「トイプードルは室内犬だから散歩は必要ないんでしょ?」なんて思われがちですが、トイプードルだって立派な犬なので散歩は必要です。
しかし、どのくらいの散歩をさせればいいのでしょうか?時間や頻度、距離など、小型犬だからこそ目安がイマイチ分からない飼い主さんも多いと思います。
そこで、トイプードルが満足する散歩ついて詳しくまとめてみました!併せて、散歩中に吠える癖・怖がる癖の治し方も解説していますので、ぜひ参考にしていただけたらと思います。
目次
トイプードルの散歩時間はどのくらいが目安?
まずトイプードルの散歩時間についてですが、実は意外にも、1回あたり約40~60分の散歩時間が目安だと言われています。これは成犬のトイプードルの散歩時間です。
もちろん個体差があるので絶対ではありません。年齢・体調・天候・飼い主さんの状況に合わせた散歩をすることが一番大切なので、場合によっては1回10分と短くなっても大丈夫です。
ちなみに子犬の場合は、1回10分くらいから始めて徐々に散歩の量を増やしましょう。いきなり長めの散歩をさせると、骨や関節を痛める原因となります。
トイプードルはもともと狩猟犬として活躍していた犬種です。たとえ小柄な体格であっても豊富な運動量を必要としていますので、他の小型犬よりも長めの散歩が必要となります。
散歩は1日2回分けるのがベスト!
犬の散歩は1日2回するのが理想的です。必ずしも1回にまとめて散歩する必要はないので、忙しくて時間がない場合は1回に散歩する時間を短くして数回に分けてあげるといいでしょう。
あまり時間や量にこだわると楽しい散歩ができなくなってしまうので、できるだけ質のいい散歩をこまめに行うようことが大切です。その方がトイプードルの満足度も上がります。
散歩の時間は固定しない方がおすすめ!
散歩に行く時間は固定しないことをおすすめします。なぜなら散歩の時間を決めてしまうと、犬にとってその時間に行けなくなった時のストレスが大きいからです。
それに、時間帯を変えた方が犬の満足度も上がります!朝・昼・夕方・夜では外の雰囲気が変わりますから、その微妙な変化がいい刺激になるようです。
トイプードルの散歩の頻度は毎日がいいの?
トイプードルの散歩は毎日行うことをおすすめします!冒頭でもお伝えしたように、トイプードルはもともと狩猟犬だったのでたくさんの運動量を必要としています。
毎日外に出て散歩をすることはストレス解消になるだけでなく、太陽の光を浴びることで病気の予防や寿命が延びるなどの効果も期待できます。
もちろん雨や雪などの悪天候、体調が悪い、飼い主さんの都合が悪いといった時は無理に散歩へ行かなくても大丈夫ですよ。そんな時は室内でたっぷり遊んで運動させてあげましょう。
トイプードルの散歩の距離はどのくらいが目安?
一般的には、1回あたり1~2kmほどの距離(1日2回散歩に行くとした場合)が理想だと言われています。
ただしの~んびり歩いての1kmと、早歩きでの1kmでは運動量が全然異なるので、歩くペースに合わせて距離の長さを変えてみることをおすすめします。
トイプードルの満足度がさらに上がる散歩のコツ!
散歩に行くだけでもテンション上げ上げのトイプードルですが、さらに満足度が上がる散歩のコツがあるので紹介したいと思います。
散歩コースを適度に変えてみる
これはトイプードルに限らずですが、どんな犬種も散歩のコースを変えるとかなり喜んでくれます。
なぜなら犬にとって新しい道を歩くことは、新しい発見と刺激を体験できるワクワクの瞬間だからです!そのドキドキ感がトイプードルの満足度を高めてくれるため、ほどよい疲労感が得られてストレス解消にも繋がります。
散歩中に遊びの時間を作ってあげる
散歩の途中に遊べる場所があったら、そこでボールやフリスビーを使った遊びの時間を作ってみましょう!トイプードルは頭が良いので、このような遊びを得意とします。
あとは早歩きをしたりして、速度に変化をつけてみる方法も効果的です。体を動かす機会を増やすことで、トイプードルの満足度がグンと上がりますよ!
トイプードル子犬の散歩デビューはいつから?
