チワワは毛色が豊富で個性のある子が多い犬種で、そのなかでも比較的珍しいと言われているのが「チョコタン」です。
私がペットショップで働いていた時もあまり見かけることはなかったのですが、人気が高い色であることもありトリミングサロンでは良く見かけていました!
そして、ペットショップ・トリミングサロンで働いていたときによく以下のことを質問されていました。
- チワワのチョコタンの種類ってどんなのがいるの?
- チワワのチョコタンがかかりやすい病気って?
- チワワのチョコタンの特徴・性格は?
- 相場はどのくらい?
この記事では「チワワのチョコタンの特徴や性格」をはじめ「チワワのかかりやすい病気」「チョコタンの平均価格」などについてまとめています。
少しでも上記のような疑問を解決する手助けになればと詳しくご案内していきますので、ぜひ参考にしてみてください!
目次
【珍しい色】チョコタンってどんな色?チョコタンカラーは主に2種類!
タイプ | チョコレート&タン | チョコレートタン&ホワイト |
---|---|---|
イメージ |
チョコタンの正式名称は【チョコレート&タン】と言います。パーティーカラーと言われる2色の毛色で、イザベラカラーに続いて珍しく高額になりがちなカラーです。
チョコタンカラーは大きく分けて【チョコレート&タン】と【チョコレートタン&ホワイト】の2種類があります。
更に、長毛のロングコートと短毛のスムースコートの2タイプがあります。
これより、それぞれの特徴を細かく見ていきましょう!
チョコレート&タンの色
チョコタンの「タン」とは、犬の眉や目・頬などの周辺に斑点模様が入っている毛色のことを言います。
その子によってタンの色や模様は異なり、兄弟でも全く違うタンの入り方をしているということも珍しくはありませんよ!
チワワの「ブラック&タン」の毛色と少し似ているのですが、チョコタンは全体的に茶色系の色がベースとなっています。
また、チョコタンの色はその子によって異なるのも特徴的なところです。
濃い茶色をしている子もいれば透き通った茶色のような色の子、モカ色のような薄い茶色の子など様々ですよ!
ロングコートチワワのチョコタン
ロングコートとは、毛が長く伸びる子のことを言います。
犬の種類によっては毛が地面につくほど長く伸び続ける子もいて、日頃のブラッシングで被毛をキレイに保つ必要があります。
チワワの場合は地面につくまでの一定の長さでストップする子が多いのですが、中には耳や尻尾などの飾り毛が一部長く伸びる子もいてかわいいですよ!
スムースコートチワワのチョコタン
スムースコートとは、短毛タイプの被毛のことを言います。
被毛は生えているのですが、非常に短くなめらかで光沢があります。さわり心地がツルッとしているのが特徴的ですよ!
スムースコート=毛が抜けないというイメージを持たれることもありますが、チワワのスムースコートの場合換毛期がある子もいます。
チョコレートタン&ホワイトの色
チワワのチョコタンには、もう1種類「チョコタン&ホワイト」という毛色があります。チョコタンに加え、ホワイトが加わった毛色をしていますよ!
ホワイトの入り方はその子によって差があり、体の一部にほんのすこしホワイトが入っているだけでチョコタン&ホワイトとされる場合もあります。
「チョコタン」とするか「チョコタン&ホワイト」とするかは、ブリーダーさん次第です。
少々のホワイトであれば「チョコタン」として販売するブリーダーさんもいらっしゃいますよ!
ロングコートチワワのチョコタン&ホワイト
チワワのチョコタン&ホワイトにもロングコートとスムースコートの子がいます。チョコタンと同じく、毛が長く伸びる子のことをロングコートと言います。
写真の子のように白い毛が加わると、まるで天使のようなふんわりとした見た目になりますね!
スムースコートチワワのチョコタン&ホワイト
写真の子のように、白の毛色がほんの少し混じっている程度の場合でもチョコタン&ホワイトと呼ばれることもあります。
スムースコートの場合、ロングコートに比べて少し凛々しいイメージになりますよね!
チワワのロングコートとスムースコートの詳しい違いについては下記の記事で詳しく書いています。ぜひこちらも読んでみてくださいね。
チワワのチョコタンの色に関する2つの特徴!
- 成犬になるにつれて色の変化がある
- 目の色がとってもキレイ!
チワワのチョコタンには主に上記の2つの特徴があります。チワワのチョコタンをお迎えするにあたって知っておきたい、チョコタンならではの魅力でもあります。
それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう!
チワワのチョコタンは成犬になると色が変わる!
- 生まれたてはブラックに近いほど色の濃い子が、成長過程で薄くなりチョコレート色に変化
- 生まれたては薄いチョコレート色だったのが、成長過程で濃いチョコレート色に変化
- クリーム色や白の毛が混じってきた
- 子犬の頃には「タン」があったのに、成長するとタンが無くなる
など…。
チワワのチョコタンは成長過程で毛色が変化することが多く、上記のように毛色がどのように変化するのかは個体によって様々なのです。
子犬の頃との変化に気付くと「あれ?」と不思議に思うかもしれませんが、ブリーダーさんも成長過程の色の変化に関しては正確に把握できないのが現状です。
「思っていたタンの入り方じゃなかった!」「思っていた色じゃなかった!」と思うかもしれません。
ですが、それも個性だと楽しめるのがチワワのチョコタンの大きな魅力とも言えます。
チワワのチョコタンは目の色が綺麗!
