185商品のドックフードを徹底比較!「ドッグフードの神様」

犬の皮膚・食物アレルギー対策に役立つおすすめのドッグフード12選!

犬が抱えやすいアレルギー性皮膚炎には大きく分けて3つあります。

  1. 食物アレルギー性皮膚炎
  2. アトピー性皮膚炎
  3. ノミアレルギー性皮膚炎

中でも食物アレルギーが疑われる場合、ドッグフードを切り替えることで改善できないかと模索している方も多いでしょう。

当サイトでは、これまで200種類を超えるドッグフード商品を実際に取り寄せて調査しています。

この経験を踏まえ、今回は食物アレルギー対策に役立つドッグフードの選び方やおすすめのドッグフード12選を紹介していきたいと思います。

個体によってアレルゲンが異なるため、この記事で紹介するドッグフードがすべての犬に適しているわけではありません。あくまでも参考として役に立てていただけたら幸いです。

目次

【基本】犬のアレルギー対策にいいドッグフードの選び方

犬の食物アレルギーと上手に向き合うためには、まずドッグフードの選び方に気をつけてみましょう。

実際に「ドッグフードを変えたらアレルギー症状が緩和した」という話はよくあり、薬を投与するよりも有効的な方法なため食事の改善を推薦する獣医師も非常に多いです。

食物アレルギーの対策方法については後半部分で解説するとし、まずは食物アレルギー対策にいいドッグフードの選び方について紹介していきます。

動物性タンパク源が単一である

何の食品に含まれるタンパク質に反応してしまうのかを見分けやすくために、まずは1種類の肉や魚が使われたドッグフードを選んで1袋ずつローテーションしてみましょう。

食物アレルギーは、食品に含まれるタンパク質が主な原因となっています。体が特定のタンパク質を異物だと認識すると、免疫システムが過敏に働いてアレルギーを発症します。

これはアレルゲンを特定するためにも有効な手段であり、特定のタンパク質に敏感になってしまうことも予防しやすくなります。

ただし、その時はチキンが大丈夫でも、数ヶ月後に同じチキンを食べてアレルギー反応を示してしまうことがあります。またその逆で、その時はチキンが合わなくても、数ヶ月後にチキンのドッグフードを食べても問題なかったということもあります。

