
「食いつきがいい」「歯がない犬でも食べやすい」といった理由から人気のある半生タイプのドッグフード。
しかし、半生タイプのドッグフードは品質保持剤や防腐剤などの添加物が多く使用される傾向にあり、愛犬に安心して食べさせられる商品を見つけることは容易ではありません。
私もよく「おすすめの半生フードってありますか?」と質問を受けるため、今回は本当に安心して利用できる半生タイプのドッグフード5選をまとめてみることにしました。
安全な半生タイプのドッグフードの選び方についても解説しているので、ぜひ参考にしていただけたらと思います。
目次
【まずは基本!】半生タイプのドッグフードの種類を知っておこう!
半生タイプのドッグフードは、以下の2タイプのフードに分けられます。
フードのタイプ | 特徴 |
---|---|
ソフトドライフード | ドライフードに気泡を入れて柔らかくしたタイプのフード(加熱発砲処理)。水分保持のために湿潤調整剤(主にプロピレングリコール)を使用している。 |
セミモイストフード | 無発砲タイプのフード。粘土のような硬さがあって密度が高い。水分保持のために湿潤調整剤(主にプロピレングリコール)を使用している。 |
どちらも水分含有量が25~35%程度含まれており、しっとりとした質感が特徴です。食べることでドライフードよりも水分を多く摂れるというメリットもあります。
犬の餌に安全な半生タイプの無添加ドッグフードの選び方
それでは次に、安全な半生タイプの無添加ドッグフードの選び方についてです。
以下の3つのポイントを押さえておけば、基本的に変な半生ドッグフードを選ばずに済みます。ぜひこの機会に押さえておきましょう。
注意すべき成分が無添加である
半生タイプのドッグフードは水分の含有量が25~35%程度と多いため、ドライタイプのドッグフードよりもカビが生えやすく腐敗しやすいというデメリットがあります。
そのため、多くの半生タイプのドッグフードには強力な酸化防止剤や合成保存料が使われている傾向にあるんですね。天然原料だと効力が弱いので、多くのメーカーでは化学合成物質を使って防カビ・防腐を行っています。
しかし、これらは犬の健康に何らメリットはありません。
長期的に摂取させるとアレルギーや涙やけなどを誘発することもあるため、できるだけ安全とは言い難い成分を使っていない半生タイプのドッグフードを選ぶようにしましょう。
第1主原料に動物性タンパク質が使われている
半生タイプのドッグフードによく見受けられるのは、主原料に穀物をビッシリ使ったドッグフード。とくにホームセンターやドラッグストアで販売されている安い商品に多いですね。
犬は、植物性タンパク質よりも動物性タンパク質の消化を得意としています。よって、穀類や野菜で占めるようなドッグフードは犬の健康のためにも避けておきたいものです。
犬の消化性を考えて、第1主原料に良質な肉や魚が使われている半生タイプのドッグフードを選ぶようにしましょう。何の肉が使われているのかよく分からないようなものは避けることをおすすめします。
小分け包装がされている
半生タイプのドッグフードは腐りやすくてカビが生えやすいからこそ、すぐに使い切れるよう小分け包装されている商品を選ぶことが大切です。
そのような商品ほど無駄な添加物(防カビ剤や湿潤調整剤など)がなく、また開封する度に酸素に触れて酸化していくというトラブルも防ぐことができます。
口コミで評判のいい半生タイプのドッグフード15種類を比較!
以上の3つのポイントを踏まえて、ここでは口コミで評判のいい人気の半生タイプドッグフード15種類を比較してみることにしました。
比較する項目は「使用されている添加物」「主原料」「小分け包装」の3つです。
添加物や主原料に関しては、とにかく安全とは言い難い原料にだけ赤色で示してみました。
商品名 | 添加物 | 主原料 | 小分け包装 |
---|---|---|---|
いぬのしあわせ「プッチ~ヌ」![]() |
プロピレングリコール・ソルビン酸カリウム | 穀類(小麦粉・小麦グルテン・脱脂米糠) | ![]() |
EZO(エーゾー)![]() |
- | エゾシカ生肉・玄米・大麦 | ![]() |
グランデリ![]() |
プロピレングリコール・乳化剤・ソルビン酸K・ソルビン酸・調味料・pH調整剤・二酸化チタン・赤色40号・赤色106号・黄色4号・黄色5号・青色1号・アスコルビン酸Na・亜硝酸Na | 穀類(小麦粉・トウモロコシ・パン粉・小麦グルテン) | ![]() |
ゴン太のふっくらソフト![]() |
プロピレングリコール・ソルビン酸カリウム・pH調整剤・エリソルビン酸ナトリウム・二酸化チタン・黄5・赤106・黄4・青1 | 穀類(小麦粉等)・肉類(チキン等)・糖類 | ![]() |
スタイルズ![]() |
プロピレングリコール・ソルビン酸カリウム・pH調整剤・エリソルビン酸ナトリウム | 肉類(チキン等)・糖類・豆類 | ![]() |
贅沢レシピ![]() |
- | 鶏肉(鶏ミンチ・鶏ガラペースト・ササミ) | ![]() |
ドゥロイヤル![]() |
エリソルビン酸Na・ソルビン酸K・亜硝酸Na | 牛肉・鶏肉・豚肉 | ![]() |
ナチュラハオーガニック![]() |
- | 肉類(チキン・ターキー)・エンドウマメ | ![]() |
ビタワン「もっちりふっくら」![]() |
ソルビン酸カリウム・デヒドロ酢酸ナトリウム・ポリリン酸ナトリウム・二酸化チタン・食用赤色106号・食用黄色4号・食用黄色5号・食用青色1号・香料 | 穀類(小麦粉・コーンフラワー・小麦グルテン) | ![]() |
ピュアロイヤル![]() |
- | ササミ・鶏肉・おから | ![]() |
ペッツルート「やさしいフード」![]() |
- | 鶏肉・脱脂大豆・牛肉 | ![]() |
Perro(ペロ)![]() |
- | 鶏肉(国産若鶏)・鶏卵・ラード | ![]() |
モアソフト![]() |
プロピレングリコール・膨張剤・ソルビン酸K・エリソルビン酸Na | 肉類(鶏・鶏ササミ・鶏レバー) | - |
YumYumYum!![]() |
- | 鶏肉・大麦・玄米 | ![]() |
リモナイトラボ![]() |
プロピレングリコール・pH調整剤・ソルビン酸K・香料 | 肉類(鶏・鶏レバー)・小麦粉 | ![]() |
口コミで人気の半生タイプのドッグフード15種類を比較してみて分かったのは、無添加の商品が極めて少ないということです。ほとんどの商品に安全とは言い難い品質保持剤や保存料などが使われていました。
そしてそのような商品に共通しているのが、ホームセンターやドラッグストアなどで気軽に購入できる商品であるということ。ほとんどが1,000円未満の激安フードです。
それに比べ、とくに化学合成物質が含まれていない半生タイプのドッグフードは、主原料にちゃんと人間も食べれるほど安全なお肉を使うなどして徹底されています。
あと包装に関してですが、こちらはすべての商品がちゃんと50~100gずつ小分けパックされていますね!なのでこの辺りは、最近の半生タイプのドッグフードであれば心配しなくて良いかもしれません。
そこで次に、これらの比較を踏まえた上でさらに中身を掘り下げ、本当におすすめできる半生タイプのドッグフード5選をまとめてみました!
【決定】犬の餌におすすめな半生タイプのドッグフード5選!
ここで紹介する5つのドッグフードを決めるにあたり、「化学合成物質が無添加」「原材料の安全性と品質」「原材料のラインナップ」を重視して評価しています。感じ方には個人差があり、完全さを保証するものではありません。
YumYumYum!(ヤムヤムヤム)やわらかドライタイプ

