり管理するならこのようなドッグフードは極力避けた方がいいというのが私の考えです。
そこで次に、これらの比較を踏まえた上でさらに中身を掘り下げ、ゴールデンレトリバーに合わせておきたいドッグフード5選をまとめてみました!
【決定】ゴールデンレトリバーにおすすめのドッグフード5選!
ここで紹介する5つのドッグフードは、ゴールデンレトリバーの特徴や抱えやすいトラブルを踏まえた上で、私が個人的にドッグフードの原材料・栄養成分値・製造工程などあらゆる情報を調査した上で高く評価した商品です。完全さを保証するものではありません。
ネルソンズ

価格 |
【通常】7,800円 【定期】6,630円 |
内容量 | 5kg |
評価 | ![]() |
アカナ アダルトラージブリード

価格 | 12,960円 |
内容量 | 11.4kg |
評価 | ![]() |
オリジン

価格 |
1,300円(340g) 6,300円(2kg) 15,000円(6kg) 22,000円(11.3kg) |
内容量 | 340g、2kg、5.9kg、11.3kg |
評価 | ![]() |
モグワン

価格 |
【通常】3,960円 【定期】3,564円 ドッグフードの神様限定!今なら初回50%OFFのキャンペーン実施中! |
内容量 | 1.8kg |
評価 | ![]() |
ファインペッツ