アレルゲンとなりやすい食品が使われていない

動物性タンパク源を含め、すべての食材をチェックし、アレルゲンとなりやすい代表的な食品をあらかじめ避けておくことも対策するうえで大切なことです。

犬は雑食性のある肉食動物なので、タンパク源のメインは肉や魚であることが理想です。

ただ、他の栄養素が犬に不要というわけではないので、多くのドッグフードには穀類や野菜・果物等も組み合わされて加工されています。

量は少ないにしても、植物性の食材にもタンパク質が含まれているものがあるのです。

犬の食物アレルギーを引き起こす食品は個々によって異なるので、そうした食材を外したドッグフードを選ぶことでリスクを抑えることができるでしょう。

種類を問わず犬のアレルゲンとなりやすいものを挙げてみると、たとえば以下のような食品がありますね。

小麦、大豆、卵、乳製品、とうもろこし、じゃがいも、鶏肉、牛肉、豚肉など。

ただし、これらの食品が必ずしもアレルギーの原因となってしまうとは限りません。中には、鶏肉は大丈夫だけどラム肉で反応を示してしまうという犬もいます。

また、小麦や大麦、ライ麦などの穀物に含まれるグルテン(タンパク質の一種)もアレルゲンとなりやすいので気をつけましょう。

原材料がシンプルである

何の食品に対してアレルギー反応を示すのかを見極めやすくするためにも、原材料がシンプルで明確なドッグフードを選ぶようにしましょう。

シンプルな食材で構成されているドッグフードなら、アレルギー症状が起きた場合と起きなかった場合の違いが分かりやすく、要因を特定しやすいのがメリットです。

読むのが億劫になるほどいろんな原料が混ざっていると、何に反応しているのか分からなくなります。

余計な添加物が含まれていない

愛犬の食物アレルギーが気にかかるのなら、なるべく合成サプリメント(ビタミンやミネラル)以外の添加物が入っていないドッグフードを選ぶようにしましょう。

保存料や着色料といった化学合成物質がアレルギーの原因となることもあります。

化学合成物質に関しては、加工の段階で使われた成分に関しては原材料に記載されていません(記載しなくても良いことになっている)。

そのため原因となる成分を把握することは本当に難しいのですが、読み取れる範囲内でも以下のような物質や成分を避けることは1つの対策となるでしょう。

BHA、BHT、没食酸プロピル、エトキシン、エリソルビン酸、エリソルビン酸ナトリウム、ソルビン酸カリウム、ポリリジン、亜硫酸ナトリウム、安息香酸、安息香酸ナトリウム、亜硝酸ナトリウム、プロピレングリコール、セレン化合物、ソルビトール、グリシリジン・アンモニエート、香料、調味料、膨張剤、二酸化チタン、赤色○号、黄色○号など。

こういった成分はドッグフードの品質維持や見た目・食いつきアップのために添加されていますが、一方で自然な食材だけで作られているドッグフードも存在します。

また、鶏や牛などに抗生物質やホルモン剤といった化学薬品が使われていないかも、併せて確認されることをおすすめします。

犬の皮膚・食物アレルギー対策に人気のドッグフード20種類を徹底比較!

以上の4つのポイントを踏まえて、ここでは犬のアレルギー対策に選ばれやすい人気のドッグフード20種類を比較してみることにしました!

比較する項目は「タンパク源」「無添加」「アレルギーに配慮しているか?(以下、備考)」の3つです。

商品名 タンパク源 無添加 備考
Obremo(オブレモ)鹿肉
鹿肉、大麦、玄米 小麦・とうもろこし・卵・乳製品・ポテト・牛肉・豚肉不使用
メゾン・ド・ジビエ
天然鹿肉(九州産)、有機JAS玄米(茨城県産ミルキークイーン) 小麦・とうもろこし・大豆・乳製品・卵・牛肉・豚肉・鶏肉
アカナ(パシフィックピルチャード)
イワシ 穀物・グルテン・鶏肉・牛肉・豚肉・卵・乳製品・ポテト不使用
アーテミス「オソピュア」(サーモン&ガルバンゾー)
サーモン・ガルバンゾー豆 穀物・大豆・乳製品・とうもろこし・鶏肉・牛肉・豚肉不使用
プラぺ(CPラム&リンゴ)
ラム 穀物・大豆・乳製品・とうもろこし・鶏肉・牛肉・豚肉・ポテト不使用
アディクション(ビバ・ラ・ベニソン)
鹿肉粉・ドライポテト・ドライタピオカ 穀物・大豆・乳製品・とうもろこし・鶏肉・牛肉・豚肉不使用
エッセンシャル
生サーモン・トラウト・乾燥ニシン・乾燥サーモン・卵・生ニシン・白身魚 穀物・小麦・大豆・乳製品・とうもろこし・鶏肉・牛肉・豚肉不使用
アランズナチュラルドッグフード・ラム
ラム肉 穀類・大豆・乳製品・とうもろこし・鶏肉・牛肉・豚肉不使用
k9ナチュラル(ラム・フィースト)
子羊 穀物・大豆・卵・乳製品・とうもろこし・ポテト・鶏肉・牛肉・豚肉不使用
オリジン(6フィッシュ)
サバ・ニシン・カレイ・アカディアンレッドフィッシュ・アンコウ・シルバーヘイク 穀物・グルテン・鶏肉・牛肉・豚肉・卵・乳製品・ポテト不使用
キアオラ(ラム&サーモン)
ラム生肉、生サーモン、ドライフィッシュ、えんどう豆、ポテト 穀物・大豆・乳製品・とうもろこし・鶏肉・牛肉・豚肉不使用
Dr.ケアワン
鶏肉・大麦・玄米・むらさき芋 小麦・大豆・乳製品・ともろこし・牛肉・豚肉不使用
ナチュラルチョイス(鹿肉&玄米)
鹿肉・玄米・オートミール ポテト・鶏肉・牛肉・豚肉不使用
ナチュラルナース
カンガルー・ラム・米・オーツ麦 小麦・大豆・卵・乳製品・とうもろこし・ポテト・鶏肉・牛肉・豚肉不使用
ピナクル(サーモン&ポテト)
サーモン 米・小麦・大豆・とうもろこし・鶏肉・牛肉・豚肉不使用
フィッシュ4ドッグ(サーモン)
サーモン・ポテト 穀物・グルテン・チキン・ビーフ・卵・乳製品不使用
FORZA10「レジェンド」(スキン)
魚粉(アンチョビ)・サツマイモ・ポテトタンパク 穀物・大豆・乳製品・とうもろこし・鶏肉・牛肉・豚肉不使用
POCHIザ・ドッグフード(ワイルドサーモン)
サーモン・フィッシュペプチド(タラ・ニシン・スズキ)・スイートポテト 穀物・グルテン・ポテト・チキン・ビーフ・卵・乳製品・レンダードプロダクツ不使用
わんこのきちんとごはん(フィッシュ)
生肉(季節の魚)・穀物(大麦全粒粉・玄米粉・脱脂大豆・たかきび・脱脂米ぬか)・魚粉 小麦・卵・乳製品・とうもろこし・ポテト・鶏肉・牛肉・豚肉不使用
ロータス(フィッシュレシピ)
イワシ・タラ・乾燥じゃがいも・乾燥全卵 穀物・乳製品・とうもろこし・鶏肉・牛肉・豚肉不使用

