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愛犬トイプードルが妊娠したら?出産前と後に飼い主がするべきこと!

トイプードルの妊娠記事のサムネイル

飼っているトイプードルが妊娠しているかも?と思ったら、まずは信頼できる動物病院で検査を受けましょう。

犬の妊娠・出産に関しては、何かあってから獣医師に頼る姿勢でいるのではなく、何か起きても大丈夫なように獣医師と常にコミュニケーションをとっておくことが大切です。

ここでは、トイプードルの妊娠から出産後において飼い主さんがするべきことをまとめてみました。

トイプードルの妊娠を望む前に知っておきたいこと

「トイプードルは安産が多いから大丈夫」と簡単に言う人がいます。

しかし、トイプードルは体が小さいが故に難産になることも珍しくありません。

犬の出産に慣れている人が愛犬の妊娠を望むならいいのですが、初めて犬の出産に立ち会う人はさまざまなことを心得ておく必要があります。

そこでまず初めに、トイプードルの妊娠を望む前に知っておきたい大事なことまとめてみました。

トイプードルが出産できる体であるかどうか

もし以下の項目に1つでも当てはまる場合、その時点でその子の妊娠・出産は諦めた方が賢明と言えます。

  • 体重が2kg未満である
  • 遺伝性疾患がある

前者の場合、たとえ妊娠しても難産になる確率が高いです。小さな体の犬が妊娠をして出産するというのは負担があまりにも大きすぎます。

後者の遺伝的な病気を抱えている場合は、その疾患を受け継がせてしまう可能性があるということを前提として考える必要があります。

生まれた時はなんでもなくても、成長していくうちに特定の疾患を抱えるようになるということは珍しい話ではありません。

母犬が何かしら病気を抱えていることを伏せて譲渡するのは良いことではありませんので、本当に子犬を生ませる必要があるのか?そこはよく考えた上で決められた方がいいでしょう。

産まれてきた子犬をどうするか決める

産まれてきた子犬をどうするのか?当たり前の話ですが、これは絶対に決めておかなければなりません。

引き取り手がいなくて子犬を捨てる、あるいは自分で抱えるハメになり多頭飼育崩壊…といったことだけは絶対にあってはならないので、産まれてから譲渡先を決めるのではなく、産まれる前に新しい飼い主さんを探しておくようにしましょう。

ただし、譲渡先を決める際にいくつか注意事項があるので以下にまとめてみました。

  • 実際は何頭産まれてくるか分からないことを伝えておく。
  • 必ずしも元気な子犬が産まれると限らないことも念のため伝える。
  • 希望する性別の子犬が産まれるとは限らないことを伝える。
  • 母犬の健康状態(疾患などないか?)も伝える。

産まれてくる子犬に関しては、実際に産まれてこないと分からないことがたくさんあります。

事前に決めておいた譲渡先とのトラブルを避けるためにも、必要最低限のことはしっかりと伝えておきましょう。

【準備編】トイプードルの妊娠~出産前までにするべきこと

犬の妊娠期間は、交配したその日から数えて約58~63日間が妊娠期間となります。人間よりも圧倒的に短い期間です。

妊娠が確認できるのは排卵から25日目くらいで、一般的には動物病院で超音波検査をして確認します。

この時点で出産まではおよそ35日しか準備期間がありません。間際になってドタバタしないよう、妊娠期間中に飼い主さんが最低限しておくべきことを以下にまとめてみました。

信頼できる獣医師としっかり情報を交換しておく

何かトラブルが起きてから一部始終を獣医師に説明するのはとても大変なことです。

検査で愛犬の妊娠が分かった時点で、その後の流れや起きやすい症状などを細かく聞いておきましょう。

万が一難産になった場合、その時は帝王切開してもらえるよう獣医師にお願いしておくことも大切です。いざという時に獣医師が不在では手遅れになってしまいます。

出産に向けて必要な道具類を準備しておく

犬の妊娠期間はとても短いので、間際になってワタワタしないよう早めに道具類を準備しておきましょう。

準備しておくもの
  • ダンボール箱(遮蔽された空間をつくるため)
  • 新聞紙
  • 普段から使っているタオルやブランケット
  • 上記以外のタオル(5~8枚くらい)
  • ペット用ヒーター(寒い時期)
  • 計り(赤ちゃんを測定するため)
  • 消毒済みのはさみ
  • 子犬用ミルク
  • 哺乳瓶またはスポイト
  • ビニール手袋

犬は、出産に向けて遮蔽された空間を本能的に求めるようになります。これは外敵から身を守るための本なので、トイプードルに限ったことではありません。

人の出入りが激しい、人目につく、外から丸見えといった空間では母犬が落ち着かないので、必ずダンボール等でサークルを囲ったり、遮断された空間をつくるようにしましょう。

そして、その空間には多めの新聞紙と使い慣れたタオルを敷きます。部屋が寒ければ、さらにその下にペット用ヒーターを敷いて温かい状態をつくってあげましょう。

【出産編】トイプードルの出産の兆候や気をつけておきたいこと

出産が近づいてくると(交配日から数えて60日目頃)、母犬が落ち着かなくなります。

むやみに母犬に近づくと神経を逆なでしていまいますから、必要な時以外はそっと見守るようにして下さい。自宅への訪問者も控えるようにしましょう。

母犬に以下のような様子が見られたら、出産が近づいている証拠です。

  • 落ち着きがなくなる
  • ウロウロしている
  • 体温が低下する
  • 食欲がなくなる
  • おしっこ、うんちの回数が増える
  • 呼吸が激しくなるなど

食欲がなくてまともにご飯を食べない母犬もいますので、栄養不足にならないよう栄養価の高い子犬用のフードや犬用ミルクなどを利用されるといいでしょう。

出産中は側にいて何かあったらヘルプを!

