柴犬は餌の選り好みが激しい犬種でもあります。なかなか出したものを食べてくれないからといって、代わりにおやつを与えたり頻繁にドッグフードを変えたりしていませんか?
実はそれ、逆効果です!余計に餌への食いつきが悪くなるので注意しましょう。
では、柴犬が餌を食べない時はどのような対策をすればいいのでしょうか?食べない原因とその解決方法について紹介していきたいと思います!
目次
柴犬が餌を食べなくなる4つの理由
これまで順調に餌を食べていたのに、ある日突然食べなくなった、あるいは食いつきが悪くなったという柴犬はとても多いです。
考えられる理由としては「体調不良」や「餌に飽きた」がよく挙げられますが、実はそれだけではありません。
- 体調不良or口の中の病気やケガ。
- ストレスによる食欲低下。
- 餌からおいしいにおいがしない。
- 食べなければもっといいものが貰えると学習している。
基本的に犬というのは、体や心に異常がない限りまったく餌を食べないということはありません。なぜなら「食べなければ死ぬ」ということを本能で分かっているからです。
人間の私たちのお腹が空くように、犬だってお腹が空きます。しかし目の前にある餌を食べない場合、実はこの4つの理由が見え隠れしていることが多いのです。
そこで、それぞれの理由を詳しく見ていきましょう。対策方法も併せて紹介していきます!
体調や口の中に異常があって餌を食べない
たとえばおやつをチラつかせても反応が悪い時、そんな時は何かしら不調を抱えている可能性が高いと言えます。
なぜなら単純にワガママからくる餌への拒否反応だったら、おやつを見せた時に喜んで駆け寄ってくるからです。体調が悪い時や食べることが苦痛な時は、おやつにすら喜びません。
ふだんからグッタリしている、下痢をしている、嘔吐しているなどの異変がないかも併せて確認しましょう!
対策方法
愛犬の様子に異変が見られたら、できるだけ早めに動物病院へ連れて行くようにして下さい。1~2日餌を食べないだけで連れて行くのは恥ずかしいなどと思っていると、重大な病気の発見に遅れてしまう可能性があります。
とくに暑い夏は、夏バテや熱中症による食欲不振が起きやすいです。また誤飲誤食をしている場合も食欲不振が見られますから、獣医さんに必ず診てもらいましょう。
ストレスが原因で餌を食べない
柴犬は比較的ストレスに強い犬種ですが、それでもやはり環境の変化や飼い主さんに構ってもらえない日が続くとストレスを溜め込んでしまいます。
すると自然と食欲も落ち、急に餌を食べなくなることもよくあります。とくに引っ越し、飼い主さんの長時間不在は影響が大きいと言われています。
対策方法
引っ越しなどで環境が変わる場合、餌や容器はこれまでと同じものを使用しましょう!慣れるまでに時間がかかりますから、少しでも安心できる状況をつくることが大切です。
またお留守番が長くなる場合、そんな時は出かける前にいっぱい遊んであげるといいですよ!体を思いっきり動かすことで、お留守番の時にぐっすりと眠ってくれるようになります。
餌からおいしい匂いがしないから食べない
犬は人間と違い、味覚ではなく嗅覚で食事をたのしみます。だからドッグフードの味に飽きるということは滅多になく、食べないのだとしたら匂いに問題がある可能性が高いです。
たとえばフードが酸化している、あるいは傷みかけているといったケースですね。ほかにも、単純にそのドッグフードの匂いにそそられていないことも考えられるでしょう。
いずれにせよ、匂いにそそられないから食べないということも実際にあるということを覚えておくといいかもしれません。
対策方法
匂いによる食事拒否の場合、ドッグフードを温めて香りを引き立たせることで食いつきが良くなったりします。ただし温めすぎるとヤケドをするので、人肌程度に温めましょう。
もし無添加のドッグフードを使用しているのであれば、酸化しないように工夫することも大切です。鮮度が落ちてしまえば、それだけで魅力が半減してしまいます。
何かを期待していて餌を食べない
もしかしたらこのパターンが一番多いかもしれませんね。ドッグフード以外の何かを期待していて、それを貰うまでドッグフードを食べないというパターンです。
ちなみに、これまでに以下のような経験はありませんでしたか?
- ドッグフードを食べないから、代わりにおやつを与えた。
- 食いつきが悪いから、トッピングをいろいろ与えて工夫している。
- ドッグフードの種類をしょっちゅう変えている。
実はこれらすべて、犬の食生活をダメにします!犬の中では「食べなければもっといいことがある」と学習するようになるので、ワガママになって偏食の原因になるんです。
もちろんドッグフード自体に問題がある場合もあります。しかし大抵は、飼い主さんが甘やかしてしまった結果。つまり、食べなくなったのは飼い主さんの責任でもあるのです。
対策方法
ドッグフードを食べないからといって他のものを与えるのではなく、食べるまで出し下げを繰り返してきちんと食べてもらいましょう!出しっぱなしは不衛生なのでNGです。
犬は2~3日食べなくても意外とへっちゃらなんです。食べない姿を見るとかわいそうで胸が痛くなりますが、愛犬のためだと思って同じドッグフードを与え続けて下さい。
しばらくすると、お腹が空いて必ず食べるようになりますよ!「待っていても他のものはもらえない」と学習してもらわなければ、改善は難しいと言えます。
ドッグフードの品質を見直して変えてみるのも効果的!
もしこれまでに低品質なドッグフードを与えていたのだとしたら、ある日突然食いつきが悪くなるのは当然と言えるかもしれません。
なぜなら低品質なドッグフードは、人工添加物や粗悪な食材をたくさん使っているからです。食べ続けると体や皮膚に不調を感じやすくなるため、いくら食いしん坊の犬でも自然と食いつきが悪くなっていきます。
少しずつでいいので、良質なお肉や魚、野菜や果物などが使われている高品質ドッグフードに切り替えてみましょう。
とくに新鮮な肉類が使われているドッグフードは、犬にとって非常に消化がいいです。しかも犬が本来求めている食事に近いので、嗜好性も食いつきも抜群ですよ!
ちなみにどんなドッグフードが柴犬にとっておすすめなのかは、こちらの記事で詳しく紹介しています。この機会にドッグフードの質も見直してみてはいかがでしょうか?
体に異常がない限り、犬は与えられた餌を食べる生き物です。なのにも関わらずある日突然食べなくなったら、それは飼い主さんの接し方の問題、あるいはドッグフードの品質の問題と言えるかもしれません。
愛犬の健康を第一に考えるのなら、まずは餌を食べない原因をちゃんと見出してあげましょう。その上で、適切な対策方法をとることをおすすめします!