ユニ・チャームペットが製造販売を手掛ける、犬種別ドッグフード「ベストバランス」。
人気の犬種に合わせたドッグフードを各種取り揃えるベストバランスは、動物栄養学博士との共同開発により誕生したドッグフードです。
ここでは、そんなベストバランスの原材料や安全性の評価、口コミや評判などを調査していきたいと思います。
項目 | 詳細 |
---|---|
商品ランク | Fランク ※S~Fランクは【全238商品】おすすめドッグフードを徹底比較!安全安心な犬の餌は?の記事で比較しています。 |
原材料 | 1.0 |
栄養バランス | 4.2 |
無添加 | 0.0 |
安全性 | 0.9 |
コスト | 5.0 |
内容量 |
700g、1.8kg ※カリカリ仕立て トイプードル用 成犬用の場合 |
価格 | 540円(700g) 1,047円(1.8kg) ※楽天参考価格 |
価格/日 | 57円 |
価格/kg | 582円 |
カロリー/100g | 約360kcal |
目的 | 総合栄養食 |
主原材料 | 穀類(トウモロコシ、小麦粉、パン粉、コーングルテンミール、玄米)、肉類(チキンミール、チキン、チキンエキス)、魚介類(フィッシュミール、フィッシュエキス、小魚パウダー) |
タイプ | ドライフード |
対応年齢 | 成犬用/7歳以上用/10歳以上用 |
原産国 | 日本 |
当サイトは、ベストバランスをFランクと評価しました。
ベストバランスは、ユニ・チャームペットのドッグフードの中でも合成着色料が使われていない商品です。
そこはすごく良いのですが、残念ながらアレルゲンとなりやすい原料の多用、合成保存料や酸化防止剤の使用が目立ちます。
犬種別として販売するなら、もっと各々の特徴や抱えやすいトラブルを考え、原材料のラインナップやアレルギー対策についても配慮してほしいなと私は感じました。
目次
実際にベストバランスドッグフードを購入してみました!
では、私が購入したベストバランスをレビューしますね。今回選んだのは「カリカリ仕立て トイプードル用 成犬用」700gです。
商品名はトイプードル用ですが、小さく「マルチーズにもおすすめ」と記載がありました。内容としてはマルチーズにも向いているようです。
裏面はこんな感じで、フードの特徴が書かれていました。原材料や給餌量は側面です。
パッケージを開けてみると、ジッパーはありません。
パッケージにジッパーはないものの、中は小分けパックになっていました。700gは350g×2袋、1.8kgは450g×4袋です。
少量ずつの小分けなので、開封後の酸化を気にせず利用できますね。
小分けパックの中には、脱酸素剤も入っていました。酸化に対してとても配慮しているようです。フードの香りは強めな印象で、穀類や魚類のにおいが目立っています。
粒をいくつか取り出してみると、やや油っぽい手触り。ギトギトとまではいきませんが、ちょっと気になる油感です。
粒のサイズを比較するため、1円玉と私が愛犬のためにいつも用意しているモグワン、ベストバランスを定規とともに並べました。
トイプードル用のベストバランスは、専用の粒サイズとのこと。3種の粒それぞれ小さめです。一番大きそうな右のサイコロ型でも、1辺約8〜9mmと小粒です。
モグワンと同じか、若干小さいくらいかなと思います。これなら、口の小さな犬種であるトイプードルもスムーズに食べられるでしょう。
ベストバランスドッグフードの原材料と安全性について評価!
