カリフォルニアで栽培される天然アボカドを使用したドッグフード「アボダーム」。
そもそもアボカドを使用したペットフードがあまりないため、いろんな意味で長年注目を集めているアメリカ産のドッグフードです。
アボダームは成長段階に合わせて幼犬用・成犬用・高齢犬用と別れており現在11種類の商品が販売されています。
ここでは、そんなアボダームの原材料や安全性の評価、口コミや評判などの調査をしていきたいと思います。
項目 | 詳細 |
---|---|
商品ランク | Bランク ※S~Fランクは【全238商品】おすすめドッグフードを徹底比較!安全安心な犬の餌は?の記事で比較しています。 |
原材料 | 4.0 |
栄養バランス | 4.4 |
無添加 | 5.0 |
安全性 | 3.8 |
コスト | 4.1 |
内容量 | 400g、1.5kg、4kg ※スモールブリードチキンの場合 |
価格 | 864円(400g) 3,420円(1.5kg) 6,890円(4kg) ※スモールブリードチキンの楽天参考価格 |
価格/日 | 168円 |
価格/kg | 1,723円 |
カロリー/100g | 360kcal |
目的 | 総合栄養食 |
主原材料 | 乾燥チキン、玄米、白米、オートミール |
タイプ | ドライフード |
対応年齢 | 全年齢対応 |
原産国 | アメリカ |
当サイトは、アボダームをBランクと評価しました。
内容は決して悪くないのですが、原材料のグレードや一部の産地、フードを製造する工場など、肝心な情報が具体的に開示されていません。
アメリカのアボダーム本家サイトも確認しましたが、詳しい情報は掲載されていませんでした。
アボダームにはこれといって変な原料が含まれていないだけに、情報が薄い点はデメリットと言えます。
細かいことを気にしないような人におすすめできるドッグフードです。
目次
実際にアボダームドッグフードを購入してみました!
アボダームの粒やフードの匂いを確かめるべく、今回は「スモールブリードチキン(小型犬用/全成長段階用)」の400gを購入してみました。
2020年のリニューアル前は「スモールブリードアダルト(小型犬用)」だったものですね。リニューアル前のも試したことがあるのですが、新しいものも購入してみました!
↑箱の裏はこんな感じです。保証成分や給餌量は側面でした。
箱の裏面を拡大すると、アボカドを使う目的や安全性について書かれているのがわかります。
やはり「アボカドを犬に与えてはいけない」という通説のためか、アメリカの公式サイトや日本の正規輸入代理店 公式サイトでも、アボカドについて深く言及されていました。
本記事では、後半でアボカドの使用に関して触れています。それでは、箱を開けてみましょう。
私が選んだ400gは、100gずつの小分け4袋になっていました。内容量1.5kgは500g×3袋、4kgは小分けなしです。
小分け袋にジッパーはないものの、100g・500gと少量なのは良いところ。フードの消費量が少ないご家庭でも使いやすいですね。
袋を覗くと、チキンと穀物っぽい感じの良い香りがしてきました。油っぽいニオイもないです。
粒はこんな感じ。三角形で油のベタベタ感はありません。
小型犬用なので粒は小さめですが、ちょっと尖った部分があるのは気になります。丸呑みしやすい子は、喉に引っかからないよう気をつけたいですね。
粒のサイズを確認するため、試しに1円玉と私がいつも愛犬に与えているモグワン、アボダームを比較しました。
アボダームの大きさにはバラつきがあるものの、1辺約8〜11mmといったところ。小型犬のみならず、中型犬でも問題なく食べれそうな大きさです。
それでは次に、アボダームの原材料と安全性について見ていきたいと思います。
アボダームドッグフードの原材料と安全性について評価!