チワワのチョコタンは目の色が青みがかっていたり、写真の子のように茶色い子が多くいます。
また、鼻やアイラインの色素が薄い子が多いのも特徴的ですよ!
ですが、これらは毛色と同じく成長過程で更に薄くなる子もいれば濃くなるなどの変化がある事もあります。
写真の子は目の色素が茶色くアイラインや鼻の部分も薄い茶色でとってもキレイですよね。他の色のチワワと比べると優しい表情に見えるのもチワワのチョコタンの特徴です。
チワワのチョコタンの性格や特徴…総じて賢く従順な性格!
- 飼い主さんが大好き!
- 賢い
- 従順
- 勇敢(強気)
- 甘えん坊
など…。
チワワの場合、基本的に毛色で性格が大きく異なることはありません。小さくてかわいいチワワは「守ってあげなきゃ!」と思うような見た目ですよね。
でも、実は自分よりも遥かに体の大きい犬や人に対しても立ち向かうほど勇敢な一面もあり、飼い主さんがビックリしてしまうこともあります。
また、飼い主さんがとっても大好きで甘えん坊になりがちです。
可愛いからと甘やかしてしまうと「噛みつき」「無駄吠え」などの問題行動につながることもあります。
しっかりとメリハリを付けてしつけをするようにしましょうね!
チワワのチョコタンの寿命は?なりやすい病気についても解説!
- 膝蓋骨脱臼
- 気管虚脱
- 骨折
- 低血糖症
- 角膜炎
- 水頭症
- 僧帽弁閉鎖不全症
など…。
チワワの平均寿命は13際~15歳と小型犬ということもあり長生き傾向にあります。
チワワにはかかりやすいと言われている病気がいくつかあり、その中でも主に上記のような病気にかかりやすいと言われていますので注意が必要です。
先天的な病気の場合、お迎えをする前に父母に病気歴がないかをチェックすることで発症リスクを大幅に軽減することが出来ます。
また、現時点で体調におかしな点が無いかもしっかりと観察&確認しておくことが大切ですよ。
チワワのチョコタン特有の病気は特にありませんが、悪質なブリーダーによって無理な掛け合わせ方法で産まれてきた子は軟弱なことがあります。
お迎え先は慎重に選んでくださいね。
では、それぞれの病気の詳細と発症頻度、治療費の目安について詳しく見ていきましょう!
(※発症頻度や治療費はあくまで目安です。治療費は病院によって異なりますので詳しい料金についてはかかりつけの動物病院へ確認してください)
チワワのかかりやすい病気【膝蓋骨脱臼】
項目 | 詳細 | |||
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発症頻度 |
非常に高い |
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治療の目安 | 診察や検査 | 26,000円前後 | ||
投薬 | 2,500円前後/月 | |||
手術 | 200,000円前後/入院込み |
チワワの膝蓋骨脱臼は先天的の場合、成長期に骨・靭帯・筋肉の形成に異常が生じて発症します。
後天的の場合は外傷や外的要因によって発症することがあります。
症状が軽い場合は【後ろ足を曲げた際に頻繁に脱臼をする】【スキップをしているような歩き方】などの症状が出ます。
進行すると【後ろ足が地面につけない】【後ろ足を曲げたままうずくまるように歩く】などが現れるようになります。
チワワのかかりやすい病気【気管虚脱】
項目 | 詳細 | |||
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発症頻度 |
高い |
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治療の目安 | 診察や検査 | 700円~7,000円 | ||
入院 | 3,000円~50,000円/日 | |||
手術 | 500,000円前後 |
チワワは鼻が短くて気管が細いため、気管虚脱などの呼吸器疾患になりやすいです。
チワワの呼吸器疾患は先天的なことが多いと言われ、その原因は解明されていません。しかし中には後天的な呼吸器疾患もあり、気管に負荷がかかりすぎて発症する事例もあります。
いずれも初期の症状では、興奮した時や暑い時などにガチョウのような「ガーガー」という鳴き声を発します。
重症化すると【咳】【呼吸困難】【チアノーゼ】などの症状が現れるようになります。
チワワのかかりやすい病気【骨折】
項目 | 詳細 | |||
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発症頻度 |
高い |
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治療の目安 | 診察や検査 | 16,000円前後 | ||
手術 | 約100,000円~500,000円/入院込み |
チワワは骨が細いため、骨折しやすい犬種でもあります。
症状はかなりわかりやすく【足をつくたびに「キャン!」と鳴く】【足を引きずっている】【足を地面につかないように歩いている】【元気・食欲がない】など…。
ギブスを使用して固定する程度であれば治療費は5,000円~60,000円程度ですが、手術となると数十万と高額になりがちです。
チワワのかかりやすい病気【低血糖症】
項目 | 詳細 | |||
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発症頻度 |
やや高い |
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治療の目安 | 診察・検査・点滴 | 17,000円~15,000円前後/回 |
