
マルチーズはもともと食の細い子が多く、被毛が白いことから涙やけが目立ちやすい犬種でもあります。そんなマルチーズにどんなドッグフードを与えればよいのか、選択に悩んでいるのではないでしょうか。
200商品以上のドッグフードを調査してきた当サイトでは、今回マルチーズに合わせやすいドッグフードを6つに絞ってご紹介します。
ドッグフードの選び方も解説しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
【基本】マルチーズに合うドッグフードの選び方
マルチーズにはどんなドッグフードを選ぶといいのか?マルチーズの特徴や抱えやすいトラブルなどを踏まえた上で、選び方のポイントを3つまとめてみました。
良質な動物性タンパク源が主原料である
マルチーズには、良質な動物性タンパク源が主原料として使われているドッグフードを選びましょう。
マルチーズはもともと食の細い子が多く、1度にたくさんの餌を食べない傾向にあります。
そんなマルチーズが食事で必要な栄養素をちゃんと補えるよう、栄養バランスだけでなく、原材料欄の食材にも注目しましょう。
特にタンパク質は犬にとって大切な栄養素です。
タンパク質には動物性と植物性がありますが、植物性原料が多すぎるドッグフードは犬にとって消化しにくいため気をつけましょう。
マルチーズの胃腸に負担をかけないためにも、主原料に肉や魚といった動物タンパク源が使われたドッグフードを選ぶことが望ましいです。
犬が十分な動物性タンパク質を補えていないと、成長不良、食欲不振、脱毛症、被毛の貧弱化などの原因につながってしまいます。
原材料は使用量の多い順に記載されているので、肉もしくは魚が1番目に記載されていることを確認しましょう。
また、肉・魚だけでなく野菜・果物をバランスよく使って、かつそれらを丁寧に調理しているドッグフードを選ぶことも大切です。
消化に良い食べ物・成分が含まれている
マルチーズのドッグフード選びでは、消化に良い食べ物や成分が含まれているかも意識して検討しましょう。
マルチーズは、涙やけや白内障といった目のトラブルも抱えやすい犬種です。
原因が1つではないため「〇〇で予防!」と一括りすることはできませんが、日頃から消化に良い食事を与えることは、微力ながらもこれらのリスクを下げてくれます。
肉や魚が多めに使われているだけでなく、消化を助ける酵素や乳酸菌などが含まれていることにも注目するとよいでしょう。
また、新鮮な食材を低温でじっくり加工しているかどうかも重要なポイントになります。
分解しにくいタンパク質や脂質、余計な化学合成物質などが含まれているドッグフードや、繊維質が多すぎるドッグフードは消化に負担をかけます。
消化に負担のかかる食事は、それだけ内臓にも負担がかかるので体が疲れやすくなります。免疫力の高い体をつくるためにも、消化性の良いドッグフードを選ぶようにしましょう。
注意すべき成分が無添加である
これはマルチーズに限らずですが、安全とは言い難い成分が添加されていないドッグフードを選ぶことが大切です。
例えば合成保存料や着色料・香料などで、具体的には以下のような記載があるものはおすすめできません。
ドッグフードの品質や見た目を保つためには必要な成分かもしれませんが、マルチーズが健康的に生きていく上でこれらは必要ありません。
マルチーズのご飯に評判のいいドッグフード16種類を比較!