アボダームの原材料と安全性についてです。ここでは「スモールブリードチキン」の原材料と保証成分値をピックアップしてみました。
あくまでも私の基準ではありますが、何を使っているのかよくわからない原料、犬の体に良くない原料は赤色で示しています。アボダームには、特に危険な原料はありませんでした。
粗タンパク質 | 26%以上 | 水分 | 10%以下 |
粗脂肪 | 16%以上 | 粗灰分 | 8%以下 |
粗繊維 | 4.2%以下 | 代謝エネルギー | 360kcal/100g |
アボダームを調査するにあたって、正規輸入代理店である株式会社Biペットランドの公式サイトとアメリカの公式サイト(英語)を参考にしてみました。
そこからわかったのは、アボダームは原材料に使っているアボカドについては細かく解説されているものの、他の材料についてはほとんど言及されていないことです。
一部の原材料の産地は記載されていますが、どこから仕入れた食材なのか?どんな工場で製造しているのか?など、肝心な情報がほとんど開示されていません。
公式サイトによると「高品質」なアボカドや原材料を使用しているそうですが、これだけではフードの善し悪しがよくわかりませんね…。なんとも判断しづらいドッグフードです。
ただ、曖昧な原材料はこれといってなく、着色料・副産物も使われていません。それと、4種の乳酸菌を配合し、お腹の調子をサポートしてくれるのも良い点です。
こういった良いところもあるため、原材料の仕入れ元や加工の仕方などがわかると、アボダームへの印象も変わります。
実際に販売開始以来、アボダームを食べたことによる中毒は報告されていないとのこと。間違った認識で犬や猫からアボカドを遠ざけてはならないと説明があります。
ここに関してはこの記事の後半で掘り下げていきますが、どんなに安全と言われても犬にアボカドを食べさせたくないと考える人はわざわざアボダームを選択する必要はないでしょう。
逆に「そんなに神経質になる必要はない!」「中毒の例がないんだから大丈夫!」と思える人は、アボダームを積極的に使用して愛犬の健康管理に役立ててみるといいかと思います。
- 毛艶・毛並みが悪い犬。
- 皮膚や被毛トラブルを抱えやすい犬。
- 関節の健康が気になる犬。
- お腹の調子が安定しない犬。
- ビーフやラム肉が好きな犬。
- アボカドの使用に不信感がない人。
- 化学的酸化防止剤・防虫剤・防カビ剤不使用のドッグフードを探している人。
- 価格が高すぎない良好なドッグフードを探している人。
アボダームには気になるような原料が含まれていないものの、原材料のグレードや一部の産地、工場などについて情報がありません。この点は少々引っかかりました。
でも、アボカドの使用に抵抗がなく、上記に当てはまるならアボダームを検討してみても良いと思います。
アボダームドッグフードの口コミや評判ってどうなの?
アボダームの口コミや評判はどうなのかを確かめるべく、愛犬に与えている飼い主さんの声を集めました。以下に「良い口コミ」と「悪い口コミ」の2つに分けてご紹介します!
アボダームドッグフードの良い口コミ
アボダームドッグフードの悪い口コミ
アボダームドッグフードの口コミ・評判まとめ
アボダームの口コミを調査したところ、とても評判の良いドッグフードであることがわかりました。悪い口コミは数年前に集中して多かったような気がします。
まず、アボダームを食べさせるようになってから「毛質が良くなった」「便臭が軽減した」「涙やけが良くなった」という声が圧倒的でした。
涙やけにいいドッグフードとどこかで紹介されたのかもしれません。とにかく、涙やけに関する口コミは良くも悪くも多かったです。
そのせいか「期待外れだった…」という声もあり、アボダームを食べさせてから涙やけが酷くなってしまった犬もチラホラいるようでした。こればかりは相性もあるでしょうね。
実際に利用し続けている飼い主さんからとても評判がいいフードですから、愛犬と原材料の相性が良さそうであれば一度試されてみるといいかもしれません。
【最安値は?】公式・Amazon・楽天の価格を比較!
公式サイト | Amazon | 楽天 | |
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初回購入 | - | - | - |
定期購入 | - | - | - |
通常購入 | |||
送料 | 770円 7,700円以上で無料 |
2,000円以上は無料 | 店舗により異なる |
どこでアボダームを買うのがもっとも安いのか?公式サイトを基準に、大手通販サイトのAmazonと楽天を比較してみました。
アボダームドッグフードの価格がもっとも安いのは楽天!
調査した結果、アボダームの価格がもっとも安いのは楽天であることがわかりました。どの内容量を見ても楽天が安いです。
ただ、送料を含めるとAmazonが安い場合もあったので、検討される際は複数ショップを見て回られるのが良いでしょう。
アボダームドッグフードと私の愛犬が食べているモグワンを比較してみました!
