犬や猫を飼っている人なら誰もが一度は見たことのあるペットフード「アイムス」。健康維持用をはじめ、体重管理・健康サポート・子いぬ用など全14種類が販売されています。
アイムスは2016年にリニューアルをしているのですが、新しくなってからは評判がいまいちなことから私もいろいろ調査してみることにしました。
ここでは、現在のアイムスの原材料や安全性の評価、口コミや評判などを調査していきたいと思います。
項目 | 詳細 |
---|---|
商品ランク | Eランク ※S~Fランクは【全285商品】おすすめドッグフードを徹底比較!安全安心な犬の餌は?の記事で比較しています。 |
原材料 | 2.6 |
栄養バランス | 4.3 |
無添加 | 2.9 |
安全性 | 1.7 |
コスト | 5.0 |
内容量 | 1.2kg、2.6kg、5kg、8kg、12kg ※成犬用 健康維持用 チキン小粒の場合 |
価格 | 1,256円(1.2kg) 1,387円(2.6kg) 2,473円(5kg) 3,718円(8kg) 4,656円(12kg) ※Amazon参考価格 |
価格/日 | 37円 |
価格/kg | 388円 |
カロリー/100g | 365kcal |
目的 | 総合栄養食 |
主原材料 | 肉類(チキンミール、家禽ミール)、小麦、とうもろこし、大麦 |
タイプ | ドライフード |
対応年齢 | 子犬用/成犬用/シニア用 |
原産国 | タイ |
当サイトは、アイムスをEランクと評価しました。
実は私も過去にアイムスを利用していたことがあるのでわかるのですが、確かにリニューアル前の方が原材料の内容が良かったです。
今のアイムスは、むしろ不安を感じざるを得ない内容へ変化したように感じます。
もちろん大容量で価格が安いという嬉しいメリットはあるのですが、ドッグフードの品質や安全性にこだわる愛犬家には向かないドッグフードでしょう。
お腹の弱い犬や食物アレルギーを抱える犬にも控えた方がいいかもしれません。
目次
実際にアイムスドッグフードを購入してみました!
アイムスの匂いや粒の大きさなどを確かめるべく、今回は「成犬用 健康維持用 チキン小粒」の1.2kgを購入してみました。
↑パッケージの裏はこんな感じ。
次に、袋を開封してみましょう。
アイムスは小分けパックになっています。1.2kgなら600gが2袋入り。2.6kgだと650g×4袋、5kg以上から小分けではなくなります。
一度に全部開けなくていいのでこれは助かりますね。フードの消費が遅い家庭には小分けパックが重宝します。
中身を出してみるとこんな感じです。
小分けされている袋はとくに遮光性があるわけではないので、使わない分は大袋に入れたまま日の当たらない涼しい場所で保管しておいた方がいいでしょう。
それでは実際にフードを見ていきたいと思います。
袋を開けてまず感じたのは、アイムス臭い!です。
口コミで「臭い」と言っている人をたくさん見かけたので覚悟はしていましたが、確かにこれは臭いです…。このような匂いのドッグフードは久々ですね。
何ていうんだろう?薬品のような…とにかく独特な匂いがします。
粒はこんな感じ。
「小粒」とは書いてありましたけどやや大きめです。
粒のサイズをわかりやすく比較するため、1円玉と私がいつも愛犬に与えているモグワンを並べました。アイムスの大きさは直径約1.1~1.2cmといったところでしょうか。
厚さはそこまでありませんが思いのほか大きいので、最近の小粒ドッグフードを想像していると「え?意外と大きい…」とびっくりしてしまう人もいるかもしれません。
それでは次に、アイムスの原材料と安全性について見ていきたいと思います。
アイムスドッグフードの原材料と安全性について評価!