以上の3つのポイントを踏まえて、ここではマルチーズのご飯に選ばれている人気のドッグフード16種類を比較してみることにしました。
比較する項目は「主原料」「消化性」「注意すべき添加物が使われていないか?」の3つです。
なお、人間用の食品と同等基準の原料が使われているものに関しては、主原料を青文字で示しています。
商品名 | 主要タンパク源 | 消化性 | 添加物 |
---|---|---|---|
ポンポンデリ![]() |
鶏肉、玄米、大麦、鰹節 | ![]() |
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アイムス(健康維持用 チキン 小粒)![]() |
肉類(チキンミール・家禽ミール)・とうもろこし・小麦 | ![]() |
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アランズナチュラルドッグフード・ラム![]() |
ラム肉55%以上 | ![]() |
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ウェルケア(マルチーズ専用)![]() |
肉類(鶏肉・チキンミール)・米糠・小麦粉 | ![]() |
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UMAKA(うまか)![]() |
鶏肉・大麦・玄米 | ![]() |
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オリジン(6フィッシュ)![]() |
サーモン14%・ニシン11%・サーモン11%(肉類含有量80%) | ![]() |
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このこのごはん![]() |
鶏肉(ささみ・レバー)・大麦・玄米 | ![]() |
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サイエンスダイエット(成犬用 小型犬用)![]() |
トリ肉(チキン・ターキー)・トウモロコシ | ![]() |
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シュプレモ(超小型犬用 成犬用)![]() |
チキン(肉)・チキンミール・玄米 | ![]() |
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ナチュラルチョイス(小型犬用 成犬用)![]() |
チキン(肉)・チキンミール・エンドウマメ | ![]() |
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ナチュロル![]() |
牛・鶏・馬・魚の生肉55% | ![]() |
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ビューティープロ(成犬用)![]() |
穀類(トウモロコシ・コーングルテンミール・小麦ブラン・小麦粉・ライスブラン) | ![]() |
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ピュリナワン(ほぐし粒入り 成犬用)![]() |
チキン・米・コーングルテン | ![]() |
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ファインペッツ![]() |
鹿肉・鶏肉・オートミール(肉類含有量80%) | ![]() |
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モグワン![]() |
チキン&サーモン(生肉・乾燥肉)53% | ![]() |
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ロイヤルカナン(マルチーズ)![]() |
とうもろこし・米・肉類(鶏・七面鳥) | ![]() |
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マルチーズに選ばれやすい人気のドッグフード16種類を比較してみました。
そこで分かったのは、やはり犬種別に分かれているドッグフードほど、血糖値が急激に上がりやすい炭水化物が多く使われていたり、動物性原料よりも植物性原料の割合が大きいということです。
余計な添加物があまり入っていない点は高く評価できるのですが、やはり犬の体の仕組みを考えると主原料に穀物がたっぷりと使われたドッグフードだけは避けておきたいですね。
ただ、誤解していただきたくないのは、穀物は悪ではないということ。犬もある程度の炭水化物は必要なので、消化されやすいようきちんと加熱処理された穀物やイモ類であれば問題ないのです。
ところが、ここでマイナス評価をしたドッグフードにおいては、どのようにフードを調理加工しているのかまったく分かりません。だから消化の面でも不安が残ります。
それに比べ、ここで高く評価できたドッグフードは中身がしっかりしています。お値段は少し高くなりますが、ぜひこのようなドッグフードを食べさせてあげたいですね。
そこで次に、これらの比較を踏まえた上でさらに中身を掘り下げ、マルチーズに合わせておきたいドッグフード6選をまとめてみました!
【決定】マルチーズにおすすめのドッグフード6選!
ここで紹介する6つのドッグフードは、マルチーズの特徴や抱えやすいトラブルを踏まえた上で、私が個人的にドッグフードの原材料・栄養成分値・製造工程などあらゆる情報を調査した上で高く評価した商品です。完全さを保証するものではありません。
モグワン

価格 |
|
内容量 | 1.8kg |
評価 | ![]() |
このこのごはん

価格 |
【通常】3,500円(1kg) 【定期初回】2,980円(1kg) 【定期】5,960円(1kg×2袋) |
内容量 | 1kg |
評価 | ![]() |
ポンポンデリ

価格 |
通常価格:3,980円 定期初回:2,970円(送料無料) 定期価格:6,960円(2袋) |
内容量 | 800g |
評価 | ![]() |
UMAKA(うまか)

価格 |
【初回お試し】2,980円 【通常】4,980円 【定期】4,482円 |
内容量 | 1.5kg |
評価 | ![]() |
ナチュロル

価格 |
【初回お試し】100円(30g) 【通常】3,000円(850g) 【定期】4,980円(850g×2袋) |
内容量 | 850g |
評価 | ![]() |
ファインペッツ

価格 |
【初回お試し】1,080円(1.5kg) 【通常】3,394円~ 【定期】3,394円~ |
内容量 | 1.5kg、4kg、8kg、16kg |
評価 | ![]() |
迷ったらコレ!マルチーズにモグワンドッグフードをおすすめする理由!