トイプードルは、1回の出産で平均2~4頭の赤ちゃんを産みます。出産時間はおよそ3~4時間で、中には出産に半日ほどかかるトイプードルもいます。

トイプードルのような小型犬は、横になったままいきんで出産する場合がほとんどです。呼吸がどんどん荒くなり、苦しそうにしていたらいよいよ出産になります。

破水してから約1~2時間くらいで1頭目を出産、2頭目が産まれるまではそこから約1~2時間、そして3頭目からは30分間隔で産まれるのが正常な出産です。

もしも以下の様子が見られたら、死産や難産の危険性が高まります。すぐに動物病院へ連絡して指示を仰ぎましょう。

  • 破水して2時間経っても1頭目が産まれない。
  • 1頭目から2時間以上経っても2頭目が見えてこない。
  • へその緒が絡まっている。

無事にすべての子犬が産まれるまでは、途中何が起きても大丈夫なように飼い主さんは最後まで側に付き添うようにして下さい。

ちなみに、妊娠65日目になっても分娩に入らない場合、その時は難産になる危険性が非常に高まります。この場合もすぐに動物病院へ連絡するようにして下さい。

生まれてきた子犬が産声をあげるまで油断は禁物!

子犬は羊膜に包まれた状態で産まれてきます。

この羊膜は母犬が直接舐めて破ります。その次にへその緒を噛み切り、生まれてきた子犬の体を舐め、最後に鼻の先を舐めながら呼吸を促していくというのが通常の流れです。

ここで子犬が産声をあげれば、ひとまず安心です。そのまま計りへ持って行き、子犬の体重を測定しましょう。

しばらくすると母犬から胎盤が排出されますが、これは母犬が食べるのでそのまま置いておきます。出てきた胎盤を食べるのはごくごく自然なことなので驚かなくても大丈夫です。

もし母犬が出産後の一連の流れを自身で行わない場合、この時に初めて飼い主さんの補助が必要になります。補助する際はビニール手袋をはめて、以下の対策方法を行いましょう。

母犬が羊膜を破らない場合

母犬が羊膜を破らない場合、羊膜に包まれた子犬を母犬の口元に近づけて舐めさせるよう促します。うまく舐めない場合は、すぐに乾いたタオルでやさしく羊膜をとってあげましょう。

母犬がへその緒を噛み切らない場合

母犬がへその緒をかみ切らない場合、(母犬側の)へその緒根元から2㎝のところを糸で縛り、そこから少し手前を消毒したハサミで切ります。

母犬が子犬の鼻先を舐めない場合

生まれたばかりの子犬の鼻や口には羊水が詰まっています。

早く出してあげないと呼吸ができないので、飼い主さんが直接口で吸って出してあげましょう。産声を上げたら羊水がとれた証拠です。

子犬が無事に産声をあげたらおっぱいタイム

母犬は子犬たちを自分のおっぱいに近づけて授乳します。

もしここで母犬がそのような行動をしない場合、飼い主さんが子犬たちを母犬のおっぱいへ近づけさせてあげましょう。

中には、うまく母乳を飲めない子犬がいます。そんな時はおっぱいに子犬の口を近づけて促し、それでも拒否する場合はスポイトなどを利用して授乳の補助をします。使用するミルクは子犬用ミルクで大丈夫です。

トイプードルの出産後に飼い主がするべき大事なこと

出産後は、母犬と子犬が心地よく過ごせているか常に確認しましょう。初めて子育てをする母犬だと、まったく子犬の面倒を見ない母犬も中にはいます。

子犬はおっぱいを飲んでは寝るの繰り返しですが、まだまだ体温調節が上手にできません。

母犬と離れ離れになって体を冷やすといけませんから、飼い主さんは常に母犬と子犬の距離を気にかけることが大切です。

室内の温度が寒い場合は、ペット用ヒーターなどを活用するのもいいかもしれません。

母犬の体調管理にも気を配る

出産後の母犬は免疫力も弱くなり体調を崩しやすくなっています。体温が異常に高くないか、やたらぐったりしていないかなど、常に母犬の様子も気に留めましょう。

子犬が熟睡しているようであれば、母犬を軽く散歩へ連れて出すのもおすすめです。散歩をする際は10分以内に収めるようにし、すぐに子犬の元へ戻らせてあげましょう。

まとめ

トイプードルに限らず、どんな犬種も出産は大変なものです。

とくに体が小さければ小さいほど母体への負担も大きく難産のリスクが高まるので、犬の妊娠と出産を安易に考えるとトラブルの原因となります。

もしも愛犬が妊娠をした場合は、信頼できる経験豊富な獣医師ときちんとコミュニケーションをとるようにしましょう。母犬と子犬たちを守るためにも大切なことです。

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