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モグワンで下痢・軟便はなぜ?考えられる4つの原因とケース別の対処法!

モグワンを食べた愛犬が下痢を起こしてしまうと「品質が良いと信じたのになぜ?」と慌ててしまいますよね。

また、「モグワンで下痢や軟便になった」という口コミを見て、事実を知りたいと考えている方もいるかもしれません。

結論を言えば、確かにモグワンに切り替えた犬の一部が下痢・軟便になるケースはあります。

ただ、多くのケースでは、飼い主さんが正しい対処法を取ることで、愛犬にモグワンをおいしく食べ続けてもらえるのです。

今回は、6年の愛用者でもある私が、モグワンで下痢・軟便になる4つの原因とそれぞれの対処法を解説します。

下痢・軟便の原因は4つ!正しい対処法を取ればモグワンを与えてもOK!

下痢・軟便の原因 モグワンの使用
ケース①:モグワンへの切り替えを急ぎ過ぎた。
ケース②:給餌量より多めのモグワンを与えている。
ケース③:モグワンへの切り替えと体調不良のタイミングが重なった。
ケース④:体質的に飼い犬とモグワンの相性が良くない。

ドッグフードをモグワンに切り替えた犬が下痢や軟便になった場合、考えられる主な原因は上記の4つです。

モグワンそのものというよりも他の要因の方が大きく、上手に対処すればモグワンを使い続けられるケースも多いのですね。

それでは、モグワン切り替え後に下痢や軟便になった場合の対処法を、4つのケースごとに見ていきましょう。

「ケース①:モグワンへの切り替えを急ぎ過ぎた」ときの対処法

対処法
  • 正しい方法でモグワンへの切り替えを進める

これまで与えていたドッグフードをやめ、ある日からいきなりモグワンに切り替えた場合はそれが原因かもしれません。

ドッグフードの切り替えは、新しいフードの混ぜる割合を少しずつ増やして徐々に進めていくのが基本です。

モグワンだけでなく多くのドッグフードで徐々に切り替える旨の注意書きがされており、これを軽視すべきではありません。モグワンの場合、具体的には次のような過程を経て、切り替えていきます。

切り替え 以前のドッグフード モグワン
初日 90% 10%
2日目 80% 20%
3日目 70% 30%
4日目 60% 40%
5日目 50% 50%
6日目 40% 60%
7日目 30% 70%
8日目 20% 80%
9日目 10% 90%
10日目 0% 100%

注意したいのは、以前のドッグフードを与えていた感覚で割合を決めるのではなく、それぞれの給餌量の違いを確認しておくこと。

実のところ、ドッグフードは商品によって給餌量の目安が結構違っていたりするのです。

例えば、体重5kgの成犬への給餌量を見ると、モグワンは1日あたり104gですが、Bという商品では1日あたり120gとかなり違います。

上の写真では、体重5kgの犬に対する給餌量を実際に量って入れていますが、切り替え前のドッグフードと切り替え後のモグワンでは、見た目にも量が違っているのがわかるでしょうか。

Bのドッグフードを準備していた時の感覚でそれぞれの割合を決めてしまうと、5日目にはB=60g・モグワン=60gとなりますが、実際には、B=60g・モグワン=52gとすべきところです。

そして、日を追うごとに更にモグワンが多すぎる状態になってしまいます。モグワンに切り替える際はこういった点も気にかけておいてくださいね。

ちなみに、ドッグフードの給餌量は「犬の体重」「フードのカロリー量」「犬の年齢や状態」を計算式にあてはめて求めることができます。

計算式は結構複雑なので、以下の自動計算システムを利用してみてください。

入力項目
 kg
※小数第2位以下切り捨て
計算結果
1日あたりのドッグフードの必要量
 g
2回に分けた場合...
  g
3回に分けた場合...
  g
1日あたりに必要なカロリー
  kcal