当サイトは特定のドッグフードを強くおすすめするつもりはありません。
ここはあくまでも私が選んだドッグフードとして参考にしていただきたいのですが、なぜマルチーズにモグワンを選んだのか?その理由を簡単にまとめてみました。
- 肉と魚をたっぷり食べれて低脂肪・低カロリー。
- 関節に良いグルコサミン・MSM・コンドロイチンが配合されている。
- 脂肪になりにくいサーモンオイルが使われている。
- 皮膚・被毛の健康維持に必要なオメガ3脂肪酸が含まれている。
- 人も食べれる基準の食材のみが使われている。
- 消化されやすいよう食材が低温調理されている。
私がマルチーズにおすすめしたい餌としてモグワンを選んだ理由は、5大栄養素がバランスよく含まれており、食が細いマルチーズにはピッタリの内容だと判断したからです。
肉・魚・野菜・果物をバランス良く含んだドッグフードはいくつもありますが、モグワンの栄養成分値(タンパク質・脂質・カロリーなど)が室内で過ごすことの多いマルチーズに合わせやすいのも理由の1つになります。
極端に動物性タンパク質が多いのも内臓への負担が心配だし、かといって低タンパク過ぎると筋力の衰えや被毛トラブルなどの誘発が心配です。その点、モグワンは原材料の約半分が肉と魚で作られているという理想の配合量です。
また、涙やけ対策にもおすすめできるドッグフードなので、さまざまな角度から見るとモグワンのようなドッグフードがマルチーズに合わせやすいのではないかと感じました。
【給餌量】マルチーズの餌の量は1日どれくらい?
マルチーズが1日に必要とする餌の量は、ドッグフードや手作り食の栄養価、運動量、ライフスタイル、体重、体格、年齢などによって変わります。よって、絶対にこの量を与えなければならないという決まりはありません。
以下の計算方法から1日に必要なフードの給餌量を割り出すことができますので、ぜひ参考にしてみて下さい。計算に必要な係数は下の表に示してあります。
- まずは安静時のエネルギー要求量を求める。
RER(kcal)=30 × 体重 + 70 - 次に、1日に必要なエネルギー量を求める。
DER(kcal/日)=RER × 係数 - 最後に、1日必要な給餌量を算出する。
給餌量(g/日)=DER ÷ フード1g(1缶)あたりのカロリー数
ライフステージ | 係数 |
---|---|
子犬(4ヶ月未満) | 3.0 |
子犬(4~9ヶ月) | 2.5 |
子犬(10~12ヶ月) | 2.0 |
成犬(避妊・去勢をしていない) | 1.8 |
成犬(避妊・去勢をしている) | 1.6 |
肥満傾向 | 1.4 |
妊娠中(初めの42日間) | 1.8 |
妊娠中(43日目以降) | 3.0 |
授乳中 | 4.8 |
老犬(7歳以上) | 1.4 |
そして、それぞれのライフステージの餌の与え方や注意点を以下にまとめてみました。
子犬の場合
子犬は毎日成長するため、こまめに体重を測った上で給餌量を参考にするようにしましょう。月齢だけで判断してしまうと、栄養過多や栄養不足の原因となってしまいます。
餌の回数は、生後10週までは1日分を少量ずつ4回ほどに分けて、生後3ヶ月過ぎた頃から、その犬の予想される体重の50%近くになるまで1日3回に分けて与えましょう。生後5~6ヶ月頃から、餌の回数を1日2回程度にします。
成犬の場合
成犬への給餌量は、個体差や運動量によっても大幅に変わるため、体重と照らし合わせながらコントロールするようにしましょう。
犬は食餌と食餌の間隔が長くても大丈夫なので、餌の回数は1日2回で問題ありません。
老犬の場合
老犬は、成犬に与える量よりも20~30%程減らした量を与えるようにしましょう。消化率や代謝率が低下するため、食べ過ぎると内臓や消化器官に負担をかけてしまいます。
餌の回数は、消化器への負担を軽くするためにも1日2~3回に分けて与える必要があります。
ここで紹介した給餌量はあくまでも目安で、運動量・体調・生活環境によって必要なエネルギー量が変わります。給餌量が合っているかどうかはうんちで分かるので、うんちが柔らかければ量を減らす、硬ければ量を増やすといった感じで調整して下さい。
マルチーズがご飯を食べない理由とその対処法は?
