クリクリとしたお目めがとても可愛いらしいチワワ。小柄な体格から寿命が短いと思われやすいですが、実はとっても長生きしやすい犬種なんです!
そんなチワワの寿命は果たして何年なのでしょうか?また、チワワが長生きするための秘訣や老犬になったら気をつけるべきことは何か?その辺りも詳しく解説していきたいと思います。
目次
チワワの平均寿命は12~18歳とかなり長め!
犬種 | 平均寿命 |
---|---|
マルチーズ | 15歳以上 |
ミニチュアダックスフンド | 14~17歳 |
トイプードル | 14~17歳 |
ヨークシャテリア | 14~16歳 |
パピヨン | 15歳 |
チワワ | 12~18歳 |
長生き犬種としても有名なチワワですが、なんと平均寿命が12~18歳と他の小型犬種に比べてもかなり長め!ちなみにトイプードルの平均寿命が14~17歳です。
チワワは、3歳から1年ずつ人間の約5歳分の年を重ねると言われています。
小型犬は「大型犬や中型犬よりも寿命が長い」と言われますが、これは本当です。中型犬と大型犬に比べると5~6年ほど長生きしている傾向にあります。
とは言え、長生きしやすい小型犬でも油断は禁物!成長や老化の速さは人間よりも圧倒的に早く、しかも飼育環境によって寿命がガラリと変わってしまうのが犬というものです。
チワワの平均寿命を人間の年齢に換算すると?
犬の年齢 | 人間の年齢に換算 | 犬の年齢 | 人間の年齢に換算 |
---|---|---|---|
3ヶ月 | 5歳 | 10歳 | 56歳 |
6ヶ月 | 9歳 | 11歳 | 60歳 |
9ヶ月 | 13歳 | 12歳 | 64歳 |
1歳 | 17歳 | 13歳 | 68歳 |
2歳 | 24歳 | 14歳 | 72歳 |
3歳 | 28歳 | 15歳 | 76歳 |
4歳 | 32歳 | 16歳 | 80歳 |
5歳 | 36歳 | 17歳 | 84歳 |
6歳 | 40歳 | 18歳 | 88歳 |
7歳 | 44歳 | 19歳 | 92歳 |
8歳 | 48歳 | 20歳 | 96歳 |
9歳 | 52歳 | – | – |
犬の方が人間よりも早く年をとります。なのでチワワの10歳と人間の10歳はイコールではなく、チワワが11歳になった時はもうすでに人間でいう還暦(60歳)を迎えているのです。
つまりチワワの平均寿命である12~18歳は、人間の年齢に置き換えると64歳~88歳くらい。もしも20歳まで生きたら96歳、いわゆる超高齢ということになります。
犬に限らず、多くの哺乳動物は人間よりも早く成長していきます。犬の年齢と成長について把握しておくだけでも、犬への接し方や飼い方への意識が本当に変わりますよ!
※こちらで紹介した年齢はおおよその年齢です。
チワワの日本での最高寿命は25歳!
チワワの寿命にギネス記録はありませんが、なんと日本で25歳まで生きたチワワがいます。人間の年齢で言えば約114歳!本当に素晴らしいです。
あくまでも私の予想ですが、飼い主さんのチワワへの愛情がとても深かったんだと思います。
そしてチワワにとっての飼育環境や食事内容が良かったことも、長生きの秘訣だったのではないかと感じます。
ちなみに余談ですが、現在チワワの最高寿命としてギネス認定されているのは2022年3月16日時点で21歳66日だったアメリカのフロリダ州に住むチワワの「トビーキース」です。
また、現在ギネス公認の世界最高齢犬は29歳5ヶ月まで生きたオーストラリアン・キャトル・ドッグという犬種です!名前は「ブルーイー」だそうですよ。
チワワは何歳ぐらいから老犬なの?
これには個体差があるのであくまでも目安になりますが、一般的には7歳ぐらいから老化が見られるようになります。よく7歳以上を「シニア犬」と分類しているのはこのためです。
しかし、小型犬と大型犬の7歳はだいぶ違います。小型犬の7歳はまだ40代半ばといったところですが、大型犬の7歳は50半ば。
つまり犬の7歳が必ずしもシニア期突入!というわけではなく、体の大きさによっても異なってくるということを知っておく必要があります。
こんな様子は老化が始まったサイン!
加齢による体の変化は必ず起きてきますよね。人間なら30~40代頃から徐々に老化のサインが見られ始めますが、犬の場合は7歳ぐらいから始まります。
だからこそ早めの対策が必要になってきますし、7歳だからといって無茶ばかりさせていると犬が心身ともに疲れ果ててしまうので注意しましょう。
加齢による変化は必ずどこかしらに表れてきます。それを発見するのは飼い主さんの役目でもあるので、まずはよく見られる「老化のサイン」について知っておきましょう。
- トイレ以外の場所で粗相をするようになった。
- 被毛にツヤがなくなってきた。
- 本気になって遊ぶことが減ってきた。
- 動きがゆっくりになってきた。
- 眠っている時間が圧倒的に増えた。
- 立ち上がるのがやっとになってきた。
- 皮膚にイボができ始めた。
- 食欲が落ちてきた。
これは比較的どの犬種にも共通している老化のサインでもあります。
中には病気を老化と勘違いしてしまう飼い主さんもいますが、あれ?なんかおかしいな?と思ったら必ず獣医さんに診てもらいましょう。早期発見は長生きへと繋がります。
チワワの寿命を伸ばすために大事な5つのこと
さてここからは、チワワが健康的に長生きするための飼い方のコツを紹介していきたいと思います!
