愛嬌たっぷりで、自分がリーダーだと思った相手にはとても忠実に接する柴犬。ここでは、そんな柴犬の寿命や長生きするための飼い方のコツについて解説していきたいと思います!
縁あって出会えた柴犬が少しでも健やかに長生きできるよう、飼い主さんがしてあげられることや気をつけるべきポイントについてもまとめてみました。
目次
柴犬の平均寿命は12~15歳と比較的長め!
柴犬の平均寿命は12~15歳と、小型犬の中でも比較的寿命が長い犬種です。ちなみにトイ・プードルの平均寿命が14~17歳で、チワワは12~18歳になります。
ところが最近、17~18歳以上まで生きる柴犬が増えてきている傾向にあり、数年後には柴犬の平均寿命が上がるではないか?と予測されているそうですよ!獣医学の発達や食・飼育環境の改善などが、犬たちの寿命にも大きな変化をもたらしているようです。
柴犬の平均寿命を人間の年齢に置き換えると?
犬の方が人間よりも早く年をとります。なので柴犬の12歳と人間の12歳はイコールではなく、柴犬が12歳になった時はもうすべに人間の年齢でいう70歳頃です。
つまり柴犬の平均寿命である12~15歳は、人間の年齢に置き換えると70歳~83歳くらい。もしも20歳まで生きたら95歳、いわゆる超高齢者ということになります。
犬に限らず、多くの哺乳動物は人間よりも早く成長していきます。犬の年齢と成長について把握しておくだけでも、犬への接し方や飼い方への意識が本当に変わりますよ!
雑種の柴犬は寿命が長い?ギネスに登録されたあの犬も…!
よく「雑種の方が長いんでしょ?」という話を耳にします。これに関しては様々な憶測が飛び交っているので、明確な理由はわかっていません。
しかし雑種はいろんな犬の遺伝子が混ざっているため、遺伝的な疾患にかかりにくいのが理由の1つでは?と言われているようです。
確かに純血種の方が、遺伝的疾患にかかりやすいです。その点ミックス犬や雑種犬はそのような疾患に悩まされることは少なく、比較的身体が丈夫な傾向にあります。
ちなみに、世界最長寿の犬としてギネス世界記録に認定されたことのある日本の犬「プースケ」も、柴犬とミックス犬から生まれた雑種犬でした。もう既に他界してしまったので現在はいませんが、なんと26歳8ヶ月も生きたのだからすごいですよね!
今はプースケの年齢を越える犬たちが続々登場しているので記録は塗り替えられてますが、それでもやはり平均寿命を超えること自体、本当に素晴らしいことだと思います!
柴犬は外飼いをすると寿命が縮まるって本当なの?
柴犬のような犬種は、昔から室外で飼われることが多い傾向にあります。その理由は「番犬になるから」「室内が毛だらけになるから」など実にさまざま。
しかし、柴犬だから絶対に室外で飼わなければならないという決まりはありません。もちろん柴犬だって、室内で飼っても問題のない犬種です。それなりにしつけさえ徹底して行えば、室内で飼い主さんと一緒に暮らすことは十分に可能です。
外買いをすると寿命が短くなる理由
これはまだ事実上証明されていないことなんですが、外飼いされている犬は室内で飼われている犬よりも寿命が短いとは言われています。
その原因はハッキリと分かっていません。しかし考えられる原因や影響はいくつかあり、それらを以下にまとめてみました。
- 日本の気候の変化(ゲリラ豪雨や気温の上昇など)。
- 大気汚染(車の排気ガスやダストなど)。
- 蚊やその他の虫による感染症。
- ノミやダニがつきやすい。
- 騒音によるストレス。
外飼いは外飼いでメリットもありますが、現代社会の中での室外暮らしは犬にとって大きなストレスなのかもしれません。たとえ日本の気候に慣れている柴犬でさえもです。
室内飼いも、ハウスダストなどによるアレルギーを発症しやすいデメリットはあります。しかしそれは飼い主さんが日頃気をつけていれば予防できることなので、結局のところ室内飼いの方がデメリットは少ないと言えます。
見逃してない?柴犬の老化にはこんなサインがあります!
これには個体差があるのであくまでも目安になりますが、一般的には7歳ぐらいから老化が見られるようになります。よく7歳以上を「シニア犬」と分類しているのはこのためです。
しかし、小型犬と大型犬の7歳はだいぶ違います。小型犬の7歳はまだ40代半ばといったところですが、大型犬の7歳は50半ば。つまり犬の7歳が必ずしもシニア期突入!というわけではなく、体の大きさによっても異なってくるということを知っておく必要があります。
こんな様子は老化が始まったサイン!