犬の皮膚・食物アレルギー対策に選ばれやすいドッグフードをピックアップしたところ、基本的にはできるだけ添加物に頼らないドッグフードが揃いました。

これら20種類の商品を比較してみて分かったのは、アレルギーにきちんと配慮しているドッグフードほど原材料の数が少ないということですね。

また、アレルゲンとなりやすい食品もなるべく除去して製造されています。

そこで次に、これらの比較を踏まえた上でさらに中身を掘り下げ、犬のアレルギー対策に使いやすいおすすめのドッグフード12選を紹介していきたいと思います。

犬のアレルギー対策におすすめなドッグフード12選!

食物アレルギーは個体によってアレルゲンが異なるため、ここで紹介する12種類のドッグフードが必ずしも愛犬の体質に合うとは限りません。必ず原材料を確認し、愛犬の体質に合うかどうかを判断した上で使用するようにしましょう。

アランズナチュラルドッグフード・ラム

アランズナチュラルドッグフード・ラムの特徴
アランズナチュラルドッグフード・ラムは、原材料わずか9種類、主要タンパク源に生ラム肉(肉含有量40%)を使用したドッグフードです。飼い犬のアレルゲンが特定できていない場合など、なるべく原材料の少ないドッグフードが必要な時に使いやすい商品になります。
価格
  • 【通常】4,708円
    【定期1個コース】4,237円(10%OFF)
    【定期2個以上コース】4,001円(15%OFF)
    【定期5個以上コース】3,766円(20%OFF)

内容量 2kg
評価 5.0
不使用 穀類・大豆・乳製品・とうもろこし・鶏肉・牛肉・豚肉
編集部からのコメント
アランズナチュラルドッグフード・ラムは原材料がシンプルというメリットがあるほか、生産時にも人工添加物を一切使っていない良さがあります。合成サプリメントの添加もないので、化学合成物質に過敏に反応してしまう犬にも使いやすいドッグフードです。