次に、アイムスの原材料と安全性についてです。ここでは「成犬用 健康維持用 チキン小粒」の原材料と保証成分値をピックアップしてみました。
あくまでも私の基準ではありますが、何を使っているのかよくわからない原料、犬の体に良くない原料は赤色で示しています。
タンパク質 | 25.0%以上 | 水分 | 12.0%以下 |
脂質 | 14.0%以上 | オメガ6脂肪酸 | 2.5% |
粗繊維 | 4.0%以下 | オメガ3脂肪酸 | 0.15% |
灰分 | 8.0%以下 | 代謝エネルギー | 365kcal/100g |
アイムスの原材料はリニューアル前とリニューアル後にどう変わったのか?というのは記事の後半で解説しているので、ここではザックリと評価していきたいと思います。
まず、残念ながら酸化防止剤にBHAとBHTが使われるようになってしまいました。
これに衝撃を受けたアイムス愛好家はとても多かったようで、当時はこれを機に他のドッグフードへ切り替えた人も少なくありません。
以前は酸化防止剤にローズマリー抽出物という天然由来の成分を利用していましたから、いきなり不安視されている成分を使ってきたことにはちょっとビックリです。
もしかしたら商品のロスも多かったのかな?なんて考えたりもしました(あくまでも個人の予想)。BHAやBHTの方が天然由来成分よりも効力は強いですからね。
酸化防止剤に関しては犬のために変更したとは考えにくく、どうしても利益優先で酸化防止剤の種類を変更したとしか私は思えないのが正直なところです。
ただ、アイムスの公式サイトを見ると、以下のように書かれていました。
- 良質な原料以外は一切使わない。
- ペットに健康的で安全な製品だけを提供するための厳しい基準を守った品質の高い製品。
このように、これだけを信じれば決して犬にとって悪い製品ではないということもうかがえます。
しかしながらその根拠が全く見えないため、アイムスの良さというものがハッキリとよくわかりません。
アイムスと新鮮な水さえあれば犬に必要な栄養素をバランスよく摂取できることはわかるのですが、原材料の出処やグレードなど不明な点が多すぎる印象です。
- カリカリフードが好きな犬。
- ドッグフードの品質や安全性よりも価格を重視している人。
- たくさんのドッグフードを必要としている人。
以前のアイムスを知っていた私からすると、リニューアル前の方がより安心して利用できたかなというのが正直な意見になります。
アイムスドッグフードの口コミや評判ってどうなの?
アイムスを実際に利用している飼い主さんの声を集めました。以下に「良い口コミ」と「悪い口コミ」に分けてご紹介します。
アイムスドッグフードの良い口コミ
アイムスドッグフードの悪い口コミ
アイムスドッグフードの口コミ・評判まとめ
アイムスの口コミを調査したところ、全体的に評判の良いドッグフードであることがわかりました。
リニューアルしたばかりの頃は評判もそこそこだったのですが、数年以上経った今はだいぶ良くなってきている印象です。
これといって酷評もなく、相性さえ良ければ犬にとって良いフードになることも口コミからわかりました。軟便や下痢系の口コミも最近はそこまで多くはないです。
あとアイムスは価格も安めなので、そこを高く評価している人も多いなと感じました。
【最安値は?】公式・Amazon・楽天の価格を比較!
公式サイト | Amazon | 楽天 | |
---|---|---|---|
初回購入 | - | - | - |
定期購入 | - | 1,130円(1.2kg) 1,248円(2.6kg) 2,226円(5kg) 3,346円(8kg) 4,190円(12kg) |
- |
通常購入 | - | 1,256円(1.2kg) 1,387円(2.6kg) 2,473円(5kg) 3,718円(8kg) 4,656円(12kg) |
702円(1.2kg) 1,100円(2.6kg) 2,480円(5kg) 3,738円(8kg) 4,736円(12kg) |
送料 | - | プライム会員は無料 | 店舗により異なる |
どこでアイムスを買うのがもっとも安いのか?公式サイトとともに、大手通販サイトのAmazonと楽天を比較してみました。
アイムスドッグフードの価格は楽天よりもAmazonが安め!
調査した結果、アイムスの価格は楽天よりもAmazonの方が安めであることがわかりました。
Amazonではアイムスの定期購入サービスもあり、こちらを利用すると毎回10〜15%割引で購入することができるようです。
ただし、アイムスはホームセンターやペットショップで購入することもできます。商品によっては直接店舗で買った方が安い場合もあるため、この辺りはよく比較しましょう。
アイムスドッグフードと私の愛犬が食べているモグワンを比較してみました!