チワワの低血糖症は主に子犬期に多く、突然死の危険もある恐ろしい病気です。
症状は【突然ぐったりする】【痙攣】【嘔吐】【下痢】【失禁】【震え】などが起こり、治療方法は症状や進行具合によって異なります。
チワワのかかりやすい病気【角膜炎】
項目 | 詳細 | |||
---|---|---|---|---|
発症頻度 |
やや高い |
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治療の目安 | 診察や検査 | 3,000円前後 | ||
投薬 | 3,000円前後/個 | |||
手術 | 130,000円前後/入院込み |
チワワの中でも目が大きく飛び出している子は、目の病気にかかりやすいと言われています。
主な症状は【涙や目やにで目の回りが汚れる】【前足で目をこする】【目をシバシバさせる】などの症状が現れます。
チワワのかかりやすい病気【水頭症】
項目 | 詳細 | |||
---|---|---|---|---|
発症頻度 |
普通 |
|||
治療の目安 | 診察や検査 | 50,000円前後 | ||
投薬 | 約3,000円~7,000円/月 | |||
手術 | 約200,000円~400,000円/入院込み |
チワワの水頭症は先天的なものが多い脳の障害です。
症状は【元気・食欲がない】【攻撃性が強くなる】【歩行異常】【痙攣】【斜視】【旋回運動【知的発達】など遅れなどが見られます。
症状は病気の進行具合や圧迫されている脳の場所によって異なり、治療を行ったとしても必ず症状が良くなるわけではないようです。
チワワのかかりやすい病気【僧帽弁閉鎖不全症】
項目 | 詳細 | |||
---|---|---|---|---|
発症頻度 |
普通 |
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治療の目安 | 診察や検査 | 50,000円前後 | ||
投薬 | 約3,000円~7,000円/月 | |||
手術 | 約200,000円~400,000円/入院込み |
僧帽弁閉鎖不全症は心臓の病気で多くはシニア以降に発症し、チワワの場合遺伝的な要素が多いと考えられています。
症状は初期の段階では【疲れやすい】【咳】などで、飼い主さんも非常に気付きにくい怖い病気です。
重症化すると【呼吸困難】【チアノーゼ】などの症状を起こします。
上記に記載した病気(ケガ)は放置しておくと間違いなく悪化してしまいます。日ごろの愛犬の行動をよく観察して、変わった様子がないかを気にかけておくことが大切です。
大事に至ると手術が必要になることもあり費用も嵩張ります。
「少し様子がおかしいかも?」と思ったら早めに病院へ連れて行き、その子に合ったケア方法を指導してもらいましょう。
チワワのチョコタンの販売価格について
チワワの平均相場は36万円前後で、同じタンの種類で比較的よく見かける【ブラック&タン】の平均相場も36万円前後です。
そして、チワワのチョコタンの平均相場は41万円前後と、価格は高額になりがちです。
チワワのチョコタンの金額は、販売店などによって大きく異なりますが高額であることがほとんどです。
そのため「少しでも安く」と思い安価なチワワのチョコタンを探していると、悪質ブリーダーさんからの被害に遭う可能性もあります。
チワワのチョコタンの購入方法は?ブリーダーやペットショップ・里親など販売先の特徴について
購入方法 | 価格帯 | 販売先の特徴 |
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里親 | 安い |
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ブリーダー | 少し高め |
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ペットショップ | 高い |
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チワワのチョコタンの購入方法は主に3種類あります。
どこでお迎えをするにしても珍しいカラーということもあり、なかなか見つからないという可能性も高いです。
それぞれどこの施設でお迎えすることになっても最低限「鼻の乾き」「目やに」「下痢などの汚れ」などの有無や、その他健康状態を必ず確認してからお迎えするようにしてください。
お迎え先に関する詳しい情報は、以下のページでも詳しく説明しているのでぜひチェックしてみてくださいね!
チワワのチョコタンのまとめ
- チワワのチョコタンは濃い茶色から薄い茶色まで様々。
- チワワのチョコタンにはホワイトの毛色が加わった「チョコタン&ホワイト」の毛色もある
- チワワのチョコタンは成長するに連れて色の変化がある
- 目の色やアイライン、鼻の色の色素が薄い子もいて優しい表情に見える子が多い
- チワワのチョコタンの平均寿命は13歳~15歳ほど
今回はチワワのチョコタンの色についてをメインに「かかりやすい病気」「性格」「販売価格」についてなどを紹介しました。
毛色の豊富なチワワですが、その中でもチョコタンは比較的珍しい毛色に分類されます。
チョコタンならではのかかりやすい病気は特にありませんが、チワワがかかりやすい病気には注意しなければいけません。
購入前にしっかりと体調チェックをすることが大切です。
チワワに限らず、犬をお迎えする際には愛犬のためにも必ず犬についての知識を最低限身につけてからお迎えすることをおすすめします!