項目 | モグワン | アボダーム (スモールブリード チキン) |
---|---|---|
主原料 | 乾燥チキン 玄米 白米 |
|
穀物 | 玄米 白米 オートミール 米糠 |
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タンパク質 | 26%以上 | |
脂質 | 16%以上 | |
代謝エネルギー (100gあたり) |
360kcal | |
内容量 | 400g 1.5kg 4kg |
|
価格 | ||
当サイト評価 | Bランク |
私がいつも愛犬に食べさせているモグワンとアボダームには、どのような違いがあるのかを比較してみました。
まず、モグワンもアボダームも特徴がだいぶ異なります。なので「○○の方がおすすめ!」と私が判断することはできません。
モグワンとアボダームは、原材料や開示している情報が大きく異なるんですね。また、アボダームにはアボカドを使っているという大きな特徴があります。
お肉や魚をちゃんと含んだドッグフードを愛犬に食べさせたいならモグワン、お肉の量よりもアボカドの使用に惹かれるならアボダームを選択されるといいでしょう。
ただ、モグワンは1種類ですが、アボダームは同ブランド内でバリエーションが豊富です。チキン以外にもビーフやラムといったタンパク源まで取り揃えています。
そのため、特定のタンパク源にアレルギーを抱える犬にも合わせやすいのが、アボダームのメリットです。
いずれにしても、愛犬の体質や体調などをよく観察し、その時の状態に合うドッグフードを見極めるのが良いと思います。
アボダームドッグフードに使われているアボカドは本当に安全なの?
さて、アボダームでもっとも気になるのがアボカドの使用です。
一般的にアボカドは犬に食べさせてはいけない食材としても有名なので、なぜドッグフードに入っているの?と不安を感じる人も少なくないでしょう。
そこで、アボダームに使われているアボカドについて「使用理由」「品種」「中毒の報告例」などを調べてまとめました。
アボダームにアボカドが使われている理由!
アボダームにアボカドが使われている理由は「皮膚にとって重要な栄養」「不飽和脂肪酸」を多く含有しているためだそうです。
そもそも、アボダームは「皮膚で苦しんでいる犬や猫を助けてあげたい」という思いから作られています。商品名であるアボダームのダームも「皮膚」からきているそう。
フルーツの中でもアボカドには、約20種類のビタミンやミネラル、カリウム・葉酸など色々な栄養がたっぷり含まれています。だからこそ、アボカドを使っているんですね。
アボダームのアボカドは毒性が低い!?
アボカドには「ペルシン」という殺菌作用のある毒素が含まれています。これは人間にとっては無害なのですが、犬にとっては有害です。
日本で一般的に販売されているアボカド(グアテマラ系 品種:ハス)は、ペルシンの含有量が多いので犬が食べると中毒症状を起こします。
あくまでも予想ですが、アボダームで使用しているカリフォルニア産のアボカドは、ペルシンの含有量が少ない品種なのかもしれません。
実際に正規輸入代理店である、株式会社Biペットランドの公式サイトでは以下のように説明されていました。
AvoDerm Naturalはカリフォルニア産のアボカドのみ使用しています。(参考:株式会社Biペットランド 公式サイト「製品案内 アボダーム」から抜粋)
このように説明があります。
「アボダームに使っているアボカドは安全」と発表できるのは、ペルシンの含有量が圧倒的に少ない品種を使用しているからということが読み取れます。
アボダームによるアボカド中毒の報告はない!
