- うちのチワワ、もしかして太っているかも?
- 今の体重を維持してあげたい
- そもそも健康的な体重って何kgなの?
チワワを飼っていると、上記のように「体重」について悩むことはありませんか?
チワワはに大きさの個体差があり「この体重が理想的だ!」とは一概に言えないため、体重に悩んでしまうことが多いんです。
私も以前、愛犬の体重管理について深く悩んでいた時期がありました。しかし今では今回ご紹介する方法で、理想的な体重をキープすることができていますよ!
今ではペット看護師の取得もしていますので体重管理の重要さがよく分かります。
この記事では一般的な体重や、年齢別のチワワの体重について書きながら「理想の体重をキープできる餌の量やおやつの量」「適切な運動量」などもしっかりとお伝えしていきます。
愛犬に健康的な暮らしをしてもらうためにも、日頃の健康管理に役立ててくださいね!
目次
チワワの理想の体重は?
チワワの理想体重は成犬時で1.5kg~3kgと言われています。
しかし、チワワの中には産まれつき骨格が大きい子もいて、3kgを超える場合もあります。まずは、飼っているチワワの骨格の大きさを把握しておきましょう。
とは言うものの、素人が骨格の大きさを図ることは難しいですよね。
「うちの子は他の子と比べて体が大きい気がする」「体重が3kg超えている」という場合、理想体重に合わせるのではなく、触って体重管理を行いましょう。
- 愛犬の体を優しく撫でます。
- 肋骨部分を撫でるときに、肋骨に触れることができるかを確認します。
- 愛犬を立たせて上からのフォルムを見てみましょう。
- 丁度いいくびれがあるか確認します。
肋骨に触れることが出来て、立たせた際に丁度いいくびれがある場合は適正な体重だということですので、理想体重を超えていても問題ありません。
チワワを理想の体重にする方法①:ライフステージ別に適切な餌の量を与える
上記の「触って体重管理」を試してみて「うちのチワワが肥満体型だった」という場合は餌の量が最適かどうかを再確認する必要があります。
まずは、一番簡単に適切量を見る方法「ライフステージ別」で見てみましょう!
子犬期(1歳くらいまで)
月齢 | 1日の給餌目安 | 餌を与える回数 | 餌の与え方 |
---|---|---|---|
生後2ヶ月~3ヶ月 | 70g前後 | 1日3~4食 | ふやかした柔らかいフードを与える。 |
生後4ヶ月~5ヶ月 | 80g前後 | 1日2~3食 | ふやかした柔らかいフードを与える。 |
生後6ヶ月~7ヶ月 | 100g前後 | 1日2~3食 | 柔らかいフードを与える。 |
生後8ヶ月~9ヶ月 | 90g前後 | 1日2食 | 食事回数を減らし、柔らかいフードも少しずつ減らして行く。 |
生後10ヶ月~12ヶ月 | 80g前後 | 1日2食 | 食事回数を減らし、柔らかいフードも少しずつ減らして行く。 |
子犬期は「子犬期専用のフード」を与えるようにしましょう。
チワワの場合、他の犬種とは少し違い、約10ヶ月までが子犬期と言われています。飼育している犬の大きさによって、子犬期が変化しますよ!
与える時間帯は、お迎えするまでにいた環境と同じ時間帯に与えるのが理想ですが、わからないという場合は、朝・昼・夜・寝る前の4回に分けて与えるようにしましょう。
下記に与え方と与える回数、おおよその時間帯をまとめてみました。
子犬期の中でも離乳期初期は1日4回、ふやかした柔らかいフードを与えます。
生後6ヶ月になると「朝・昼・夜の1日3食」に。柔らかいフードも少しずつ減らし、生後8ヶ月では「朝・夜の2食」で固いフードをそのまま与えるように移行して行きましょう。
与える量が気になると思いますが、フードの種類によって差があるため、フードの袋に記載されている「供給目安量」を参考に量を調節しましょう。
成犬期(10歳くらいまで)
月齢 | 1日の給餌目安 | 餌を与える回数 | 餌の与え方 |
---|---|---|---|
1歳~10歳 | 約70~120g | 1日2食 | その子の好みに合わせたフードの硬さを選ぶ |
1歳~10歳までのフードの量は、その子の運動量で調節するのがベストです。
しかし、わからない場合は子犬期同様、与えているフードの袋に記載されている「供給目安量」を参考に量を調節してくださいね。
ご飯の回数は基本的に1日2回ですが、食欲旺盛な子の場合は、1日に与える量を3回に分けて与えるのがおすすめですよ!