基本的に、トイプードルの子犬は生後6ヶ月頃を目安に散歩デビューさせます。それまでは抱っこしながら家の周辺を散策したり、庭やバルコニーで遊ばせるだけで十分です。
これは、生後6ヶ月未満ではまだ社会秩序を完璧に理解できていないというのが1番の理由なのですが、他にも以下のような理由があるので見ておきましょう。
- 犬本来の習性がまだ身についていない。
- 人間社会の秩序や家族のルールがまだ身についていない。
- 飼い主さんをリーダーとして認識できてない。
- 骨や関節が安定していない。
- 子犬時期にやるべき3回のワクチンが済んでいない。
子犬のワクチンに関しては、必ず3回済ませておくことが鉄則です!もし済んでいないまま外を歩くと、皮膚病や感染症にかかるリスクが高まるので十分注意しましょう。
そしてトイプードルはもともと足が細くて脆い犬種です。子犬はまだ成長段階ですから、ちょっと激しい運動しただけでも骨や関節を痛めやすいのも理由のひとつとなります。
トイプードルが散歩中に吠える原因と対処法!
基本的に人に対して吠えないトイプードルですが、他の犬に対しては吠えるトイプードルも少なくないようです。我が家の愛犬を散歩していても、決まって吠えてくるのはトイプードルかミニチュアダックスフンドです(笑)
散歩中に吠える理由には3つあるので見ておきましょう。
- 警戒しているから。
- 怖いから。
- 一緒に遊びたいから。
3番の場合の治し方は比較的簡単です。散歩の回数を増やして、他の犬と触れ合わせる機会を増やしていくことでだんだんと落ち着いてくるようになります。
そして恐怖心の場合は、できるだけその対象物から遠ざかるようにすることです。慣れさせようと近づけるのは逆効果なので、なるべく距離をとって通過するのを待ちましょう。
問題なのは、警戒心からくる吠え癖ですね。このような場合はまず落ち着いてもらうことが先なので、以下の方法で対処することをおすすめします。
吠える時の対策方法
まず、飼い主さんがリーダーであることをちゃんと認識してもらうことが大事なので、「マテ」「オスワリ」などのコマンドを散歩中にできるようしつけます。そしたら、
- 警戒している対象物が近づいてきたら、吠える前に「マテ」「オスワリ」の合図をかけて落ち着かせる。
- 落ち着いている間に対象物が通過したら、しっかり褒めてご褒美を与える。
これを実行し、何度も繰り返しましょう。こうすることで犬は「大人しくしていればおやつを貰える」と学習し、次第に吠えなくなってきますよ!
他にも「リーダーウォーク」なども効果的なのですが、散歩中のしつけに関してはこちらの記事でまとめているので、ぜひこちらを参考にしていただけたらと思います。
散歩中に怖がって歩かない時の対処法は?
怖がって散歩を嫌がる、あるいは歩かないトイプードルを時たま見かけます。このような場合、何か恐怖を感じるものに出くわしたことが原因となっている可能性が高いです。
犬にとって一度恐怖を覚えた道を歩くことは、人間がボロボロのつり橋を渡るのと同じです。だからそのような道を無理に歩かせる必要はありません。ルートを変えてあげましょう。
しかし、極度の人見知りや社会化不足による怖がりの場合は別です!放っておくと散歩そのものが嫌になるほか、トリミングへ連れて行くのも苦労するようになるので注意しましょう。
怖がる時の対策方法
まず、何を怖がっているのか原因を探りましょう。そして実際にその対象物に出会ったら、すかさず相手から離れて距離をとるようにします。
なかなか動こうとしない場合は、リードを短く持って飼い主さんにグイと近づけたり、抱っこしてあげるのもひとつの方法です。
落ち着きがない場合は「マテ」「オスワリ」などのコマンドをとって落ち着かせましょう。相手が通り過ぎたら、ご褒美におやつをあげて褒めてあげて下さい。
犬が散歩を嫌がる理由とその対策方法についてはこちらでも詳しく解説していますので、併せて参考にしてみて下さい。
トイプードルは、小柄ながらも非常に活発で運動量が豊富な犬種です。散歩へ行かない日が続くとものすごくストレスを溜めてしまうので、できるだけ毎日散歩へ連れて行きましょう!
外へ出ることは、犬にとってただ運動するだけではありません。いろんな人や犬と出会って、社会性を育くんでいくためにも大切なイベントです。
ちなみに社会性を育くむことは、トリミングの頻度が高いトイプードルにとって必要不可欠です。あまりにも落ち着きがない・怖がり・吠えるだと、サロンからお断りされてしまうので気をつけて下さいね。