価格 |
【初回お試し】1,080円(1.5kg) 【通常】3,394円~ 【定期】3,394円~ |
内容量 | 1.5kg、4kg、8kg、16kg |
評価 | ![]() |
迷ったらコレ!ゴールデンレトリバーにネルソンズドッグフードをおすすめする理由!
当サイトは特定のドッグフードを強くおすすめするつもりはありません。
ここはあくまでも私が選んだドッグフードとして参考にしていただきたいのですが、なぜゴールデンレトリバーにネルソンズを選んだのか?その理由を簡単にまとめてみました。
- お肉をしっかり食べれて野菜や果物も摂れる。
- 脂肪になりにくいサーモンオイルが使われている。
- 関節に良い成分が配合されている。
- 腸の健康を良好に保つマンナンオリゴ糖やフラクトオリゴ糖が配合されている。
- 穀物アレルギーに配慮してグレインフリー。
- 人間用の食品と同等基準の原料が使われている。
私がゴールデンレトリバーにおすすめしたい餌としてネルソンズを選んだ理由は、ゴールデンレトリバーが抱えやすいトラブルに合った原材料のラインナップだからです。
選び方でも解説したように、ゴールデンレトリバーは肥満・関節や皮膚・被毛トラブルを抱えやすい傾向にあります。
これらを少しでも予防・対策するためには、ドッグフードの栄養成分値だけにとらわれないことが大切です。
原材料にどんな品質のどんな食材が使われているのかを確認するのはもちろんのこと、またそれらの栄養素が活かされるよう丁寧に低温調理等がされているかも確認しなければなりません。なぜなら、食べたもので皮膚・被毛・細胞等がつくられるからです。
もちろん、体質や健康状態によって合うドッグフードが変わるので、すべてのゴールデンレトリバーにネルソンズがおすすめというわけではありません。
ゴールデンレトリバーの健康を少しでも良好に保つためにも、ネルソンズのような消化に負担の少ないドッグフードを選ばれてみるのも良いのではないでしょうか。
【給餌量】ゴールデンレトリバーの餌の量は1日どれくらい?
ゴールデンレトリバーが1日に必要とする餌の量は、ドッグフードや手作り食の栄養価、運動量、ライフスタイル、体重、体格、年齢などによって変わります。よって、絶対にこの量を与えなければならないという決まりはありません。
以下の計算方法から1日に必要なフードの給餌量を割り出すことができますので、ぜひ参考にしてみて下さい。計算に必要な係数は下の表に示してあります。
- まずは安静時のエネルギー要求量を求める。
RER(kcal)=30 × 体重 + 70 - 次に、1日に必要なエネルギー量を求める。
DER(kcal/日)=RER × 係数 - 最後に、1日必要な給餌量を算出する。
給餌量(g/日)=DER ÷ フード1g(1缶)あたりのカロリー数
ライフステージ | 係数 |
---|---|
子犬(4ヶ月未満) | 3.0 |
子犬(4~9ヶ月) | 2.5 |
子犬(10~12ヶ月) | 2.0 |
成犬(避妊・去勢をしていない) | 1.8 |
成犬(避妊・去勢をしている) | 1.6 |
肥満傾向 | 1.4 |
妊娠中(初めの42日間) | 1.8 |
妊娠中(43日目以降) | 3.0 |
授乳中 | 4.8 |
老犬(7歳以上) | 1.4 |
そして、それぞれのライフステージの餌の与え方や注意点を以下にまとめてみました。
子犬の場合
子犬は毎日成長するため、こまめに体重を測った上で給餌量を参考にするようにしましょう。月齢だけで判断してしまうと、栄養過多や栄養不足の原因となってしまいます。
餌の回数は、生後10週までは1日分を少量ずつ4回ほどに分けて、生後3ヶ月過ぎた頃から、その犬の予想される体重の50%近くになるまで1日3回に分けて与えましょう。生後5~6ヶ月頃から、餌の回数を1日2回程度にします。
成犬の場合
成犬は、15kgまでは体重の1.2%程度、15kg以上は1%程度の給餌量が目安です。
ただし、個体差や運動量によっても大幅に変わるため、体重と照らし合わせながらコントロールするようにしましょう。
犬は食餌と食餌の間隔が長くても大丈夫なので、餌の回数は1日2回で問題ありません。
老犬の場合
老犬は、成犬に与える量よりも20~30%程減らした量を与えるようにしましょう。消化率や代謝率が低下するため、食べ過ぎると内臓や消化器官に負担をかけてしまいます。
餌の回数は、消化器への負担を軽くするためにも1日2~3回に分けて与える必要があります。
ここで紹介した給餌量はあくまでも目安で、運動量・体調・生活環境によって必要なエネルギー量が変わります。給餌量が合っているかどうかはうんちで分かるので、うんちが柔らかければ量を減らす、硬ければ量を増やすといった感じで調整して下さい。
ゴールデンレトリバーがご飯を食べない理由とその対処法は?
ゴールデンレトリバーがご飯を食べない時に考えられる理由は、健康状態・ライフスタイル・飼い主さんとの関係によっても異なります。よくある理由を以下にまとめてみました。
- わがままになっている。
- ドッグフードの匂い・味・質感が気に入らない。
- もともと食が細い。
- 成長が落ち着いてきている(子犬の場合)。
- 老化による代謝率や消化率の低下。
- ストレスを抱えている。
- 1回のご飯の量が多い。
- 口の中にトラブルがある。
- 病気や何かしら不調がある。
- 生理中である(避妊手術をしていないメスの場合)。
基本的に、犬は食事に飽きるということはほとんどありません。
もしもご飯を食べない日が2日以上続く場合は病気の可能性もありますので、早めにかかりつけの動物病院を受診して獣医師に相談しましょう。
ゴールデンレトリバーがご飯を食べない時の対処法は、それぞれの理由によって異なります。詳しくは以下の記事で解説していますので、ぜひそちらを参考にしてみて下さいね。
ゴールデンレトリバーにかかる餌代は年間いくら?
ゴールデンレトリバーの餌代ですが、これは個体差によって大きな差が出るため、必ずしも「〇〇〇円!」とは言い切れません。また、食べさせるドッグフードによっても年間の餌代は変わります。
例として、私が紹介しているネルソンズでおおよその年間の餌代を出してみましょう。成犬ゴールデンレトリバー(体重25~34㎏)で計算してみます。
- ネルソンズ 1袋(5kg)あたり7,800円(税抜)
- 成犬ゴールデンレトリバー(体重25~34㎏)の1日あたり給与量355~437g
体重およそ25~34kgの成犬ゴールデンレトリバーであれば、1ヶ月あたり約2~3袋のネルソンズが必要となります。
ちなみに、1回のお買い物が合計20,000円以上だと20%OFFになるため、ネルソンズを3袋ずつ定期購入すれば1袋あたり6,240円(税抜)で購入することができます。さらに送料無料です。
また、定期購入の場合はお届け周期を1週間~13週間まで1週間単位で選べます。なのでここでは、4週間おき(約1ヶ月おき)にネルソンズが3袋届く設定で計算してみましょう。
18,720円(ネルソンズ3袋分代)×12回(年間)=224,640円
となるので、もしネルソンズをゴールデンレトリバーに食べさせてあげるとなると、年間約224,640円(税抜)の餌代がかかるということになります。
ただし、ここで出した金額はあくまでも目安です。飼育環境、体質、運動量などによって餌代は大幅に変わるので、参考程度に留めていただければと思います。
ゴールデンレトリバーの健康を考えるとネルソンズドッグフードはおすすめ!
もう一度お伝えしますが、私はすべてのゴールデンレトリバーにネルソンズをおすすめするつもりはありません。
ゴールデンレトリバーの生理状態・ライフスタイル・健康状態によって合うドッグフードが変わってきますので、ここはあくまでも犬の管理栄養士の私が選んだおすすめのドッグフードとして参考にしていただければ幸いです。
ゴールデンレトリバーは、関節や皮膚・被毛トラブル以外にも拡張型心筋症という心臓の病気が発症しやすい傾向にあります。
心臓の健康維持には、EPAやDHA、タウリン、L-カルニチン、抗酸化成分などの栄養素が欠かせないほか、やはり内臓脂肪蓄積による心臓や腎臓への負担を減らせるよう食事には十分配慮しなければなりません。
もともと大型犬は、小型犬・中型犬よりも寿命が短い傾向にあります。彼らの寿命を少しでも健康的に伸ばすためにも、ネルソンズのような栄養バランスのとれたドッグフードを取り入れてみてはいかがでしょうか。
ゴールデンレトリバーにおすすめのドッグフード5選をもう一度見る!