成犬期に肥満になってしまうと、将来病気になる確率も高くなってしまいます。特に成犬期のご飯量の調節は気を使い、しっかりと体重管理をしてあげましょう。
高齢期(10歳以上)
月齢 | 1日の給餌目安 | 餌を与える回数 | 餌の与え方 |
---|---|---|---|
1歳~10歳 | 約50~100g | 1日2~3食 | その子の体力・好みによってフードの硬さを選ぶ |
高齢期になると運動量が減り、胃腸の働きも衰えるためチワワの生涯の中でも一番太りやすい時期になります。
成犬期同様の量を与え続けていると、あっという間に肥満になってしまうので注意が必要です。
高齢期に突入したら、まずは成犬用のフードからは卒業し「シニア用」「高齢犬用」などと記載のあるフードに変更するのが良いでしょう。
また、高齢になると顎の力も弱くなってしまいます。
- カリカリのフードを急に食べなくなった。
- 食べる速度が遅くなってきた。
- 歯が抜けてきた
高齢期に入ってから、今まで普通に食べていたカリカリフードを急に食べなくなった・欲しくなさそうな反応に心当たりはありませんか?
この場合、カリカリのフードが食べ辛くなっている可能性も考えられます。
ドッグフードの硬さは、その子の様子をみて調節してあげるように心がけましょう。
もし、全ステージ用のフードを与えている場合は、量を調節するなどの工夫が必要です。フードの量を調節する場合は「給餌量の計算」をして与えるのがベストですよ。
給餌量の計算もこれから詳しく説明しますね!
適正なドッグフードの量の計算方法は?餌によってカロリーが変わるので要注意!
愛犬の体重管理をしっかりと行いたいという場合は、給餌量の計算をしてグラム単位で与える方法が一番正確です。
これは、餌によってカロリーが変わりますので、与えているフードで計算しましょう。
まずは必要な情報を準備し、その後に「計算例」をみながら計算して行きます。少し面倒かもしれませんが、メモを準備してもらうと計算しやすいと思いますよ!
それほど難しくないので、ぜひチャレンジしてみてください!
適正なドッグフードの量の計算手順①:必要な情報を準備する
- 愛犬の体重
- 年齢に応じた数値
- ドッグフードの100gあたりのカロリー
まずは計算に必要な情報をメモ帳に集めてみましょう。
適正なドッグフードの量の計算手順②:愛犬に当てはまる数値を確認する
月齢 | 数値 |
---|---|
生後4ヶ月までの子犬 | 3.0 |
生後4ヶ月~1歳までの子犬 | 2.0 |
避妊・去勢済の成犬 | 1.6 |
避妊・去勢未の成犬 | 1.8 |
7歳以上、避妊・去勢済の高齢犬 | 1.2 |
7歳以上、避妊・去勢未の高齢犬 | 1.4 |
肥満傾向な成犬 | 1.0~1.2 |
1日に必要なカロリーを出すために必要な数字は以下のとおりです。下記の表を参考に、愛犬がどの数値に当てはまるか確認しましょう。
適正なドッグフードの量の計算手順③:計算をする
- ① 5kg×5kg×5kg=125(5kg=愛犬の体重を3回掛ける)
- ② 「√」を2回押してから×125=3.34370…(√計算で出た数字を4桁でカット)
- ③ 3.343×70=234.01(70=決められている数字です。)
- ④ 234.01×1.6=374.416Kcal(1.6=先ほど出した数値)
- ⑤ 374÷362(フードの100gあたりのカロリー)×100=103.3149…
では、手順①②の2点を確認できたら、早速1日に必要なカロリーと量を計算してみましょう!
計算にはルート「√」を使用します。ルートボタンのない計算機の場合はGoogleの計算機を使うと良いでしょう。
→ Google計算機
結果、1日の必要カロリーは374Kcalで1日に与えるフードの量をグラム数にすると103gということがわかりました。
チワワを理想の体重にする方法②:適切なおやつの量を与える
愛犬にとって「おやつ」はとても嬉しい時間です。あなたは愛犬に1日どのくらいおやつを与えていますか?