マルチーズがご飯を食べない時に考えられる理由は、健康状態・ライフスタイル・飼い主さんとの関係によっても異なります。よくある理由を以下にまとめてみました。
- わがままになっている。
- ドッグフードの匂い・味・質感が気に入らない。
- もともと食が細い。
- 成長が落ち着いてきている(子犬の場合)。
- 老化による代謝率や消化率の低下。
- ストレスを抱えている。
- 1回のご飯の量が多い。
- 口の中にトラブルがある。
- 病気や何かしら不調がある。
- 生理中である(避妊手術をしていないメスの場合)。
基本的に、犬は食事に飽きるということはほとんどありません。
もしもご飯を食べない日が2日以上続く場合は病気の可能性もありますので、早めにかかりつけの動物病院を受診して獣医師に相談しましょう。
マルチーズがご飯を食べない時の対処法は、それぞれの理由によって異なります。詳しくは以下の記事で解説していますので、ぜひそちらを参考にしてみて下さいね。
マルチーズの涙やけはドッグフードで対策ができるの?
マルチーズは被毛が白いため、赤茶色にやけてた涙やけが他の犬種よりも目立ちやすいです。ただ、トイプードルのように遺伝による涙やけが多い犬種ではないと言われています。
マルチーズの涙やけの原因で本当にさまざまで、また個体によっても原因が異なるため、ドッグフードや食事内容を変えたからといって必ずしもすべての涙やけが治るわけでありません。
中には、もともと鼻涙管が細くて涙がうまく流れず目から溢れてしまうマルチーズもいますし、遺伝や逆さまつ毛、眼病や結膜炎などのアレルギーが原因で起こるマルチーズもいます。
ただ、いずれにせよ涙やけを放置するのは良くありませんから、涙やけが酷いなと思ったらまずは動物病院で診てもらうことをおすすめします。すぐに原因を特定できる涙やけもあれば、何回も検査を繰り返して原因を解明できるものもあります。
そして、飼い主さんがするべきことは、消化の良いドッグフードに切り替えてあげることです。体質に合った良好なドッグフードを食べさせてあげることで、涙の分泌量や涙の質も正常に保たれやすくなります。
マルチーズにかかる年間の餌代はいくら?
マルチーズの餌代は個体差によって大きな差が出るため、必ずしも「〇〇〇円」とは言い切れません。また、食べさせるドッグフードによっても年間の餌代は変わります。
例として、私が紹介しているモグワンでおおよその年間の餌代を出してみましょう。成犬マルチーズ(体重2.5~4㎏)で計算してみます。
- モグワン 1袋(1.8kg)あたり4,708円(税込)
- 成犬マルチーズ(体重2.5~4㎏)の1日あたり給与量68~89g
体重およそ2.5~4kgの成犬マルチーズであれば、1ヶ月あたり約1.5袋のモグワンが必要となります。
ちなみに、モグワンを3袋ずつ定期購入すれば毎回合計7,000円以上になるので、15%の割引が入って1袋あたり4,001円(税込)で購入することができます。さらに送料無料です。
また、定期購入の場合はお届け周期を1週間~13週間まで1週間単位で選べます。なのでここでは、8週間おき(2ヶ月おき)にモグワンが3袋届く設定で計算してみましょう。
12,005円(モグワン3袋分代)×6回(年間)=72,030円
となるので、もしモグワンをマルチーズに食べさせてあげるとなると、年間約72,030円(税込)の餌代がかかるということになります。
ただし、ここで出した金額はあくまでも目安です。飼育環境、体質、運動量などによって餌代は大幅に変わるので、参考程度に留めていただければと思います。
食べムラが多いマルチーズにはモグワンドッグフードがおすすめ!
もう一度お伝えしますが、私はすべてのマルチーズにモグワンをおすすめするつもりはありません。
マルチーズの生理状態・ライフスタイル・健康状態によって合うドッグフードが変わってきますので、ここはあくまでも犬の管理栄養士の私が選んだおすすめのドッグフードとして参考にしていただければ幸いです。
マルチーズのように食べムラが多い犬には、少量でもしっかり栄養を摂れるドッグフードを食べさせる必要があります。
もともと小食な犬にとって、栄養バランスの悪いドッグフードは適していません。必要な栄養素を十分に補えていないと、皮膚や被毛のトラブル、涙やけ、関節トラブル、その他いろんなトラブルを抱えやすくなるため気をつけましょう。
モグワンのように天然の食材を丁寧に調理して加工したドッグフードを選んであげると、食材本来の栄養も多く含まれているのでマルチーズの体も喜びます。
香料や調味料などを加えないと風味をごまかせないようなドッグフードからは卒業し、マルチーズの健康をきちんと考えたドッグフードを選んであげましょう。