Obremo(オブレモ)鹿肉

Obremo(オブレモ)の特徴
Obremo(オブレモ)は小型犬用として開発されたドッグフードです。小型犬が抱えやすい悩みの1つとして食物アレルギーにも対応できるよう、小麦や大豆など、犬のアレルゲンとなりやすい8種類の食品が避けられています。原材料はシンプルで、曖昧なものが使用されていません。
価格 通常価格:2,450円(1袋)
定期初回:1,960円(1袋)
定期価格:3,920円(2袋)
内容量 800g
評価 5.0
不使用 小麦・とうもろこし・卵・乳製品・ポテト・牛肉・豚肉
編集部からのコメント
Obremo(オブレモ)は、鹿肉以外に馬肉・鶏肉・まぐろ&たらを主原料としたラインナップがあり、珍しい動物性原料が多いのも特徴です。いくつかのドッグフードをローテーションしてアレルギー対策したい場合も、使い勝手がよいでしょう。品質の面でも安心感の大きい商品です。

アカナ(パシフィックピルチャード)

アカナ(パシフィックピルチャード)の特徴
アカナのパシフィックピルチャードは、タンパク源にバンクーバー島沖で獲れた新鮮なイワシのみを使用したドッグフードです。原材料に植物性タンパク質凝縮物は一切使われていません。合成サプリメントはビタミンE・亜鉛・銅の3種類のみとなっています。
価格
  • 1,302円(340g)
    5,984円(2kg)
    14,960円(6kg)

内容量 340g、2kg、6kg
評価 4.8
不使用 穀物・グルテン・鶏肉・牛肉・豚肉・卵・乳製品・ポテト
編集部からのコメント
ここではイワシを使ったパシフィックピルチャードを紹介しましたが、アカナの「シングルシリーズ」にはラム肉、豚肉、ダックを使った単一タンパク源ドッグフードもあります。同ブランド内でローテーションできるメリットもあるため高く評価しました。

エッセンシャル

エッセンシャルの特徴
エッセンシャルは食物アレルギーへの配慮をコンセプトとしたドッグフードです。犬にとってアレルゲンとなりがちな代表的な7つの食材を不使用としています。サーモンやニシンなど数種類の魚をメイン食材とし、高タンパク低カロリーである点もメリットです。
価格
  • 【通常】4,708円
    【定期】4,237円

内容量 1.8kg
評価 4.8
不使用 穀物・大豆・乳製品・とうもろこし・鶏肉・牛肉・豚肉
編集部からのコメント
エッセンシャルは、肉や穀類などの食材にアレルギーを起こす犬にも合わせやすいドッグフードです。原材料の品質や製造管理の安全性にも信頼が置けます。ただし、アレルギー対策として万能というわけではありません。卵・ポテトに合わない場合は注意が必要です。対象年齢は、1~9歳の成犬です。

メゾン・ド・ジビエ「天然鹿肉と有機玄米のやわらかリゾット」

メゾン・ド・ジビエの特徴
メゾン・ド・ジビエは、原材料がアレルゲンとなりにくい食材に限定されているLIDフード(原材料限定食)です。また、アレルギー対応食として専門医による臨床試験が行われ、良い結果が示されているのも大きな特徴。レトルトパウチタイプのウェットフードで、保存料や防腐剤の添加もありません。
価格 通常購入:18,755円(31袋)
定期初回:9,240円(24袋+お試し7袋)
定期購入:13,200円(30袋+1袋)
内容量 80g(1袋)
評価 4.8
不使用 小麦・とうもろこし・大豆・乳製品・卵・牛肉・豚肉・鶏肉
編集部からのコメント
メゾン・ド・ジビエは天然鹿肉という珍しいお肉を中心に、有機玄米や野菜などシンプルな食材で構成されています。食材については産地や加工方法なども明らかで、人間も食べられる品質です。ドライフードが苦手な犬やシニア犬のアレルギー対策にも使いやすいでしょう。

