トイプードルは小型犬ということもあり、よく「性格悪い」「うるさそう」といった悪いイメージを持たれがちです。
しかしそんなことはなく、むしろ小型犬の中でもNo.1のIQを誇る賢い犬種!ちゃんと愛情をもって育てれば、人懐こくて穏やかな性格のトイプードルへと成長してくれます。
そこで当サイトは、トイプードルの魅力をたっぷりまとめてみました!基本的な性格や特徴などもじっくり紹介していきたいと思います。
目次
トイプードルに共通している基本的な6つの性格
プードルは、古くヨーロッパで鴨猟の回収犬として活躍していた犬種です。
もともとトイプードルは存在していませんでしたが、次第にプードルの小型化が行われるようになってトイプードルが誕生したと言われています。
ちなみにプードルは、当時フランスの上流階級の人たちの間で大人気の犬種だったそう!どこか気品ある雰囲気を持っていのは、その名残があるからなのかもしれませんね。
IQの高さは全犬種で第2位!とにかく賢い!
トイプードルは非常に知能が高くて賢い犬種です。頭の良さから物覚えもかなり良く、学習能力が高いのでしつけがしやすいと言われています。
ただし、賢い犬ほど主従関係をすごく大事にします。一度しつけに失敗してしまうと、飼い主さんの言うことを全く聞かなくなってしまうので気をつけましょう。
と~っても温厚で人懐っこい
トイプードルはとにかく人懐っこいです!しかも温厚な性格なので、人を威嚇したり無駄吠えするといったことも滅多にありません。
もちろんしつけ次第ですが、ちゃんとしつけることができれば落ち着きのある温厚なトイプードルに育ってくれますよ。
ちょっと神経質で繊細な一面も…
温厚で賢いが故に、どこか神経質で繊細な一面もあるのが特徴です。そのためむやみに厳しく叱ってばかりいると、飼い主さんを恐怖な存在としか見れなくなってしまいます。
とは言え、甘やかし過ぎはワガママな性格にしてしまうのでNGです。ちゃんとメリハリをつけて、時にはオーバーなくらい褒めてあげましょう。
活発で運動が大好き!
トイプードルは、とにかく活発で運動が大好きです!毎日欠かさず散歩をしてあげないと、すぐにストレスが溜まって欲求不満になるので注意しましょう。
雨の日は家の中で運動させるようにし、飼い主さんの不在が多い時は前後にたっぷりの散歩をさせましょう。ボールを使った遊びもおすすめですよ!
いくら運動が大好きなトイプードルでも、高い所からの飛び降りには要注意。トイプードルは足が細くて脆いので、高い所から飛び降りただけでも脱臼しやすい犬種です。
誰かに寄り添っていたい甘えん坊さん
トイプードルは甘えん坊な性格の子も多いです。とくに白のトイプードルは、他の毛色よりも甘えん坊だと言われています。
しかし、構い過ぎはトイプードルをワガママにさせるのでほどほどにして下さいね。主従関係がめちゃくちゃになり、なんでも有りの性格になってしまいます。
社交的で協調性がある
トイプードルは社交的な性格なので、知らない人にでも尻尾を振って近づいていく傾向があります。もちろん個体差はありますが、比較的愛想のいいトイプードルが多いですね。
そのため、散歩をしていても通行人に吠えるといったことはあまりしません。他の犬に吠えることはたまにありますが、きちんとしつけられている子はそう簡単に吠えないです。
トイプードルは協調性もあるので、できるだけ外でいろんな人や犬と触れ合う機会も増やしてあげましょう!それがトイプードルにとっての楽しみでもあり、ストレス解消にもなります。
トイプードルはオスとメスで性格にどんな違いや特徴があるの?
オスはやんちゃで甘えん坊!
トイプードルのオスは、メスよりも活発でやんちゃな性格の子が多いです。飼い主が帰ってきた時に大喜びをするのは、比較的オスの方が多いと言われています。
よく言えば人懐っこすぎるくらいの甘えん坊さんで、悪く言えば飼い主に依存しやすい性格といった感じ。
やんちゃさが故に落ち着きがない部分もあるので、しつけの際は根気が必要になってくることもあります。
メスは穏やかでオスよりも早く成熟する!
実は、メスのトイプードルはオスより早く成熟します。つまり子犬時代がオスよりも短いということ。そのため、メスの方がオスよりも落ち着きがあり、自立心が強い傾向にあります。
とは言え、メスも飼い主さんのことは大好きなので一緒にいる時はと~っても甘えん坊さん!しかし一度ヘソを曲げると、飼い主さんの言うことを聞いてくれない頑固な一面もあります。
メスは我慢強い子が多いですから、留守番が多い家庭に向いていると言えます。
トイプードルは毛色によって性格や特徴が変わる!?