実は、肥満の子の多くはおやつの与えすぎが原因だと言われています。
喜ぶ顔を見たいから!とついつい無意識でおやつを与えてしまっていることも少なくありません。肥満にさせないために適切な量を確認しておいてくださいね!
おやつの適切量
374Kcal×20%=74.8Kcal
おやつの量は、その子の1日必要カロリーの10~20%以内に抑える必要があります。
先ほどのカロリー計算で1日の必要カロリーは374Kcalと計算されましたね。なので、374Kcalの20%、つまり74.8Kcalとなります。
なので、1日1つと決めていても愛犬の1日の必要カロリーを大幅に超えてしまっている場合は肥満の原因になってしまいます。
おやつで肥満になってしまわないように、下記も参考にしてくださいね!
おやつは与える回数を増やして量を減らす
犬は、量ではなくおやつをもらう事に対して幸福感を感じています。
愛犬が最も喜ぶおやつの与え方は、1度にまとめて与えるのではなく、1回を少量にして複数回与えるのがベストです。
例えば、1日に犬用ボーロ3個を与えている場合、1日3回1ずつ与えたり、犬用チーズ1本の場合は1本を複数にちぎって複数回与えるなど、工夫をしてみましょう!
おやつ選びは慎重に
- 消化しやすいもの
- おやつの対象年齢の確認
- 無添加なもの
- 低カロリーなもの
- 「超小型犬」「小型犬」用のもの
おやつの種類によってもカロリーが高いものや塩分が高いものなどもあります。なので、おやつ選びは慎重に行いましょう!
チワワのおやつ選びをする際にチェックしていただきたい点は上記のとおりです。これらをチェックしながらおやつ選びをすると良いでしょう。
チワワを理想の体重にする方法③:適切な運動を心掛ける
チワワは小さいからといって、お散歩に全く行かないというのもよくありません。
運動やお散歩は肥満防止のためだけではなく、ストレス解消や運動不足による病気の発症などを抑えるために大切なことです。
では、チワワは1日にどのくらいの運動量を必要としているのでしょうか?
チワワの散歩量の目安は?
体が小さいチワワですがお散歩時間は1日約40分、と意外と多いのです。
1回に40分は流石に疲れてしまうので、1日2回、20分ずつ分けて行くことをおすすめします!
散歩コースを変更してみる
毎日同じコースでの散歩は、犬も飽きてしまいます。
更に、脳への刺激は犬の認知症を防ぐ効果もありますので、2回に1回、3回に1回とランダムでコースを変更することがおすすめですよ!
散歩に行けない時の対処法
家庭の事情や天気が悪いなどの理由で、どうしてもお散歩に行けない日もあるかと思います。そんなときは、室内で思いっきり遊んであげましょう。
とは言え、階段の上り下りや、高いところからジャンプをさせたりなど、激しすぎる運動は関節を痛めてしまう原因にもなるので遊び方には工夫が必要です。
様子を見ながら無理をさせないように遊ぶのがポイントですよ。
短時間でたっぷり遊べるおすすめな遊び方は滑り台です。急すぎない、ゆるやかな坂を作って上り下りをさせるだけでもいい運動になるのでとてもおすすめです!
チワワを理想の体重にする方法④:肥満・ダイエット向きのドッグフード選ぶ
チワワが肥満になる原因は、フードに原因があることもあります。他に肥満になる要因が見当たらない場合はドッグフードを変更することも視野に入れておきましょう。
特に運動量が少ない子の場合、通常のフードを与えていると、適正量であってもカロリー超過となってしまいます。
運動をあまりしない子や肥満でお悩みのチワワには、肥満・ダイエット向きのドッグフードを選んであげましょう。
肥満・ダイエット向きのドッグフードの選び方
- 肥満・ダイエット用と書かれているドッグフードを選ぶ
- 低カロリーなものを選ぶ
- オメガ3・オメガ6脂肪酸がしっかりと入っているものを選ぶ
肥満・ダイエット向きのドッグフードの選び方は上記3点がポイントとなります。
フードの急な切り替えは胃腸を壊す恐れがありますので、徐々に切り替えるよう注意してあげてくださいね!