プラぺ(CPラム&リンゴ)

プラぺの特徴
プラぺは、品質の高い肉と新鮮な野菜、そして13種類のスーパーフードを使用したドッグフードです。原料の違いによって種類が多く取り揃えられており、犬の好みや状態・目的に応じたものが選べます。CPラム&リンゴの動物性タンパク源はラム肉のみで、全体の65%に使用されています。
価格 【通常購入】
4,345円(2kg)
8,580円(4kg)
11,000円(6kg)
21,450円(12kg)

【定期初回】
3,042円(2kg)
6,006円(4kg)
7,700円(6kg)
15,015円(12kg)

【定期購入】
4,128円(2kg)
8,151円(4kg)
10,450円(6kg)
20,378円(12kg)

※8,500円以上送料無料

内容量 2kg、4kg、6kg、12kg
※CPラム&リンゴの場合
評価 4.5
編集部からのコメント
数多いプラぺの種類の中でも、CPラム&リンゴは食物アレルギーが気になる犬に向いています。このほか、CP鴨&オレンジやツナ&サーモン&ブロッコリなど、アレルギー対策に適した種類が複数あり、ローテーションしやすいのもメリットです。

Dr.ケアワン

Dr.ケアワンの特徴
Dr.ケアワンは、鹿児島産の鶏肉を使用した国産ドッグフード(一般食)です。原材料は余計なものを含まないとてもシンプルな構成で、総合栄養食ではないのでビタミンとミネラルの添加もありません。鶏肉と穀物が大丈夫であれば活用しておきたい商品です。
価格 【通常購入】3,300円
【通常初回】2,728円~
【定期購入】2,970円~
内容量 800g
評価 4.5
不使用 小麦・大豆・乳製品・ともろこし・牛肉・豚肉
編集部からのコメント

Dr.ケアワンに使われている食材はすべて厳選された国産原料です。原材料の数もそこまで多くなく、何を使っているのか明確であるため、アレルギーを抱えている犬にも安心して合わせられる良さがあります。手作り食を活用している家庭にもおすすめしやすい商品です。

フィッシュ4ドッグ

フィッシュ4ドッグの特徴
フィッシュ4ドッグは、その名のとおり魚を使ったドッグフードです。ここで紹介している「サーモン」は原材料わずか9種類、さらに汚染環境や飼育コントロールを厳重に管理された質の良いサーモンが使われています。フィッシュ4ドッグ全てに食品添加物が使われていません。
価格 1,056円(400g)
3,388円(1.5kg)
5,643円(3kg)
9,614円(6kg)
15,400円(12kg)
内容量 400g、1.5kg、3kg、6kg、12kg
評価 4.5
不使用 穀物・グルテン・チキン・ビーフ・卵・乳製品
編集部からのコメント
ここでは「サーモン」を紹介していますが、他にも白身魚やサーディン(イワシ)を使ったドッグフードもあります。サーディン以外はポテトの使用があるので、ポテトアレルギーのある犬には注意しましょう。

k9ナチュラル(ラム・フィースト)

k9ナチュラル(ラム・フィースト)の特徴
k9ナチュラルは非加熱フリーズドライ製法を採用し、新鮮な肉の栄養を生かして作られています。ラム・フィーストの場合は、ホルモン剤・抗生物質などが投与されていない子羊の肉や内臓などを主な食材として使用。安全性や消化性に優れ、アレルギー対策にも向くドッグフードです。
価格 303円(15g)
2,415円(142g)
6,718円(500g)
21,414円(1.8kg)
37,956円(3.6kg)
内容量 15g、142g、500g、1.8kg、3.6kg
評価 4.3
不使用 穀物・大豆・卵・乳製品・とうもろこし・ポテト・鶏肉・牛肉・豚肉
編集部からのコメント
k9ナチュラルには、アレルゲンとして注意したい食材の多くが含まれていません。添加物の使用もなし。余分なものを一切使わない、安全性の高いドッグフードだと思います。価格がかなり高いので、経済事情によってはアレルギー対策を継続していくのにハードルとなるでしょう。