トイプードルは毛色によって性格や特徴が変わります。しかし個体差や飼育環境にもよっても変わるので、同じ毛色同士でも性格が全く異なることはよくある話です。
ちなみに、トイプードルは全部で何色の毛色があるかご存じですか?
実は約14色もの毛色があり、現在JKC(ジャパンケンネルクラブ)で認められているのは11種の毛色になります。その中でもとくに人気の毛色はこちらです。
- ホワイト
- ブラック
- ブラウン
- レッド
- シルバー
- クリーム
- アプリコット
恐らく、これらの毛色のトイプードルを見たことがない!っていう人はいないと思います。それだけ人気がある毛色ですから、ドッグランなどに行けば必ず見かけることでしょう。
そこで早速ですが、トイプードルの毛色別に性格や特徴をまとめてみました!
ホワイト
飼いやすさ | 5.0 |
ホワイトのトイプードルは社交的で友好性が高く、どんな人や犬とでも仲良くなれる傾向にあります。飼い主さんに従順で、おっとりとマイペースな性格の子が多いですね。
ただし色がホワイトなだけに汚れが目立ちやすいので、定期的なシャンプーやお手入れは欠かせません。毛量は他の毛色よりもやや少なめです。
ブラック
飼いやすさ | 5.0 |
ブラックのトイプードルは、ホワイトと同じくらい安定した性格の子が多いです。他の毛色よりも賢さがあるため、比較的しつけをしやすいと言われています。
毛量は比較的多めで、丈夫で硬めな被毛が特徴。それとブラックは運動能力が高い子が多いので、日頃からたっぷりと運動させる必要があります。
ブラウン
飼いやすさ | 4.0 |
ブラウンのトイプードルは、穏やかな性格で飼い主さんに依存し過ぎない子が多いです。独立心も強い傾向にあるため、しつけがもっとも重要な毛色とも言われています。
ブラック同様、運動能力が高くて骨密度がしっかりとしています。よくレッドのトイプードルと間違われやすいのですが、ブラウンは黒に近いハッキリとした毛色(こげ茶)が特徴です。
レッド
飼いやすさ | 5.0 |
レッドのトイプードルは「明るく元気な子」という言葉がピッタリ!他の毛色よりも甘えん坊で人懐っこい性格の子が多いです。
ちなみに、日本でもっとも飼育頭数が多いトイプードルがレッドです。毛色が茶色なのでブラウンと間違えられることが多いのですが、レッドは赤毛寄りの茶色が特徴です。
シルバー
飼いやすさ | 4.0 |
日本ではあまり見かけないシルバーのトイプードル。性格はかなり落ち着いていて、どこか大人びた品のある雰囲気が特徴です。
そしてシルバーは、他の毛色よりも主従関係をものすごく大事にします。なので、おとなしめで誠実なトイプードルが欲しいという人にはピッタリの毛色と言えるかもしれません。
クリーム
飼いやすさ | 4.0 |
クリームのトイプードルは、柴犬並みの忠誠心を持っている子が多いです。さらに、両親がクリームなら風変わりなマイペース、どちらかがホワイトなら気難しさを兼ね備えたマイペースな性格を併せ持っています。
子犬の時はクリーム色でも、成長するにつれてホワイトに近づいていくのが特徴です。もちろん個体差はありますが、比較的この傾向が多いかもしれません。
アプリコット
飼いやすさ | 4.0 |
アプリコットのトイプードルは、レッドの性格とよく似ているのが特徴です。
敢えて言うならば、ちょっと神経質で臆病な面があることですね。なのでちゃんとしつけておかないと散歩中や留守中によく吠える犬になってしまいます。
飼う前に知っておきたい!トイプードルの身体的特徴
トイプードルの性格を知ったところで、今度は身体的特徴もしっかり把握しておきましょう!