続いて、ベストバランスの原材料と安全性についてです。ここでは「カリカリ仕立て トイプードル用 成犬用」の原材料と保証成分値をピックアップしてみました。
あくまでも私の基準ではありますが、何を使っているのかよくわからない原料、犬の体に良くない原料は赤色で示しています。
タンパク質 | 21.0%以上 | 粗灰分 | 8.5%以下 |
脂質 | 11.0%以上 | 水分 | 12.0%以下 |
粗繊維 | 4.5%以下 | 代謝エネルギー | 約360kcal/100g |
ユニ・チャームペットは、原材料の検査や分析、製造工場の衛生管理やフードの品質検査などを徹底的に行っています。
ベストバランスを具体的に見ていく前に、まずはユニ・チャームペットで取り組んでいることを簡単にまとめてみました。
- 全原材料は「原材料規格書」と、ユニ・チャームの規定に基づく「原材料調査票」にて確認されたもののみを使用。
- 原材料メーカーには定期的に訪問。品質管理状況の確認を行う。
- 動物性タンパク原料は、ロット毎に官能検査&原材料メーカーからの成分分析表のチェックを行う。
- 原材料調査書にて、原材料の異物対策・残留農薬・微生物汚染対策などの状況を確認。
- トウモロコシは、ロット毎にアフラトキシンB1の検査を行う。
- ユニ・チャームペットケア伊丹工場/三重工場はISO9001・ISO14001を取得している。
- 熱・圧力・水・蒸気などを加えながら調理され、ドライヤー設備で乾燥。
- 全商品、金属探知機にて金属異物混入の有無をチェック。
- 最終製品の検査を定期的に外部分析機関にて行う。
- 劣化しにくいよう脱酸素剤・バリア性フィルム・アルミ蒸着フィルムなどの使用。
全て挙げるとキリがないので、重要だと感じる部分をザっとまとめてみました。
詳しく知りたい人は、ユニ・チャームペット公式サイトにある「品質に込める私たちの想い」をじっくり読んでみるといいでしょう。
これだけ見ると、ユニ・チャームペットのペットフードなら安心と思うのも当然のことと思います。いや、実際は本当に犬や猫のことを考えているやさしい企業です。
しかしながら、その言葉・態度とドッグフードの中身がいまいち比例していないのでは?というのが私の印象です。
まずベストバランスをはじめ、ユニ・チャームペットのドッグフードに共通している欠点は、原材料についての具体的な情報が開示されていないことです。
「国産」や「良質」と謳うことはいくらでもできますが、それってやはり情報を細やかに開示した上で表現するべきことだと思います。もうちょっと根拠がほしいところです。
大切な愛犬に食べさせるからこそ、原材料や生産者情報が不透明過ぎるのはやはり不安です。開示したら会社的にマズイのかな?と私は感じてしまいました。
せっかく熱心に研究や分析・検査などを行っている企業だからこそ、ベストバランスももっと安心して犬に食べさせられるような内容であってほしいです。
- とにかくドッグフードを安く抑えたい人。
- 徹底した安全性審査と品質管理のもとで作られたドッグフードを求めている人。
ベストバランスを調査してみて、安全性や品質管理を徹底している部分は良いものの、具体的な情報が少ないことが気になりました。
ベストバランスドッグフードの口コミや評判ってどうなの?
実際にベストバランスを与えている飼い主さんの感想を集め、以下に「良い口コミ」と「悪い口コミ」の2つに分けてご紹介します!
ベストバランスドッグフードの良い口コミ
ベストバランスドッグフードの悪い口コミ
ベストバランスドッグフードの口コミ・評判まとめ
ベストバランスの口コミを調査したところ、全体的にとても評判が良くて人気のドッグフードなんだなと感じました。
ただ残念ながら、Amazonで販売されているベストバランスには「サクラ(やらせ)」らしき口コミも見受けられます。
日付が一緒だったり、文章の書き方や評価の仕方が同じだったりするものがあったためです。口コミを参考にするなら、楽天の商品ページを見るか愛用者に直接聞くのが良いでしょう。
【最安値は?】公式・Amazon・楽天の価格を比較!
公式サイト | Amazon | 楽天 | |
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初回購入 | - | - | - |
定期購入 | - | - | - |
通常購入 | - |
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送料 | - | 2,000円以上は無料 | 店舗により異なる |
どこでベストバランスを買うのがもっとも安いのか?公式サイトと大手通販サイトであるAmazon・楽天を比較してみました。
ベストバランスドッグフードの価格が安いのは楽天!
