238商品のドックフードを徹底比較!「ドッグフードの神様」

愛犬が下痢をした!6種類の症状別に原因と対処法を解説!

愛犬が下痢をした時、自宅で様子を見て良いのか・病院にすぐ行った方が良いのか、迷う飼い主さんは多いでしょう。

こちらでは犬の下痢の種類・考えられる原因・対処法について、わかりやすくまとめてみました!

最後まで読んで頂ければ、特に危険な下痢のケースや飼い主さんがすべき事など、すべてご理解いただけるかと思います。

神様
愛犬に早く元気になって欲しいし、この先もずっと長生きして欲しい!とお考えの飼い主さん必見じゃぞ。

犬の下痢は一過性のケース・緊急性の高いケースに分けられる。

犬の下痢には、一過性ですぐに治るケースと重大な病気が潜んでいて緊急性の高いケースがあります。愛犬が下痢をした時には、便の状態・その他の行動サインをしっかりと観察しましょう。

犬が下痢をする原因は多岐に渡るので、素人では判断が難しいというのが現状です。軽症だとしても、プロの獣医師の先生に診てもらうことを強くおすすめします。

先生に伝えたいポイント
  • 食餌やオヤツを変えた
  • 引っ越しなどで環境が変わった
  • 普段行かない場所に行った
  • サプリやフィラリア予防薬を飲んだ

上記で挙げたような情報があると、病院の先生はより判断がしやすくなるでしょう。

下痢をしたとしても1~2回程度で、酷くない・ぐったりしていない・熱がない・食欲があるなど、比較的元気なら早期に回復する可能性があります。

反対に、下痢が続く・食欲がない・嘔吐するなどの症状が続いているなら、危険なことが多いでしょう。

下痢をする主な原因
  • 消化管に障害を起こす細菌(大腸菌やクロストリジウム菌など)
  • ウィルス(コロナウィルス、パルボウィルス)、原虫、寄生虫による感染
  • 人の薬などによる中毒
  • 観葉植物による中毒
  • 膵炎
  • 消化管腫瘍
  • 敗血症
  • 胆管炎

このように様々な原因で下痢が生じます。上記で挙げたもの以外でも考えられる原因はあるので、獣医師の先生に診断して頂くことが大切です。

【泥状・水っぽい・ゼリー状・血便など】犬の下痢には種類がある。

便の種類 特徴 主な原因
軟便 便の形は保っているものの、掴んだりすると形がすぐに崩れてしまう。 食事や環境の変化
ウイルス・細菌・寄生虫など
泥状便 軟便よりも水分量が多く、便の形を保てていない。泥のような状態。 食事や環境の変化
ウイルス・細菌・寄生虫など
水様便 水のようにサラサラとした状態。 消化器系の病気
粘液便 ゼリー状の粘膜をまとっている便。 大腸性下痢
血便
(黒色便)
(タール便)
黒っぽい血が混じっている状態の便。 食道・胃・小腸の出血
血便
(鮮血便)
鮮血が混じっている状態の便。 大腸の出血
白色便 白っぽい油を含んだ便。 膵臓・肝臓・胆道系の病気

犬の下痢には様々な種類があります。こちらの表では、よくある便の色や状態から考えられる原因についてまとめてみました。

一般的に理想とされる犬の便は、ティッシュなどで掴んだときに形が崩れない・しっとりしているといった状態です。色は黄土色~茶色~こげ茶色くらいが良いとされています。

それよりも少しだけ柔らかい軟便程度であれば、自宅での適切な対処で改善される事も多いです。しかし、明らかに水分量が多い・血が混じっているなどの異常が見られる場合は、念のため病院で検査をした方が良いでしょう。

病院に行くときは、こういった便の色や水分量を記録しておくことが大事です。便をラップやビニール袋にくるんで持って行くのが理想ですが、難しい場合はスマホで写真を撮っておく事をおすすめします。

犬の下痢で考えられる原因6つ!対処法・予防についても解説。

犬の下痢で考えられる6つの原因!
  1. 食事の変化
  2. 環境の変化によるストレス
  3. 誤飲・誤食
  4. ウイルス・細菌
  5. 寄生虫
  6. 消化器系の病気