加齢による体の変化は必ず起きてきますよね。人間なら30~40代頃から徐々に老化のサインが見られ始めますが、犬の場合は7歳ぐらいから始まります。
だからこそ早めの対策が必要になってきますし、7歳だからといって無茶ばかりさせていると犬が心身ともに疲れ果ててしまうので注意しましょう。
加齢による変化は必ずどこかしらに表れてきます。それを発見するのは飼い主さんの役目でもあるので、まずはよく見られる「老化のサイン」について知っておきましょう。
- 立ち上がる時の動作が鈍くなっている。
- 寝ていることが多くなる。
- 激しい運動を好まなくなる。
- 粗相をするようになる。
- 以前ほど散歩に行きたがらなくなる。
- 病気にかかりやすくなる。
- 食欲が低下する。
これは比較的どの犬種にも共通している老化のサインです。シニア期を迎えると成犬の時ようなキビキビさが徐々になくなり、のんびりとした動作や様子が多く見られるようになります。
中には病気を老化と勘違いしてしまう飼い主さんもいますが、あれ?なんかおかしいな?と思ったら必ず獣医さんに診てもらいましょう。早期発見は長生きへと繋がります。
柴犬の寿命を伸ばすために大事な4つのこと
さてここからは、柴犬が健康的に長生きするための飼い方のコツを紹介していきたいと思います!
寿命を伸ばすと言っても、ただむやみに伸ばすだけでは愛犬のためにはなりません。できるだけ健やかに、そして愛犬にとって幸せな生涯になるようサポートしてあげましょう。
食事内容に気をつける
どんな食事を与えるかによって、その犬の寿命が決まるとも言われています。とくに柴犬は皮膚アレルギーが起きやすい犬種ですから、食べる物には十分配慮しておきたいところです。
たとえばホームセンターやスーパーで購入できるような安いドッグフードには、信じられないような原料が普通に使われています。そんなものを食べ続けたら健康や歯に害を与えるのは当たり前なので、多少高くても品質が保証されているドッグフードを選ぶようにしましょう。
柴犬の体質に合ったおすすめのドッグフードはこちらで紹介しています。どんな食事が柴犬に向いているのかも併せて解説しているので、ぜひ参考にしていただけたらと思います!
毎日の散歩と運動を心がける
柴犬は運動量がとても豊富な犬種です。1日2回、トータル1時間くらいは散歩をさせてあげる必要があるので、毎日の散歩は絶対に欠かすことができません。
運動不足は肥満や生活習慣病を引き起こすだけでなく、関節を弱らせる原因ともなります。成犬のうちはまだ何ともなくても、老犬になると一気にガタがくるので注意しましょう。
ただしあまりにも悪天候だったり、柴犬の体調が悪い時には無理して散歩をしなくても大丈夫ですよ。その代わり、別な日にたっぷりと運動をさせてあげましょう!
ストレスを溜めさせない
犬も人間同様、ストレスを感じる生き物です。柴犬は独立心が強い犬種ではありますが、あまりにも放置され過ぎるとストレスを抱えてしまうので注意しましょう。
毎日ちゃんとコミュニケーションを取り、そして柴犬が心地よいと感じる環境や関係を作ってリラックスさせてあげることが大切です。
- 寝心地の良い寝床がある。
- 柴犬の居住空間が清潔である。
- 気温が18~22℃位に保たれている。
- パーソナルスペースがある(ハウスやゲージなど)。
柴犬を外で飼う場合は、直接太陽の光が当たらないよう工夫をしてあげて下さい。また、あまりにも寒さが厳しい時は室内に入れてあげることをおすすめします。
定期的に健康診断を受ける
飼っている犬を少しでも健康的に長生きさせたいのであれば、定期的な健康診断は絶対に欠かせません。成犬のうちは年1回、シニア期に入ってきたら年2回は受けておきましょう。
健康診断したからといって遺伝性の病気は防ぐことはできませんが、後天性の病気は発見が早ければ早いほど完治できるものもありますし、病気の予防にも繋がります。
また、柴犬はアレルギー性皮膚炎を発症しやすい犬種です。予防することが難しい場合もありますが、早めに発見できることで症状が軽くて済む場合もあります。
柴犬がかかりやすい病気について
柴犬がかかりやすい病気についても、ここで軽く触れておきますね。
- アトピー性皮膚炎
- アレルギー性皮膚炎
- 膝蓋骨脱臼
- 股関節形成不全
- 認知症
- 白内障
- 角膜炎
- 外耳炎
- 僧帽弁閉鎖不全
これらはほんの一部ですが、柴犬によく見られる代表的な病気だと言われています。
飼い犬が長生きできるかどうかは、すべて飼い主さんの考え方と意識の持ち方次第と言っても過言ではありません。
大切なのは、愛情をもってその犬の体質や習性に合った生活環境や食事を提供してあげることです。そして、病気の早期発見・早期治療ができるように毎日ちゃんとコミュニケーションをとり、動物病院での定期検診も忘れずに行いましょう。
縁あって迎え入れた柴犬は大切な家族の一員です。ぜひ最後まで愛情をもって接してあげて下さいね。