調査した結果、ベストバランスの価格がもっとも安いのは楽天であることがわかりました。Amazonは取り扱っている種類やサイズにばらつきがあります。
ただ、ベストバランスはドラッグストアやホームセンターでも購入できます。そちらで買った方が安い場合もあるため、よく比較してから購入されるのがベストです。
ベストバランスドッグフードと私の愛犬が食べているモグワンを比較してみました!
項目 | モグワン | ベストバランス (カリカリ仕立て トイプードル用 成犬用) |
---|---|---|
主原料 | 穀類 (トウモロコシ、 小麦粉、 パン粉、 コーングルテンミール、 玄米) |
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穀物 | トウモロコシ 小麦粉 パン粉 コーングルテンミール 玄米) |
|
タンパク質 | 21%以上 | |
脂質 | 11%以上 | |
代謝エネルギー (100gあたり) |
約360kcal | |
内容量 |
700g 1.8kg |
|
価格 |
540円 1,047円 |
|
当サイト評価 | Fランク |
私がいつも愛犬に食べさせているモグワンとベストバランスには、どのような違いがあるのかを比較してみました。
まず、モグワンとベストバランスはドッグフードの特徴が全く異なります。モグワンは全犬種用ですが、ベストバランスは「犬種別」という大きな特徴があるんです。
個人的には、原材料のグレードや使用添加物などを考えると、ベストバランスよりモグワンのようなドッグフードをたくさんの犬に食べさせてあげたいなと感じます。
モグワンはさまざまな原料をバランスよく配合し、低温調理で食材自体の旨味・栄養を活かしているフードです。なので、余計なアレンジが施されていません。
ベストバランスもきちんとした衛生・品質管理のもとで製造されている点は安心ですが、犬の目線に立って考えるとモグワンのようなドッグフードが理想かなと私は思います。
それと、元々食物アレルギーを抱えている犬にベストバランスは選ばないと思いますが、アレルゲンとなりやすい原料が心配な場合も控えた方がいいかもしれません。
どんなドッグフードもそうですが、まずは愛犬の健康状態やライフスタイルをよく見極め、そのうえで気になる商品をじっくりと比較検証するようにしましょう。
ベストバランスドッグフードの種類と特徴について
ベストバランスは「トイ・プードル」「柴犬」「チワワ」「ミニチュア・ダックスフンド」「シー・ズー」「ヨークシャー・テリア」の6犬種用に分かれています。
その中で2種類の総合栄養食(カリカリ仕立てとふっくら仕立て)と1種類の一般食(ウェットフード)、そしておやつがあるんです。
ただし、シー・ズー用とヨークシャー・テリア用はカリカリ仕立てのみのようですね。
トイ・プードル用
- カリカリ仕立て 成犬用
- カリカリ仕立て 7歳以上用
- カリカリ仕立て 10歳以上用
- ふっくら仕立て 7歳が近づく頃から始める低脂肪
- ふっくら仕立て 10歳以上用
- パウチ
トイプードルは膝や関節のトラブルを抱えやすい犬種であることから、コンドロイチンとグルコサミンが配合されています。
柴犬用
- カリカリ仕立て 成犬用
- カリカリ仕立て 7歳以上用
- カリカリ仕立て 10歳以上用
- ふっくら仕立て 7歳が近づく頃から始める低脂肪
- パウチ
柴犬は皮膚・被毛トラブルを抱えやすい犬種であることから、ビタミンA・B群・C・Eなどのビタミン類をはじめ、オメガ6脂肪酸&オメガ3脂肪酸がバランスよく配合されています。
チワワ用
- カリカリ仕立て 成犬用
- カリカリ仕立て 7歳以上用
- カリカリ仕立て 10歳以上用
- ふっくら仕立て 7歳が近づく頃から始める低脂肪
- ふっくら仕立て 10歳以上用
- パウチ
チワワは関節や骨に負担がかかりやすい犬種であることから、グルコサミンやコンドロイチンをはじめ、ミルクカルシウムも配合されています。