続けて、愛犬が下痢をした時に考えられる原因についてお伝えしていきます。6つの項目にまとめたので、順番にご覧ください。

食事の変化

ドッグフードやおやつを変えた・普段食べていない食べ物を初めて与えた・食べるエサや飲む水の量が変わったなど、何かしらの食事の変化によって下痢が起こるパターンです。

食べ慣れていないものが急に胃の中入ってくることで、お腹の調子が悪くなるという事はよくあります。軽症であれば、自宅で対処→下痢が改善されるケースも多いです。

しかし中には、食物アレルギーを起こしている可能性も。その場合下痢だけではなく嘔吐や皮膚をかきむしるなど、他の症状が併せて起きることも少なくありません。

明らかにいつもと様子が違うのであれば、病院に連れて行くことをおすすめします。

対処法

便が少し柔らかいくらいであれば、半日~1日ほど絶食絶水をして胃腸を休ませてあげましょう。絶食後はふやかしたドッグフード(消化に良い)から徐々に与えていきます。軽症であれば、2~3日で回復する事も多いです。

嘔吐などの他の症状が出ている場合は、できるだけ早く動物病院に連れて行きましょう。

予防法
  • ドッグフードの切り替えは、1週間~10日間くらいかけて徐々に行っていく。
  • 初めて食べる食べ物は少量から与えてみる。
  • フードローテーションを行い、アレルギー発症のリスクを下げる。

環境の変化によるストレス

引っ越しや大幅な模様替え・家族構成の変化・長時間のお留守番などによって、犬がストレスを感じ下痢をしてしまう場合があります。

取り除いてあげられる要因であれば、すぐにでも愛犬のストレス要因を排除しましょう。ストレスが解消されると、通常は数日ほどで下痢が収まることも多いです。

ただし、コントロールのしようがない要素もあるかと思います。その場合は、できる範囲で新しい環境に慣れさせてあげる・リラックスしてもらう努力をする事が大切です。

対処法

愛犬がストレスだと感じている要素を、できる限りの範囲で取り除いてあげましょう。

何をしても改善しない・何か他にも気になる行動サインなどがあれば、念のために病院へ連れて行く事をおすすめします。

予防法
  • 環境の変化をできるだけ与えないようにする。
  • 信頼できるペットシッターさんやペットホテル等を見つけておく。
  • たくさん触れ合って、愛犬のストレスが溜まらないように心がける。

誤飲・誤食

犬が食べてはいけないものを誤飲・誤食してしまう事で、下痢に繋がるケースがあります。おもちゃを始めとする食べ物以外のもの・チョコレートやぶどう等の中毒を起こしやすい食べ物がよくある例です。

異物を食べてしまった場合、下痢を始めとする症状が現れたりします。最悪の場合、腸が完全にふさがれている状態である「腸閉塞(ちょうへいそく)」を引き起こす可能性もあるので、注意が必要です。

誤飲・誤食をしてしまった心当たりがあるのなら、すぐにでも動物病院に連れて行きましょう。また、下痢以外にも嘔吐・食欲不振・元気がないなどの行動が見られる場合も、念のために検査をしておく事をおすすめします。

対処法

基本的にすぐ病院に連れて行きましょう。そこまで時間が経っていない場合であれば、吐かせる薬の処方・胃腸の洗浄などで解決する事も多いです。しかし、あまりにも大きい物を飲み込んでしまった場合は、外科手術で取り出さなければいけないケースもあります。

予防法
  • 普段から部屋を片付けてキレイな状態にしておく。
  • 中毒を起こすような食べ物を犬の届くところに置かない。
  • できる範囲で愛犬の行動に気を配っておく。

ウイルス・細菌

犬の下痢を引き起こすウイルスとして代表的なものは、犬ジステンパーウイルス・犬パルボウイルス・犬コロナウイルスなどです。こういったウイルス感染は混合ワクチンで防げます。

とは言え、子犬の時期だと混合ワクチン接種プログラムがまだ完了していないケースもあるでしょう。ウイルスの種類によっては致死率が高いものもあります。免疫がつくまで安全な環境で守ってあげることが重要です。

またウイルス以外にも細菌感染による下痢もあり得ます。サルモネラ菌・大腸菌・カンピロバクターなどが主な要因です。

十分に加熱調理されていない肉などを食べると、こういった細菌に感染する恐れがあります。血が混じった下痢になるケースもあるので、おかしいと感じた場合はすぐ病院に行きましょう。

対処法

基本的にはすぐ病院に連れて行きます。病原体を特定して抗生剤・抗菌薬などを投与するのが一般的な流れです。完全に病原体がいなくなっていることを確認するまで治療を続けます。

ただし犬ジステンパーウイルス・犬パルボウイルスに関しては、今のところ根本的な治療法はありません。基本的には対症療法補助療法になり、犬本来の免疫を高めることでウイルスの排除を目指します。