これまでご紹介した製造元や公式サイトの情報などを見ても、本当に毒性がないのか?その根拠が私たち消費者には見えません。何とも言えないのが正直なところです。
それと、公式サイトでは下記のようにも述べられていました。
私はこれを見て「え?犬や猫のアボカド中毒の報告例はないの?」と驚きました。
これまで中毒症状の報告がなかったとはいいますが「軽い下痢や嘔吐、食欲不振」程度だったら、アボダームが原因と思わない可能性もゼロではないでしょう。
アボダームを否定するつもりはありませんが、不安を拭えない場合はわざわざ愛犬に与える必要はないかなと感じました。
とはいえ、実際に30年以上も続いているブランドで、日本にも愛用されている飼い主さんは大勢おられます。口コミを見れば、喜びの声があるのも事実です。
アボダームに限ったことではなく、どんな食事を選ぶかは飼い主さんの考え方が重要だと改めて実感しました。
アボダームドッグフードの種類と特徴について
アボダームには全部で11種類のドッグフードがあります。それぞれの保証成分値と特徴を比較し、簡単にまとめてみました。
商品名 | 粗タンパク質 | 粗脂質 | 代謝エネルギー (100gあたり) |
---|---|---|---|
オリジナル ビーフ (小粒・中粒/ 全成長段階用) |
21%以上 | 11%以上 | 332kcal |
パピー (幼犬/妊娠・産後 の母犬用) |
26%以上 | 16%以上 | 356kcal |
スモールブリード チキン (小型犬用/ 全成長段階用) |
26%以上 | 16%以上 | 360kcal |
スモールブリード ラム (小型犬用/ 成犬~高齢犬用) |
23%以上 | 13%以上 | 355kcal |
スモールブリード ビーフ (小型犬用/ 成犬~高齢犬用) |
25%以上 | 16%以上 | 357kcal |
ラム&ライス (成犬~ 高齢犬用) |
21%以上 | 11%以上 | 345kcal |
ジョイントヘルス (成犬~ 高齢犬用) |
30%以上 | 12%以上 | 355kcal |
ダック& ガルバンゾ (成犬~ 高齢犬用) |
25%以上 | 16%以上 | 357kcal |
トラウト& ガルバンゾ (成犬~ 高齢犬用) |
28%以上 | 16%以上 | 357kcal |
ライト (肥満犬用/ 高齢犬用) |
20%以上 | 8〜12% | 319kcal |
シニア (高齢犬用) |
20%以上 | 10%以上 | 321kcal |
「スモールブリード」という名前がついているものは、その名のとおり小型犬向きのドッグフードです。
とはいえ、小型犬は「スモールブリード」以外を使ってはダメということはなく、体質や健康状態が合えば「オリジナルビーフ」や「ジョイントヘルス」などを利用しても構いません。
ただ、商品によってはタンパク質がかなり低めのものもあります。
1日の運動量がそれなりに多い犬に「オリジナルビーフ」や「ラム&ライス」だけでは物足りないと思いますから、何かトッピングするなどしてバランスを調整しましょう。
アボダームドッグフードのQ&A
アボダームドッグフード正規品の取扱店や販売店はどこ?
ホームセンター等での販売はありませんが、ペット専門店が入っている場合はそこで購入することもできるようです。
アボダームドッグフードのお試しサンプルはある?
お試ししたい場合は、内容量400gを選ぶと良いでしょう。
アボダームドッグフードまとめ
- 乾燥アボカド果肉を使用し、アボカドの栄養素を最大限に活用。
- 4種の乳酸菌配合でお腹の調子をサポート。
- 犬の健康を第一に考え、着色料・副産物は不使用。
- 粒のサイズは1辺約8〜11mmの三角形で、小型〜中型犬でも食べやすい。
- 同ブランド内で種類が豊富なためローテーションにも向いている。
- 400gと1.5kgは小分け包装になっていて保管に便利。
- 犬へのアボカドの使用は賛否両論。
- 原料のグレードや一部の産地・製造工場などの情報は開示されておらず気がかり。
- 玄米や白米が犬の体質に合わない場合は注意が必要。
アボダームはアメリカの公式サイトからも、アボカドの栄養素を最大限に活用したドッグフードであることがイメージ的に伝えられています。
アボカドだけは細かく説明され、理解を広めたい気持ちが感じ取れますね!
でも、その他の原料についてはアバウトな部分も多く、グレードや一部の産地・製造工場の情報も少なすぎると思いました。
しかし、4種の乳酸菌が含まれている点や着色料・副産物の不使用などは、飼い主にとって魅力的な商品なのは間違いありません。
通説では「アボカド=犬には与えてはいけない食材」とされているため、受け入れ難いと言う飼い主さんもきっとおられると思います。
なので、犬にアボカドを与えることに理解を示せるかどうかという部分がきっと大きな壁になるでしょう。
これまで大きなトラブルがないこと、約30年以上の販売実績があることなどを判断材料にせざるを得ませんが、アボカドに抵抗がなければ少量から様子を見て与えるのがベストですよ!
アボダームドッグフードの基本情報
内容量 | 400g、1.5kg、4kg ※スモールブリードチキンの場合 |
初回購入価格 | - |
定期購入価格 | - |
通常価格 | 864円(400g) 3,420円(1.5kg) 6,890円(4kg) ※スモールブリードチキンの楽天参考価格 |
正規輸入代理店 | 株式会社Biペットランド |
公式サイト | https://www.bi-petland.co.jp/ |