キアオラ(ラム)

キアオラの特徴
キアオラ(ラム&サーモン)は、自然環境や食の安全管理に厳しいニュージーランド産のドッグフードです。動物性タンパク源は1つではありませんが、比較的アレルゲンとなりにくい食材が採用されています。ほかにビーフやカンガルーを主原料とした種類もあり、抗生物質やホルモン剤の心配がないのも特徴です。
価格 1,705円(450g)
2,805円(900g)
6,380円(2.7kg)
10,890円(5kg)
17,380円(9.5kg)
※楽天参考価格
内容量 450g、900g、2.7kg、5kg、9.5kg
※ラム&サーモンの場合
評価 4.3
不使用 穀物・大豆・乳製品・とうもろこし・鶏肉・牛肉・豚肉不使用
編集部からのコメント
キアオラは、動物性原料をできるだけ多く配合しているドッグフードです。タンパク質量も高めなので、活動的な犬にアレルギー対策をしたい場合に検討するとよいでしょう。なるべく珍しいお肉を選びたいのなら、カンガルーをメインにした種類もおすすめです。

ナチュラルナース

ナチュラルナースの特徴
ナチュラルナースの動物性タンパク源は第一にカンガルー、第二にラムです。オーストラリア政府に認証された原材料のみが使われています。単一タンパク源というわけではありませんが、あまり一般的ではないカンガルー肉を主としたドッグフードのため、アレルギーリスクを抑えられるでしょう。
価格 2,600円(800g)
5,248円(2.4kg)
10,459円(6kg)
18,071円(12kg)
※Amazon参考価格
内容量 800g、2.4kg、6kg、12kg
評価 4.0
不使用 小麦・大豆・卵・乳製品・とうもろこし・ポテト・鶏肉・牛肉・豚肉
編集部からのコメント
ナチュラルナースで使用されているカンガルー肉は、抗生剤や薬物などが投与されない野生のものです。また、人口添加物や遺伝子組み換え作物の使用もなし。価格はやや高めですが、ラム肉が大丈夫であればアレルギー対策の候補として挙げてよいと思います。

わんこのきちんとごはん(フィッシュ)

わんこのきちんとごはん(フィッシュ)の特徴
国産のわんこのきちんとごはんは、製造販売会社のある金沢の食材にこだわったドッグフードです。「フィッシュ」の動物性タンパク源は、金沢港に水揚げされた季節の魚。肉類にアレルギーのある犬にも合わせやすいでしょう。原材料によく分からないものはなく、構成がシンプルです。
価格 1,650円(300g)
2,970円(300g×3袋)
6,600円(300g×7袋)
11,880円(300g×14袋)
※楽天参考価格
内容量 300g
評価 4.0
不使用 小麦・卵・乳製品・とうもろこし・ポテト・鶏肉・牛肉・豚肉
編集部からのコメント
わんこのきちんとごはんは、保存料・香料などの添加物だけでなく、合成サプリメントも加えられていません。できるだけ手作りに近いドッグフードを与えたい飼い主さんにもおすすめ。ただし、穀物全般や大豆にアレルギーのある犬だと注意が必要です。

迷ったらコレ!犬のアレルギー対策にアランズナチュラルドッグフード・ラムをおすすめする理由!