寿命を伸ばすと言っても、ただむやみに伸ばすだけでは愛犬のためにはなりません。できるだけ健やかに、そして愛犬にとって幸せな生涯になるようサポートしてあげましょう。
食事・カロリーの管理をしっかり行う
月齢 | 1日の給餌目安量 |
---|---|
生後2~3ヶ月 | 70g前後 |
生後4~5ヶ月 | 80g前後 |
生後6~7ヶ月 | 100g前後 |
生後8~9ヶ月 | 90g前後 |
生後10~12ヶ月 | 80g前後 |
1~10歳 | 約70~120g |
10歳~ | 約50~100g |
チワワの寿命を伸ばす大きなポイントは「食事・カロリー管理をしっかりと行うこと」です。その子の体格や与えるドッグフードによって食事の量は異なります。
ここに記載した給餌量はあくまで目安です。より正確に食事量を決めるなら、与えているドッグフードの袋に1日に与える量が記載されていますのでそちらをチェックしましょう。
チワワは体が小さいため給餌量もそこまで多くないのですが、だからこそ食事の与え方には細心の注意を払う必要があります。
よくありがちなのが、食べる量が少ないからとおやつや人間の食べ物を与えてしまうパターン。
これではドッグフードの給餌量を守っても意味がなく、ただ肥満を招いてしまうだけなので注意しましょう。
肥満は万病の元、あらゆる病気のリスクを高めます!
肥満になると、チワワがかかりやすいと言われている「心臓病」や足の病気「股関節脱臼」など様々な病気のリスクを高める恐れがあるので十分気をつけましょう。
チワワの食事やカロリー管理について詳しく知りたい方は、ぜひこちらもチェックしてみてくださいね!
気温に気を配る
チワワは寒さにとても弱い犬種です。よくブルブルと震えている姿を見かけるかと思いますが、あれは寒くて震えている可能性も考えられるのです。
とくに冬の時期は、寒さによる免疫力低下も見られます。すると風邪や感染症などさまざまな病気を招きやすくするだけでなく、低体温症による命の危険性も高まるので注意しましょう。
チワワを外飼いする人はまずいないと思いますが、必ず室内で飼うようにし、そして室温を25℃前後、湿度50%ほどに保てるよう配慮してあげることが大切です。
ストレスを与えない
チワワは寒さだけでなくストレスにも弱い犬種です。もともと我慢強い性格の持ち主ではあるのですが、あまりにもお留守番の時間が長いとストレスを感じて体調を崩してしまいます。
また、構ってもらえる時間が少なかったり、コミュニケーション不足を感じる場合にも過大なストレスを感じやすいので注意しましょう。
ストレスはさまざまな病気を引き起こします。食欲不振や下痢・嘔吐といった症状だけでなく、ひどい場合は脱毛やうつ病なども発症するので気をつけておきたいところです。
適度な散歩を心がける
チワワは室内で遊ばせるだけで十分な運動量を確保できる犬種ではありますが、犬も人間同様、太陽の光を適度に浴びないと健康的な体にはなれません。
実際に、外で散歩をする機会が多い犬ほど長生きしやすいという研究結果も出ています。
歩いたり運動をすることだけが長生きの秘訣ではなく、外に出て太陽の光を適度に浴びることが長生きの秘訣となっているようです。
また、外を散歩することでいろんな犬やにおいにも出会います。これが犬にとってはストレス解消ともなるので、できるだけ外に出る機会を増やしてあげましょう。
定期的に健康診断を受ける
飼っている犬を少しでも健康的に長生きさせたいのであれば、定期的な健康診断は絶対に欠かせません。成犬のうちは年1回、シニア期に入ってきたら年2回は受けておきましょう。
健康診断したからといって遺伝性の病気は防ぐことはできませんが、後天性の病気は発見が早ければ早いほど完治できるものもありますし、病気の予防にも繋がります。
それと先ほどもお伝えしたように、チワワは心臓病にかかりやすい犬種です。他の病気がキッカケで心臓に負担をかけることも珍しくないので、この辺りも十分に気をつけましょう。
チワワがかかりやすい病気について
チワワがかかりやすい病気についても、ここで軽く触れておきますね。
- 低血糖症
- 気管虚脱
- 僧帽弁閉鎖不全症(心臓病)
- 水頭症
- 膝蓋骨脱臼
- 結膜炎・角膜炎
- レッグペルテス病
これらはほんの一部ですが、チワワによく見られる代表的な病気だと言われています。
また、突然死が多いのもチワワの特徴です。心臓がもともと弱いことも理由の一つですが、暑さや寒さに耐えられず命を落としてしまうチワワも多いようです。
チワワがかかりやすい病気についてもう少し詳しく知りたい場合は、以下のページでも紹介しているのでぜひチェックしてみてくださいね!
体は小さくても、一生懸命と生きようとするチワワの姿は本当に愛くるしくてかわいいものです。
そんな小さな命を大切に守れるかどうかは、飼い主さんをはじめとする家族のみなさんの意識次第と言えるでしょう。
小さいが故に過保護に接してしまいがちですが、チワワも1匹の「犬」です。犬本来の習性を大事に見守りながら、チワワらしく生きていけるようサポートしてあげましょう。