予防法
  • 混合ワクチン接種プログラムを完了させる。
  • ワクチン接種が完了していない状態で、外に出ない・他の犬と合わせない。
  • 加熱が十分ではない肉を与えない。

寄生虫

お腹の中に寄生虫が入ると、下痢に繋がってしまう事があります。特にまだ免疫力が弱い子犬時期に多い現象です。母親犬・兄弟犬・ペットショップやブリーダーなど他の犬から伝染します。

一番よくあるのは「回虫(かいちゅう)」と呼ばれる白いひも状の虫がいるケースです。その他にも、条虫(じょうじゅう)・鞭虫(べんちゅう)といった土から感染するものもあります。

こういった寄生虫は肉眼で見えるので、まずは便の状態をしっかりと確認しましょう。ただし、トリコモナス・ジアルジア・コクシジウムなどの小さすぎて肉眼では確認できない寄生虫もいるので、確認できない=寄生虫がいないと断定はできません。

糞便検査をすれば、どの寄生虫がいるのかを特定できる事もあります。寄生虫の影響で下痢をしているのかも?と感じた場合は、便を持参した状態で愛犬を病院に連れて行きましょう。

対処法

基本的にすぐ病院に連れて行きましょう。糞便検査をして感染が確認できた場合は、寄生虫駆除剤などで駆除します。

予防法
  • 免疫力が低い子犬時期は、他の犬との触れ合いをできるだけ避ける。
  • 免疫力が低い子犬時期は、土があるエリアを避けて散歩する。
  • 便の中に虫が紛れていないかチェックする。

消化器系の病気

口から肛門に至るまでの器官を消化器系と言います。消化器系のどこかで問題が起きている場合も、下痢として出てくることがあるんです。

水っぽくサラサラとした水様便が出た場合は「消化器系の病気」、黒っぽい血が混じっている下痢をした場合は「食道・胃・小腸の出血」、鮮血が混じっている下痢をした場合は「大腸の出血」が起こっているかもしれません。

また、白っぽい油を含んだ便が出たら「膵臓・肝臓・胆道系の病気」を疑います。こういった軟便以外の便が出た場合は、基本的にすぐ病院に連れて行きましょう。

対処法

すぐ病院に連れて行きます。消化器系の病気は多岐にわたるので、獣医師の判断に従ってそれぞれ適切な治療を受けましょう。

予防法

病気の種類によって予防法が違ってきます。ただすべてにおいて大切なのは、健康的な食生活を心がける+ストレスの少ない環境を作る事だというのが私の意見です。

犬の下痢で動物病院に行くか判断する際のポイント。

基本的に、下痢をしたけれど元気や食欲がある場合は、自宅で様子を見ても良いでしょう。しかし、下痢以外にも異常が見られる・何をしても治らない場合は、病院に行く事を強くおすすめします。

こちらでは、愛犬が下痢をした時病院に行くべきがどうかを判断するポイントについて、詳しくお伝えします。

愛犬が下痢をしたけど元気・食欲がある場合は様子見。

下痢ぎみだけどいつも通り元気がある+食欲もある場合は、一旦自宅で様子を見ましょう。消化器官を休ませてあげるために、半日~1日ほど絶食絶飲(ご飯と水を抜く)してみる事をおすすめします。

絶食後はいつも食べているドッグフードをぬるま湯などでふやかして、3分の1くらいの量から与えます。2~3日かけて元のドッグフード量にゆっくり戻していけば、下痢が自然と収まることも多いです。

ただし子犬や持病のある犬の場合は、絶食をすることで症状が悪化してしまう可能性もあります。しばらく様子を見て、下痢があまりにも長引くようであれば病院に連れて行って下さい。

嘔吐・血便を伴う犬の下痢はすぐ病院へ。原因を調べよう。

嘔吐・食欲不振・元気がないといった下痢以外にも何か異常が起きている場合は、すぐ病院に連れて行くことをおすすめします。

中には重大な病気が隠れている可能性もあるからです。もし何かしらの病気にかかっていたとしても、早期発見・治療ができると大事に至らないケースもあります。

また、血便を伴う下痢にも注意が必要。消化器系のどこかで出血が起きているという事なので、早めのうちに原因を特定させておくのが大切です。

犬の下痢が続く・何度も繰り返す場合も原因追及のため病院へ。

一旦様子を見て下痢が改善されたのにも関わらず、しばらく経ってからまた下痢の症状が出るケースもあります。

下痢が続く・何度も繰り返すのは、慢性化している状態です。念のため病院に行って、しっかりと原因追及することをおすすめします。

犬の下痢に関するよくあるQ&A

最後に、犬の下痢に関するよくある質問とその答えをいくつかお伝えしていきますね。

犬の下痢の原因となりやすい食べ物はある?