反抗期がある
トイプードルは、生後5ヶ月を過ぎた頃から反抗期が始まります。これは個体差にもよりますが、ホルモンバランスの変化によって精神的に落ち着かなくなる子が多いようです。
反抗期が始まると、今まで以上に警戒心が強くなる傾向にあります。これまで仲良く戯れていても、飼い主さんに噛みついたり威嚇するといった攻撃的な態度を見せることもあるでしょう。ちゃんとしつけをしていても、全く言うことを聞いてくれないこともあります。
この反抗期を無事乗り越えるためには、できるだけ早いうちに基本的なしつけを済ませることです。そして社会の秩序、家のルール、上下関係をしっかり身につけさせておきましょう。
無駄吠えが少ない
チワワやダックスフンドといった他の小型犬に比べると、トイプードルは無駄吠えが少ない犬種です。そのため、アパートで飼うのにも向いていると言われています。
もし酷く吠えるようでしたら、それはちゃんとしつけができていなくてワガママになっているか、ストレスが溜まっているかのどちらかになるでしょう。
人間の言葉を理解する頭脳
トイプードルは人間の言葉を理解する犬種と言われています。その言語数はなんと40~50語だそう!知能が高いだけに、人間の言葉も学習する能力があるんですね。
そのため、しつけの際は必ず決まった言葉を何度も声に出すことが大事です。「マテ」なら「マテ」と何度も言い聞かせましょう。
この時、家族によって言い方が変わってしまうとトイプードルは混乱してしまいます。必ず同じ言葉で指示を出すことを徹底して下さい。
垂れ耳
トイプードルは垂れ耳が特徴です。垂れ耳ということは、つまり通気性が悪く耳の中が蒸れやすいというデメリットを持ちます。
そのため、定期的な耳掃除は絶対に欠かせません。サボると、外耳炎などの耳の病気を引き起こすので気をつけましょう。
耳掃除は、専用の洗浄液と綿棒を使いながら1~2週間に1度のペースで掃除をしてげると良いですよ。
涙やけや目やにが出やすい
トイプードルは目がクリクリとして可愛いのですが、涙やけや目やにが出やすい犬種です。
これにはいろんな原因が絡んでいるため、まずはなぜ起きてしまうのかを知り、症状がひどい場合は動物病院で検査を受けるようにしましょう。
関節の病気にかかりやすい
トイプードルに限らずですが、小型犬に共通して多いのが関節の病気です。
とくにトイプードルは関節が外れやすいため「膝蓋骨脱臼」になりやすく、一度なると癖になってしまうので子犬の時期から適度な運動をして筋肉をつけさせてあげることが大事です。
平均的な寿命は14~17年
トイプードルの平均寿命は14~17歳と言われています。寒さが苦手な犬種なので、冬場は寝床の温度管理に注意しましょう。
体高は28cm以下
トイプードルの体高は28cm以下と小柄で、適正体重の目安は3kgほどになります。
28cm以上になると「ミニチュアプードル」になり、さらに大きくなるにつれ「ミディアムプードル」「スタンダードプードル」と種類が変わります。
トイプードルはどんな人に向いている?飼いやすさは?
ここでは、トイプードルを飼うのに向いている人や飼い方のコツを紹介します。
当サイトでは、トイプードルの基本的な性格、そしてドッグトレーナーやトリマーをしている友人からの情報を元に分析してみました。
トイプードルを飼うのが向いている人
- トイプードルの無邪気さに構ってあげられる人。
- 室内で犬を飼うことができる人。
- たっぷり愛情表現ができる人(温厚な人)。
- トリミングやシャンプーにお金をかけられる人。
- きちんとしつけができる人。
何度も申し上げますが、トイプードルは人懐っこくて甘えん坊です。なので、その性格に応えられない人、短気な人、冷めてる人はトイプードルを飼うのにあまり向いてないと言えます。
また、被毛のお手入れは絶対に欠かせない犬種ので、定期的にトリミングサロンへ連れて行けない人も向いていません。
トイプードルの飼いやすさは全犬種の中でもNo.1
トイプードルは初めて犬を飼う人でも飼いやすいということもあり、飼いやすさは他の犬種と比較してもNo.1と言えるでしょう。
しかし、飼いやすいからといって甘やかしてばかりいるとワガママ犬になるので要注意です。ちゃんと愛情をもってしつければ、飼い主に従順な良い子に育ってくれるでしょう。
ちなみに、トイプードルの飼い方のコツは以下のとおりです。
- 子犬時代に基本的なしつけを行う。
- しつけに成功した時はオーバーなくらい褒める。
- ちゃんと構ってあげる。
- たっぷりと愛情表現をする。
- 軽いブラッシングを毎日してあげる。
- 定期的にトリミングサロンへ連れて行く。
- たっぷり運動をさせる。
トイプードルは小さな子供がいる家庭にもおすすめの犬種です。しつけをする時は声のかけ方や散歩の仕方を家族で統一することが、上手に育てられるポイントになります。
とにかく元気で人懐っこくて甘えん坊のトイプードル。番犬としては向かないことも多々ありますが、お友達のようなわんちゃんが欲しい人にはピッタリの犬種と言えるでしょう!
犬を飼ってみたいけど接し方が不安…小さい子供がいるから大きい犬は飼えない…と悩んでいたのであれば、ぜひトイプードルを検討されてみてはいかがでしょうか?
上手にしつけることができれば、きっとフレンドリーな関係を築けるはずですよ!
ここで紹介した性格や特徴は、すべてのトイプードルに当てはまるとは限りません。個体差や飼育環境によっても大きく変わるので、あくまでも参考として楽しんでいただけたらと思います。