また、ダイエット向きのドッグフードは食いつきが悪い傾向にありますので、まずは試供品で食いつきを試してみるのもおすすめですよ!
試供品は、店頭に並んでいなくてもレジや店員さんに確認すると出してくれる事もありますので、一度確認してみましょう。
当サイトでは肥満犬のドッグフードについても書いていますので、こちらも参考にしてみてくださいね。
適正体重でないと愛犬のチワワにデメリット多数あり!
「太っていても可愛いから良いよね!」確かに、ぽっちゃりしている犬も可愛いです。
しかし、肥満傾向にあるチワワにはたくさんのデメリットがあります。愛犬と少しでも長く過ごすためには、適正体重を保つように飼い主さんが管理してあげなければいけません。
では、チワワが適正体重でないと、どのようなデメリットがあるのか見ていきましょう!
デメリット①:こんな病気にかかる!
- 関節の病気(骨関節の疾患)
- 心臓の病気(心血管疾患)
- 呼吸器の病気
- 免疫力の低下(ウイルスなどの感染やその他病気のリスクが高くなる)
- 糖尿病
- 癌
- 尿路結石(シュウ酸カルシウム尿路結石)
チワワが肥満傾向にあると、上記のような病気にかかる確率が、適正体重の子に比べるとグンッと上がります。
特に糖尿病を発症すると、死に至ってしまうような怖い病気も合併してしまいます。
デメリット②:お金がかかる
肥満によって誘発された病気を治療するためには、肥満を解消するだけではなく、病気の治療も必要となります。
手術をしないと命が助からない怖い病気にかかってしまった場合、多額の手術費用や通院費などがかかってしまいます。
また、完治が不可能な病気にかかってしまうと、生涯薬なしでは生きていけない状況になってしまうこともあります。
肥満はこういった病気を発症するリスクもあり、治療するためには高額な費用が必要になることも頭に入れておきましょう。
デメリット③:ダイエットが大変
犬のダイエットは食事管理をはじめ、運動や生活習慣の見直しまで、飼い主さんの全面サポートが必要になります。
これまでしてこなかった事、これまでしていた事を急に変更してしまうと、犬にも大きなストレスがかかってしまいます。
ダイエットには、愛犬にストレスと負担をできるだけ与えないような工夫が必要です。
「工夫したのにあまり効果が見られなかった…」というようなこともあるので、飼い主さんにもストレスがかかってしまうこともありますよ。
チワワの体重増加(肥満)は病気が原因なことも!
「肥満になる要因が無いのに、最近愛犬のチワワが太ってきた…」そんな場合は、なにかいつもと違う様子でないか一度チェックしてみましょう。
特に以下のような症状が見られる場合は、すぐに病院で検査してもらうことをおすすめします。
- 体重は増えているけど、食欲が低下している(太っているように見える)
- 食事量はいつもどおり、でも太ってきた
- 元気がない
- 動きがいつもより鈍い
- 薄くなるほど毛が抜けている(毛艶が無くなった)
- お水をたくさん飲んで、おしっこの量も多い
肥満に加えこれらの症状が見られる場合「クッシング症候群」「甲状腺機能低下症」「肝臓疾患」「循環器疾患」「腫瘍」などの病気が疑われます。
できるだけ早く病院へ連れていきましょう。
- チワワの理想体重は1.5kg~3kg
- 「触って体重管理」で肋骨部分の確認と、くびれの確認をする
- フードの量に不安を感じたら、給餌量の計算をする
- 肥満はたくさんの病気を発症するリスクが上がる
- 肥満は病気が原因なこともある
今回は「チワワの理想的な体重について」「適切なフードの量や肥満のデメリット」などについてご紹介いたしました!
チワワに限らず、すべての生物に共通して言えることは「肥満は万病の元」という事です。
適正体重こそが健康的な日常生活を送る最大のカギです。
特にチワワは肥満になりやすい傾向にある犬種なので「体重管理」をしっかりと行い「適度な運動」を心がけましょう。
飼い主さんと愛犬ができるだけ長く一緒にいられるようまずは「触って体重管理」から始めてみてくださいね!