ここはあくまでも私が選んだドッグフードとして参考にしていただきたいのですが、なぜアランズナチュラルを選んだのか?その理由を簡単にまとめてみました。

アランズナチュラルをおすすめする理由
  1. 動物性タンパク源は単一でラム肉のみ。
  2. 大自然の中で育ったグラスフェッドラムを使用。
  3. 全原材料はこだわりの自然素材9種類とシンブル。
  4. 人工添加物・遺伝子組み換え食品の使用なし。
  5. 合成サプリメントが添加されていない。
  6. 穀物・大豆・とうもろこし・乳製品・牛肉・豚肉不使用。

以前からシンプルな原材料で構成されていたアランズナチュラルドッグフード・ラムですが、リニューアル後は穀物を使用しないようになりました。

これにより、アレルギー対策フードとしてはますます可能性が広がったと判断し、高く評価しました。

アランズナチュラルであれば、アレルゲンとしてリスクの大きい食材をいくつも避けることができるでしょう。

動物性タンパク源はラム肉と単一なので、アレルゲンが特定できていない場合やローテーションを考えている場合にも使いやすいドッグフードです。

また、単にシンプルというだけではなく自然素材にこだわっているため、具体的な食材以外にもさまざまなリスクを避けられます。

人工添加物の不使用はもちろんのこと、合成サプリメントの添加もありません。化学合成物質に過敏な反応を示す犬にも使いやすいドッグフードだと思います。

ただし、ベジタブル・ハーブミックスの内容は企業秘密となっています。野菜・豆類と相性の悪い犬は他のドッグフードを検討されるとよいでしょう。

犬のアレルギー対策におすすめな国産ドッグフードってある?

アレルギーに配慮した国産ドッグフードは年々増えてきており、とくに小麦グルテンを含まない商品をよく見かけるようになりました。

ここで紹介した「Obremo(オブレモ)」「Dr.ケアワン」「わんこのきちんとごはん」のほかに、以下に紹介する商品もアレルギーを抱える犬に比較的使いやすいのではないかと思います。

  • ZEN(魚肉、鹿肉、猪肉を使ったグレインフリーのフードがある)
  • YumYumYum!(馬肉やかつおを使ったフードがある)

ちなみに、ZENはグルテンも含まれていません。ちょっとお値段は高いですが、それだけ原材料に強いこだわりを持つドッグフードなので安心して使えます。

チキンアレルギーの犬にターキーやダックのドッグフードは大丈夫?

チキン(鶏肉)に対してアレルギー反応を起こすと、ターキーやダック(鴨)を使っているドッグフードに切り替える飼い主さんも少なくありません。

そこで気になるのが、同じ「鳥」なのにターキーやダックは本当に大丈夫なのか?ということですよね。そこで、それぞれの特徴についてまとめてみました。

ターキーの場合

ターキーは犬にとって消化も良く、コレステロールが最も少ないお肉です。アレルギーを誘発する抗原がチキンとは異なるため、チキンはダメでもターキーなら大丈夫という犬もいます。

しかしここで注意しなければならないのは、七面鳥(ターキー)は鶏に種として近い鳥類ということです。つまりチキンがダメな犬は、ターキーもダメである可能性が高いということになります。

もちろんその反対もありますが、初めて試す場合は試供品で様子をみた方が良さそうです。

ダック(鴨やアヒル肉)の場合

ダックのお肉は、鶏(ニワトリ)や七面鳥よりも赤みの強い肉が特長です。同じ鳥類でも鶏と七面鳥のグループとは異なり、栄養価もアレルギーを誘発する抗原も異なります。

そのため、チキンがダメな犬でもダックなら大丈夫ということが結構あります。もちろんダックすらもダメな場合もありますが、七面鳥より比較的アレルゲンになりにくいようです。

ただしダックの場合であっても、初めは少量から様子を見るようにしましょう。

日本ではダックというと一般的に「アヒル」を差しますが、英語圏では「鴨」と「アヒル」の両方を差します。

ドッグフードをローテーションして上手に愛犬のアレルギー対策を!