価格 | 【初回お試し】1,980円(ドライタイプ500gとやわらかドライタイプ400gのセット価格) 【通常】1,716円(400g)~ |
内容量 | 400g(80gずつレトルトパック包装) 800g(80gずつレトルトパック包装) |
評価 | ![]() |
北の極「EZO(エーゾー)」

価格 | 4,104円 |
内容量 | 1kg(100gずつレトルトパック包装) |
評価 | ![]() |
ピュアロイヤル

価格 | 3,000円 |
内容量 | 600g(100gずつ小分け ※エージレスアイ入り) |
評価 | ![]() |
贅沢レシピ

価格 | 486円(100g) 1,000円(100g×2袋) 2,678円(100g×6袋) |
内容量 | 100g |
評価 | ![]() |
Perro(ペロ)

価格 |
1,690円(600g) 4,780円(1800g) |
内容量 | 600g、1800g |
評価 | ![]() |
迷ったらコレ!半生タイプのドッグフードにヤムヤムヤムをおすすめする理由!
当サイトは特定の半生タイプのドッグフードを強くおすすめするつもりはありません。
ここはあくまでも私が選んだ半生タイプのドッグフードとして参考にしていただきたいのですが、そもそもなぜヤムヤムヤムを選んだのか?その理由を簡単にまとめてみました。
- ヒューマングレードの国産食材のみを使用。
- 穀物や野菜は契約農家から仕入れている。
- 不要な添加物を一切使用していない。
- 製造工程が写真付きで解説されている。
- ダシの香りで食欲をさらに掻き立てる。
- 価格が良心的。
- 全年齢に対応した総合栄養食である。
私は実際に調査して良いと思ったドッグフードだけを紹介しているのですが、半生タイプのドッグフードにおいてはヤムヤムヤムがもっとも素直にリピートしたいと思えた商品でした。
まず、人間用の食材と同じ基準の食材を使って、人間の食事と同じ衛生レベルのペットフード専門工場で製造されているのがヤムヤムヤムの強みですね。
穀物と野菜に関しては顔が見える契約農家から直接仕入れているため、その辺りも非常に安心です。
さらに、ヤムヤムヤムにはチキン以外にかつおと馬肉といったタンパク源もあります。
チキンアレルギーが心配な犬でもトライしやすいですし、同ブランド内でいろんなタンパク源を楽しめる魅力もあるためヤムヤムヤムを高く評価しました。
あとはなんと言っても、GREEN DOGオリジナル商品なので安心して使えるという点も大きいですね。商品の品質ももちろんそうですが、販売会社も信頼できるので安心です。
なぜ半生タイプのドッグフードは犬によくないの?
「半生タイプのドッグフードは犬によくない」といった声をよく耳にします。
恐らくこれは、半生タイプのドッグフードには添加物がたっぷり含まれているというイメージがすっかり定着してしまっているからでしょう。
しかし、半生タイプのドッグフードや使われている添加物、そして犬が消化しやすい食材などについてよく理解していれば、犬にとってよくない半生タイプのドッグフードを手にすることはほとんどないかと思われます。
ちゃんとインターネットや書籍を利用して調べ上げれば、今回当サイトで紹介したような良質な商品に出会うことができますよ。
あともう1つ。半生タイプのドッグフードが良くないと言われる理由には、噛む力が衰えるからというのもあるでしょう。
これについては私も同感で、ふつうに噛むことのできる犬にセミモイストやソフトドライのみを常食させることはあまりおすすめしません。
歯がない、歯が弱っている、噛む力が衰えているなどの場合を除いては、できるだけ噛み応えのあるご飯を食べさせて歯を鍛えさせるようにしましょう。