ミニチュア・ダックスフンド用
- カリカリ仕立て 成犬用
- カリカリ仕立て 7歳以上用
- カリカリ仕立て 10歳以上用
- カリカリ仕立て 13歳以上用
- ふっくら仕立て 7歳が近づく頃から始める低脂肪
- ふっくら仕立て 10歳以上用
- ふっくら仕立て 13歳以上用
- パウチ
ミニチュア・ダックスフンドは腰や関節に負担がかかりやすい犬種であることから、グルコサミンやコンドロイチンが配合されています。
シー・ズー用
- カリカリ仕立て 成犬用
- カリカリ仕立て 10歳以上用
シー・ズーは目のトラブルを抱えやすい犬種であることから、マリーゴールドやビタミンA・B群・Eなどのビタミン類がバランスよく配合されています。
ヨークシャー・テリア用
- カリカリ仕立て 成犬用
ヨークシャー・テリアの被毛を健康的に維持するために、ビタミンA・B群・C・Eなどのビタミン類をはじめ、オメガ6脂肪酸やオメガ3脂肪酸がバランスよく配合されています。
ベストバランスドッグフードのQ&A
ユニ・チャームペットのドッグフード「ベストバランス」と「愛犬元気」は何が違うの?
それに対し、愛犬元気はライフステージ別に加え、大型犬用、肥満犬用、柴犬用など特徴別に合わせた内容になっています。
ベストバランスのパウチってどうなの?
しかし、原材料を確認するとしょうゆ・植物性油脂・ショ糖・増粘多糖類など、犬にとって好ましくない原料が含まれています。
ベストバランスドッグフードまとめ
- 全原材料は「原材料規格書」「原材料調査票」で確認されたものを厳選し安全性を追求。
- 合成着色料は不使用で犬の体のことが考えられている。
- カビ毒対策のため、トウモロコシはロット毎にアフラトキシンB1の検査を実施。
- 原材料メーカーを定期的に訪問し品質維持。
- 伊丹工場/三重工場は、ISO9001およびISO14001を取得し衛生を徹底。
- 犬種別だが、大きな違いはないように感じた。
- 原材料の生産者やグレードなどが開示されていないのは残念。
- アレルゲンとなりやすい原料や安全とは言い難い添加物が使われているのは気がかり。
- コーンや小麦粉が体質に合わない場合は注意が必要。
ベストバランスを調査してみて、品質や安全性を重視している点と犬種・年齢ごとに分けられているため選びやすい点には好感が持てました。
全原材料は「原材料規格書」とユニ・チャームの規定に基づく「原材料調査票」にて確認されたもののみを使い、トウモロコシはロット毎にアフラトキシンB1検査を行っています。
他にも、原材料メーカーを定期的に訪問したり、工場はISO9001およびISO14001を取得していたりと、衛生や安全性を重視した姿勢が伝わりました。
ただ、犬種別に分けているものの、取り立ててトラブルに合わせた原材料や食物アレルギー対策をしている風に思えないのが残念です。
また、原材料の生産者・グレードに関する情報が開示されていないのも残念ですね。産地もほとんど公表されていないので、開示できない理由があるのかと気になります。
さらに、アレルゲンとなりやすい原料や安全とは言い難い添加物が複数使われていました。これらを毎日与え続けると、食物アレルギーや内臓への負担が懸念されます。
公式サイトには、検査や衛生管理にまつわる記載が多数あり良い部分です。でも、原料のラインナップや開示情報については気になるので、これらが変われば違う印象になるでしょう。
ベストバランスドッグフードの基本情報
内容量 | 700g、1.8kg ※カリカリ仕立て トイプードル用 成犬用の場合 |
初回購入価格 | - |
定期購入価格 | - |
通常価格 | 540円(700g) 1,047円(1.8kg) ※楽天参考価格 |
製造販売会社 | ユニ・チャーム株式会社 |
公式サイト | https://pet.unicharm.co.jp/bestbalance/ |