犬のアレルギー対策をするにあたり、ドッグフードをローテーションするという話をよく耳にするかと思います。

これは、同じタンパク質を長期的に摂取してアレルギーを発症させないための方法であり、かつアレルゲンを特定していくための有効手段にもなります。

例えば、ラム肉→サーモン→鹿肉→豚肉といった感じで、異なるタンパク源のドッグフード(あるいは手作り食)を1~3ヶ月単位でローテーションしていく方法です。

ただし、中にはアレルゲンの構造分子が似ている他の食品に交差反応を示してしまう子もいます。分かりやすく言うと、サーモンでアレルギーが出てしまう犬はマグロやタラにも交差反応を示すことがあるということです。

食べさせているドッグフードの原材料をすべて紙に書き出しておくと、他の商品の原材料と比較しやすくなるぞ!

愛犬のアレルギー症状がひどい場合は動物病院へ!

アレルギー症状が酷い場合や治まらない場合は、必ず動物病院を受診するようにして下さい。

なぜなら、必ずしも食物アレルギーとは限らないからです。もしかしたらノミやダニが原因の場合もありますし、遺伝性のアトピーが原因となっているかもしれません。

節約になるからと自力で解決しないで、そこは多少お金がかかっても専門家の力を借りるようにしましょう。アレルゲンを把握するまでは時間もかかりますが、愛犬を苦しみから少しでも早く解放してあげられる方法の1つになると思います。

犬の皮膚・食物アレルギー対策に関するQ&A

家庭での対処に行き詰まった場合は、動物病院に相談することが解決につながることもあります。

ただ、アレルギーでの受診が初めての場合、どんなことが行われるのか心配なこともあるでしょう。ここでは、よくある質問に答えていきたいと思います。

飼い犬のアレルゲンを知る方法は?

アレルギーの原因は、食物のほかダニやノミ・花粉・遺伝性など犬によってケースはさまざまです。

中でも以下のような傾向があると、食物アレルギーの可能性が高くなります。

  • 季節に関係なく皮膚をかゆがる
  • 下痢や嘔吐などの症状がある
  • ウンチの回数が多い
  • 口・顔・耳・足・背中に炎症がある

また、動物病院で行われる血液検査(IgE検査・リンパ球反応検査)でアレルゲンが判明することもあります。

ただ、複数の要素が絡んでいたり、検査項目から外れていたりといった場合もあり、必ずしも原因が突きとめられるわけでないことは知っておきましょう。

診察や検査の結果によって食物アレルギーが疑われる犬は、食事療法を進めていくことになります。

アレルギーの食事療法は専用のドッグフードで行うの?進め方は?

現時点ではアレルギー自体を治療することは困難であり、犬の周囲からアレルゲンを除去するのが何よりの対処法とされています。

食物アレルギーの場合は、原因となっている食物を避けることですね。

食事療法では、普段与えるごはんを除去食や療法食に切り替えて犬の様子を観察し、原因である食物の特定や症状の改善につなげていきます。

特定の食品(例えばチキン)が含まれない食事で症状の改善が見られたら、それ(チキン)がアレルゲンだと推測できるということ。検査と治療が同時に進められる方法です。

アレルギー対応の療法食と一般のドッグフードの違いとは?

アレルギー対応の療法食は、食事療法が進めやすいように工夫されたものです。

工夫の1つは、一般のドッグフードでよく使用されている(犬がよく食べている)種類のタンパク源ではなく、これまで食べたことのないような種類(新奇)のタンパク源を用いること。

あるいは、アレルゲンとして反応しないよう、タンパク質を分解した状態(加水分解タンパク質など)で配合している療法食もあります。

上でご紹介してきたように、一般のドッグフードの中には珍しい動物性原料を採用しているものもあるため、この意味では前者と同じ目的で役立てることはできるでしょう。

ただし、動物病院で食事療法の指導を受けているときは勝手にドッグフードを変更せず、何ごとも獣医さんに相談した上で進めるようにしてくださいね。

愛犬が療法食をあまり食べてくれない、検査でおおむねアレルゲンが判明したという場合は、「このドッグフードを使ってみたいのですが…」と相談してみるのもよいでしょう。

  

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