項目 | モグワン | アイムス(成犬用 健康維持用 チキン小粒) |
---|---|---|
主原料 | 肉類(チキンミール、家禽ミール)、小麦、とうもろこし | |
穀物 | 小麦、とうもろこし、大麦 | |
タンパク質 | 25%以上 | |
脂質 | 14%以上 | |
代謝エネルギー(100gあたり) | 365kcal | |
内容量 | 1.2kg、2.6kg、5kg、8kg、12kg | |
価格 | 1,130円(1.2kg) 1,248円(2.6kg) 2,226円(5kg) 3,346円(8kg) 4,190円(12kg) |
|
当サイト評価 | Eランク |
私がいつも愛犬に食べさせているモグワンとアイムスには、どのような違いがあるのかを比較してみました。
まず、モグワンもアイムスも毎日の主食として使えますが、アイムスはAAFCO(米国飼料検査官協会)が定める栄養基準を満たしているという特徴があります。
なので日本においても「総合栄養食」と表示されることが許されており、水とアイムスさえあれば十分であるということが保証されているんです。
それに対し、モグワンはAAFCOの栄養基準を採用していません。これはモグワンに限らずですが、イギリスやドイツのペットフードはこの傾向にあります。
AAFCOは「これだけの栄養があれば犬や猫は健康でいられますよ」という政府機関が定めた栄養基準であって、そこに使われる食材や成分の品質等を保証するものではありません。
つまり、何を使っていてもAAFCOの定める基準をクリアしていれば「総合栄養食」と表記できるということです。
その方法をあまり好ましく思わない国やメーカーは、敢えて独自の基準で総合栄養食と同等の栄養素を満たしたペットフードを作り続けています。
そうすることで原料や調理方法にもこだわることができるので、結果的に犬にとって良い食事を提供することができると考えていることが理由にあります。モグワンもその1つです。
もちろん愛犬にとって良いフードというのは個々によって異なりますが、「総合栄養食」と表記されているから良いのか?ここは少し考えられた方がいいかもしれません。
アイムスドッグフードはリニューアル後にどう変わったの?
アイムスは2016年8月にリニューアルをしました。これによって、アイムスに使われる原料も大きく変わっています。
まずは何が変わったのか?「成犬用 健康維持用 チキン 小粒」の原材料を基準に、変わった部分をザックリまとめてみました。
変更前 | 変更後 |
---|---|
肉類(チキン、ターキー) | 肉類(チキンミール、家禽ミール) |
トウモロコシ粉 | とうもろこし |
チキンエキス | 家禽エキス |
亜麻仁 | なし |
酸化防止剤(ローズマリー抽出物) | BHA、BHT、クエン酸 |
この他に、旧アイムスでは使われていたソルガム、アミノ酸類(リジン)が、現在のアイムスからは排除されています。
この比較でやはり気になるのは、酸化防止剤の種類。天然由来成分から化学合成成分を使うようになったことに、結構ショックを受けた人は多かったと思います。
あとはチキンエキスが家禽エキスへ変わったこと。チキン以外にどんな鳥のエキスが使われているかわからないので、この辺りは内容を明確にしてもらえると安心できますね。
アイムスは2015年にMARS(マース インコーポレイテッド:以下マース)に買収され、それを機に今のアイムスへとリニューアルをしました。
マースのペットフードにはもともとBHAやBHTが使われている傾向があったため、恐らくアイムスもその1つとなってしまったのだと思われます。
アイムスドッグフードの種類と特徴について
犬用のアイムスには、全部で3つのシリーズ、全14種類のドッグフードがあります。
それぞれの特徴を、保証成分値を比較しながら簡単にまとめてみました。
子犬用
商品名 | タンパク質 | 脂質 | 代謝エネルギー (100gあたり) |
---|---|---|---|
チキン小粒 | 27%以上 | 14.5%以上 | 394kcal |
12ヶ月までの子犬を対象としたドッグフードです。
ただ、12ヶ月というのはあくまでも目安になります。愛犬の体の大きさ、体重の変化などによって成犬用への切り替えのタイミングは変わります。
- 小型犬:生後8~9ヶ月頃まで
- 中型犬:生後10~12ヶ月頃まで
- 大型犬:生後17~18ヶ月頃まで
タイミングがわからない場合は、かかりつけの動物病院に相談してみるといいでしょう。