「ケース②:給餌量より多めのモグワンを与えている」ときの対処法

対処法
  • 飼い犬に与えるモグワンを適量に調整する

犬の適量より多すぎるモグワンを与えることも、下痢・軟便で考えられる原因の1つです。給餌量そのものを勘違いしていないか、一度チェックしてみてください。

ケース①で触れた通り、ドッグフードは商品によって給餌量目安が異なります。

また、同じドッグフードでも犬の年齢・月齢や体重、状態によって適切な給餌量は違ってきます。

給餌量はパッケージ等の表示でもわかりますが、上記の計算式だとより細かなケースごとの数値が算出できます。

あらためて飼い犬の条件に合った給餌量を確かめて、これまでの量が多すぎるなら減らすようにしましょう。

判断に迷った場合は、愛犬のうんちを確認してみるのも1つの方法です。

うんちの硬さ 食事量
硬い 少ない
ちょうどよい ちょうどよい
軟らかい 多い

食事量とうんちの状態は上記の表のような関係になるので、軟便になっているようならモグワンを5gずつ減らして変化を確かめてください。

それから、一般的な成犬には1日の給餌量を2回に分けて与えますが、子犬や高齢犬は消化力が未熟であったり衰えていたりするため、回数を多めにします。

以下は、犬の月齢・年齢ごとの食事回数の目安です。

犬の月齢・年齢 1日の食事の回数
~生後3ヶ月 1日3~5回
生後3ヶ月~6ヶ月 1日3~4回
生後6ヶ月~1歳 1日2~3回
成犬 1日2回
シニア・高齢犬 1日3~4回

回数を増やして1回あたりの量を減らすことで、消化器官への負担を抑えることができます。

「ケース③:モグワンへの切り替えと体調不良のタイミングが重なった」ときの対処法

対処法
  • かかりつけの動物病院で診察してもらう

下痢や軟便の前にドッグフードの切り替えという大きな変化があったとしたら、ついモグワンそのものに疑いの目を向けてしまいそうになりますね。

ただ、犬の下痢・軟便の症状は日常的な食事以外の原因でも起こります。主な原因は以下のようなトラブルや病気による体調不良です。

食事以外による下痢の主な原因
  • 食事の変化
  • 環境の変化によるストレス
  • 誤飲・誤食
  • ウイルス・細菌
  • 寄生虫
  • 消化器系の病気

この場合、飼い犬が体調不良となった時期とモグワン切り替えのタイミングがたまたま合ってしまっただけなので、モグワンを続けて与えられるかどうかは犬の状態によります。

犬の下痢や対処法については以下で詳しく解説していますので、こちらも参考にしてください。

上記のようなトラブルを抱えている場合は、早めにかかりつけの動物病院で診てもらう必要があります。

飼い犬は、外出先で落ちていたものや自宅内で家族の食べ物・残り物などを口にしていませんでしたか?

ぶどうやチョコレート・ネギ類など、人間がおいしいと感じる食品でも犬の体に良くないものはあります。

また、引っ越しや大きな音・家族構成の変化・コミュニケーション不足などは、犬にストレスをかける要因です。

可能な範囲でストレスの原因を取り除けるよう、配慮してみてくださいね。

その他、感染症や内臓疾患を家庭で判断するのは難しいですが、愛犬に以下のような気になる点があれば、獣医さんの診察を受けることをおすすめします。

動物病院での診察を受ける目安
  • 以前のドッグフードに戻しても下痢が続く。
  • ストレスの原因を取り除いても下痢が続く。
  • 食欲や元気がなくなっている。
  • 水分をあまり摂っていない。
  • 熱や体の震えなど、下痢以外にも症状が見られる。
  • 下痢が3日以上続いている。

診察や治療を受けた後、食事についても尋ねておくとよいでしょう。

内臓疾患の種類によっては療法食を勧められることもあるかもしれません。通常の食事で問題ないと言われた場合は、モグワンを与えられます。

体が回復するまでやわらかいごはんで、と指示された場合は、モグワンをぬるま湯でふやかしてあげてください。

ふやかし方の手順は以下のとおりです。

モグワンのふやかし方
  1. 適量のモグワンを器に入れる。
  2. モグワンが浸かるくらいまで、30~40℃のぬるま湯を注ぐ。
  3. 10~15分ほど、柔らかくなるまで待つ。