犬によってそれぞれ下痢の原因となりやすい食べ物は違ってきます。ただ、消化に時間がかかる食べ物を食べると下痢が起こりやすいというのは、全般的に言えることです。

例えば、ジャーキーやナッツ類などの硬い食べ物・脂身を多く含んでいるお肉など。また、穀物(米、小麦、とうもろこし)や芋類などの炭水化物に関しても、消化に時間がかかる代表的な食べ物になります。

冬の冷え・夏の暑さが犬の下痢の原因になるって本当?

冬の冷え・夏の暑さは犬の下痢の原因になり得ます。特に季節の変わり目などは注意が必要です。環境に慣れるまで時間がかかる犬もいますし、そのストレスから下痢を起こしてしまうパターンも。

ちなみに犬は全身が毛で覆われているので、どちらかというと暑い季節の方が苦手とされています。

夏バテからくる下痢を引き起こす事も多いので、毎日便の様子をしっかりとチェックしましょう。

愛犬が下痢をした。治す方法として「ビオフェルミン」が良いって本当?

人間用のビオフェルミン(整腸剤)は、犬が口にしても問題ないとされています。実際に「お腹の調子が悪い愛犬に与えている」という体験談も多く見られます。

しかし犬と人間では腸内環境が違うので、ベストな選択をしたいのなら犬用の整腸剤を与えるのがおすすめです。

愛犬が血がポタポタと落ちるような下痢をした。どうすれば良い?

下痢に血が混ざっている場合は、すぐ病院に連れて行きましょう。消化器系のどこかで出血を起こしている可能性が高いです。

中には重大な病気が隠れているというケースもあるので、早めに原因を特定させておくことをおすすめします。

犬が下痢をした時はさつまいもが良いって聞いたけど本当?

犬が下痢をしてる時にさつまいもを与えることで、改善する場合があります。と言うのも、さつまいもには食物繊維が豊富に含まれていて、水分を吸収することで便を固める作用があるためです。

ただし、食物繊維は消化する時に胃腸に負担がかかりやすいと言われています。胃腸が弱い犬に関しては、逆に下痢が悪化してしまうという可能性もあるんです。

犬の下痢改善のために与えるのであれば、まずは少量から与えてみるのが良いでしょう。皮を剥いたさつまいもを加熱調理→潰した状態にすれば、胃腸に負担がかかりにくくなるのでおすすめです。

犬の下痢の原因は多様。緊急性の高い場合はすぐ病院へ連れて行きましょう。

犬の下痢のまとめ!
  • 犬の下痢には、一過性のケース・緊急性の高いケースがある。
  • まずは便の状態・その他の行動サインをしっかりと観察する。
  • 明らかに水分量が多い・血が混じっているなどの場合はすぐ病院へ。
  • 下痢以外にも嘔吐など他の異常が見られる場合はすぐ病院へ。
  • 軽症であれば、半日~1日の絶食絶飲で改善する事も多い。
  • 消化器系の病気が潜んでいる事もあるので、早期発見・治療が大切。
  • 下痢が慢性化している場合は、念のため原因追及をするのが良い。

犬が下痢をしてしまう原因はたくさんあります。通常の便よりもやや柔らかいくらい+元気や食欲がある場合は、自宅で様子を見てみるのがおすすめです。

しかし、明らかに便の水分量が多い・血が混じっている・嘔吐などの他の症状も出ているといった場合は、すぐ病院へ連れて行きましょう。

何かしらの病気が潜んでいたとしても、早期発見・治療で対処できるケースがあります。

神様
健康的に長生きしてもらうためにも、愛犬の便の状態をチェックする習慣をつけておくのが良いじゃろう。
この記事のURLをコピーする

ドッグフード選びに迷った場合はどうしたら良い?

ドッグフードの神様では、全部で238商品のドッグフードの成分分析を徹底的に行い、どのドッグフードにどれぐらいの危険性があるかという安全面やコストパフォーマンスなど、多角的な視点からSランク~Fランクの格付けを行っています。

ドッグフード選びに迷った際は、ぜひ一度チェックしてみてください♪

【全238商品】ドッグフードの総合ランキングを見る