成犬用
商品名 | タンパク質 | 脂質 | 代謝エネルギー (100gあたり) |
---|---|---|---|
健康維持用 チキン小粒 | 25%以上 | 14%以上 | 365kcal |
健康維持用 ラム&ライス 小粒 | 25%以上 | 14%以上 | 365kcal |
体重管理用 チキン 小粒 | 21%以上 | 8.5%以上 | 360kcal |
体重管理用 チキン 中粒 | 21%以上 | 8.5%以上 | 360kcal |
体重管理用 ラム&ライス小粒 | 21%以上 | 8.5%以上 | 342kcal |
小型犬用 チキン小粒 | 26%以上 | 15.5%以上 | 392kcal |
「ラム&ライス」にはチキンミールも含まれているので、チキンアレルギーのある犬には控えるようにしましょう。
シニア犬用
商品名 | タンパク質 | 脂質 | 代謝エネルギー (100gあたり) |
---|---|---|---|
7歳以上用 健康サポート チキン小粒 |
24%以上 | 10.5%以上 | 369kcal |
7歳以上用 健康サポート チキン中粒 |
24%以上 | 10.5%以上 | 369kcal |
7歳以上用 健康サポート ラム&ライス小粒 |
23%以上 | 10.5%以上 | 368kcal |
7歳以上用 体重管理用 チキン小粒 |
24%以上 | 7.5%以上 | 325kcal |
7歳以上用 小型犬用 チキン小粒 |
27%以上 | 13.5%以上 | 382kcal |
11歳以上用 毎日の健康ケア チキン小粒 |
25%以上 | 13.5%以上 | 381kcal |
14歳以上用 いつまでも健康維持 チキン小粒 |
23%以上 | 13%以上 | 380kcal |
シニア犬用は「〇歳以上用」と年齢で区切られている部分がありますが、必ずしもその年齢になったから商品を切り替えていかなければならないというものでもありません。
健康状態によっては7歳以上用のままでも十分な場合もありますから、今のフードは合っているかどうかは担当の獣医師に相談されるといいでしょう。
アイムスドッグフードのQ&A
アイムスドッグフードはコストコでも買えるの?
アイムスでは動物実験をしているの?
実際に行われているかどうかは当サイトでも把握できませんが、苦痛を与える動物実験を100%やっていないと信じたいです。
アイムスドッグフードまとめ
- 栄養バランスに気になる部分はなかった。
- ホームセンターやペットショップでの取り扱いが多く、手軽に購入できる。
- ライフステージや悩み別に種類があり選びやすい。
- 小分けされているため、いつでも新鮮な状態が食べられるよう配慮。
- 小粒でも直径約1.1~1.2cmなため、大きめが好きな犬向き。
- 商品自体から独特な匂いが感じられて気になる。
- 曖昧な表記の原料、食材の出処とグレードなど不明な点が複数あるのは残念。
- 犬の体質に小麦やとうもろこしが合わない場合は注意が必要。
アイムスは、栄養バランスが良く、種類が豊富にあるのは良いなと感じました。通販専売品ではないので、ホームセンターやペットショップで購入できるのも便利です。
ライフステージや悩み別にたくさんの種類があり、愛犬の状態に合わせて選べます。また、小分けされているので、フードの消費量が少ない家庭でも利用しやすいです。
良いところもありますが、粒自体から独特なニオイが感じられたこと、曖昧な表記の原料・食材の出処やグレードが不明なことなど、気になる部分がありました。
これらがクリアになれば、アイムスへの見方は変わるなと思います。今回調査した限りでは、気になるところが多くありました。
リニューアルによって内容が劇的に変化したといっても過言ではないでしょう。私は以前与えていたこともある、リニューアル前の方が利用しやすいなと感じました。
アイムスドッグフードの基本情報
内容量 | 1.2kg、2.6kg、5kg、8kg、12kg ※成犬用 健康維持用 チキン小粒の場合 |
初回購入価格 | - |
定期購入価格 | - |
通常価格 | 1,256円(1.2kg) 1,387円(2.6kg) 2,473円(5kg) 3,718円(8kg) 4,656円(12kg) ※Amazon参考価格 |
日本輸入総代理店 | マースジャパン リミテッド |
公式サイト | http://www.iams.jp/ |