詳しいふやかし方については次のページも参考にしてください。

「ケース④:体質的に飼い犬とモグワンの相性が良くない」ときの対処法

対処法
  • モグワンをあきらめて別のドッグフードを検討する

体質的にモグワンと相性が良くないことが原因で下痢・軟便になる犬もいます。具体的には以下2つのケースが挙げられます。

体質的にモグワンと相性が良くない犬
  • 食物アレルギー
  • 食物不耐性

この場合、本来は体に害をもたらすことのない食品のはずなのに、口にすると過剰な反応や症状を引き起こしてしまいます。

根本的な治療は難しいため、モグワンをあきらめて別のドッグフードを検討した方が無難です。

ここで、モグワンの原材料に何が使われているか、確認してみましょう。

チキン&サーモン56.5%(放し飼いチキン生肉21%、生サーモン12%、乾燥チキン12%、乾燥サーモン7.5%、チキングレイビー2%、サーモンオイル2%)、サツマイモ、エンドウ豆、レンズ豆、ひよこ豆、ビール酵母、アルファルファ、ココナッツオイル、バナナ、リンゴ、海藻、クランベリー、カボチャ、カモミール、マリーゴールド、セイヨウタンポポ、トマト、ショウガ、アスパラガス、パパイヤ、グルコサミン、メチルスルフォニルメタン( MSM)、コンドロイチン、ミネラル類(亜鉛、鉄、マンガン、ヨウ素)、ビタミン類 A、 D3、E)、乳酸菌

この中に特に危険と感じるような合成添加物は見られません。自然な食材を中心に構成され、健康サポート成分がいくつか含まれていることがわかります。

詳しくは以下でご説明していますが、モグワンの主原料は人間用と同等の品質レベルで栄養バランスもヘルシー。

犬の体に悪影響を及ぼすような要素は見当たらないのに、トラブルが生じることもあるのですね。

食物アレルギーの可能性

犬のアレルゲンとなり得る食品

牛肉・豚肉・鶏肉・卵・小麦・大豆・トウモロコシ・乳製品など

犬の食物アレルギーは、主にタンパク質に対して免疫機能が働き過ぎてしまうことで、症状が起こります。

食物アレルギーを引き起こす原因(アレルゲン)は犬によってそれぞれ違いますが、比較的アレルゲンとなりやすい代表的な食品は上の通りです。

モグワンはアレルゲンとなりやすい多くの食品を避けて作られていますが、主原料はチキンとサーモン。

雑食性もある肉食動物の犬にとって、健康であれば動物性タンパク質は欠かせない栄養素であり、すべてを避けるのはなかなか難しいところかもしれません。

上の食品に照らし合わせると、チキンにアレルギー症状を示す犬にモグワンは不向きです。

上記以外の食品でアレルギーとなることもあるので、気になる場合は思い込みで判断せず、一度動物病院で検査をお願いしてみるのもよいでしょう。

ただし、血液検査ですべてのアレルゲンが判明するわけではありませんし、除去食試験が行われるケースも多いです。

食物アレルギーと食物不耐性は原因となり得る食品や症状が似ている上、原因が複数絡んでいる場合もあるため、すっきりと解明するのがなかなか難しいというのが実情のようです。

食物不耐性の可能性

食物不耐性は、特定の食品を消化しにくい体質により下痢などの症状が現れます。

原因としては消化や代謝のための酵素不足・欠陥などがあり、犬の免疫機能とは関係ないという点でアレルギーとは異なります。

よく知られているところでは、人間にも見られる乳糖不耐性。乳糖(ラクトース)を分解する酵素を十分に持たないことから、牛乳などの乳製品を摂ると下痢を起こしてしまいます。

他に、穀類に含まれるグルテンや果物に含まれる果糖、青魚に含まれるヒスタミンなども原因となり得る物質です。

モグワンに乳製品や穀物は使用されていませんが、犬の体質によっては合わない食品が含まれているかもしれません。

食物アレルギーや食物不耐性の疑いがあり、愛犬にどうしてもモグワンが合わないという場合は、思い切って食材やレシピの違うドッグフードを試してみるのも1つの方法です。

ドッグフードの神様では最も種類豊富なドッグフードを比較しているので、こちらを見て検討しましょう。

品質の良いモグワンで下痢になることも!事前に与え方の確認を忘れずに!

品質の良い原材料を使い、栄養バランスや犬の健康サポート・安全性などさまざまな点に配慮して作られているモグワンですが、それでも犬が下痢・軟便になる確率はゼロではありません。

モグワンを食べた後に下痢や軟便になった場合、考えられる原因は大きく分けると4つ。

ですが、原因をきちんと把握して正しい対処法を取れば、モグワンをおいしく食べてもらえる可能性は十分あります。

ただ、別の病気やトラブルが隠れているケースもあるため、愛犬の様子をよく観察し、必要に応じて獣医さんに相談するようにしてくださいね。

食物アレルギーや食物不耐性の犬もいるので、必ずしもすべての犬に合うとはいえませんが、モグワンそのものは至って良好なドッグフードです。

モグワンを検討中でこれから試したいという方も、今回ご説明した切り替え方や給餌量に気をつけながら与えて、ぜひ良さを実感してほしいと思います。

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