ソリッドゴールドの創設者であるSissy Harrington McGill(シシー・ハリントン・マギル)は、自身が飼っていたグレートデン3頭が鼓腸症で亡くなりました。
原因は濡れると膨張する大豆を主原料にしたギブルだと確信し、大豆不使用、濡れても膨張しないドッグフードを開発して出来上がったのが現在のソリッドゴールドです。
ここでは、そんなソリッドゴールドの原材料、安全性、口コミや評判などを評価&調査していきたいと思います。
項目 | 詳細 |
---|---|
商品ランク | Bランク ※S~Fランクは【全238商品】おすすめドッグフードを徹底比較!安全安心な犬の餌は?の記事で比較しています。 |
原材料 | 4.6 |
栄養バランス | 4.2 |
無添加 | 5.0 |
安全性 | 4.0 |
コスト | 4.2 |
内容量 | 1.8kg、10.9kg ※フントフラッケンの場合 |
価格 | 3,410円(1.8kg) 15,730円(10.9kg) ※フントフラッケンの楽天参考価格 |
価格/日 | 149円 |
価格/kg | 1,443円 |
カロリー/100g | 341kcal |
目的 | 総合栄養食 |
主原材料 | ラム、ドライラム、玄米、精製大麦、オートミール |
タイプ | ドライフード |
対応年齢 | 成犬用 |
原産国 | アメリカ |
当サイトは、ソリッドゴールドをBランクと評価しました。
日本語で得られるソリッドゴールドの情報があまりにも少ないため、ソリッドゴールドへの評価は人によって本当にさまざまです。
私はソリッドゴールドの公式サイト(英語)をすべて読みましたが、原料の仕入れ先や品質・衛生管理がかなり徹底されていることは分かりました。
中国産原料・肉副産物・コーン・小麦・大豆・人工酸化防止剤は使わず、タウリンに関しては日本から輸入したものを使用しています。
これで動物性原料の配合比率が明確だと非常に良かったなと感じました。
目次
実際にソリッドゴールドドッグフードを購入してみました!
ソリッドゴールドの匂いや粒の特徴などを見るために、今回はソリッドゴールドではじめて開発されたドッグフード「フントフラッケン」1.8kgを購入してみました。
正面には「正規品」のシールが貼ってあります。
↑パッケージの裏はこんな感じ。このように、日本語で書かれた原材料や給餌量などのラベルがちゃんと貼られていれば、並行輸入品ということはまずありません。
袋を開封していきましょう。
なんと!ソリッドゴールドの1.8kgにはチャックが付いていません…。どうやら、以前販売していた6.8kgにならチャックが付いていたようですが、現在このサイズは終売しています。
現行の10.9kgにもないようなので、保管の際は十分に気をつける必要がありますね。
それと、以前今回と同じフントフラッケンを購入した時は、パッケージがアルミ素材でした。この点も変更したようです。
中を見たところ、フントフラッケンはスナック菓子のような匂いがします。ドッグフード特有の匂いはありません。
粒はかなり大きめです。さすがアメリカで暮らす犬向けに開発されたドッグフードだけありますね。なんとなく粉っぽいというか、胚芽クッキーのような感じの粒です。
粒の大きさを見るため、1円玉と私がいつも愛犬に与えているモグワン、そしてソリッドゴールドを比較しました。
ソリッドゴールドは直径約1.5cmほど。幅はありますが、厚みがそこまでないので中型犬くらいでも難なく食べれそうな大きさです。
それでは次に、ソリッドゴールドの原材料と安全性について見ていきたいと思います。
ソリッドゴールドドッグフードの原材料と安全性について評価!
次に、ソリッドゴールドの原材料と安全性についてです。ここでは「フントフラッケン」の原材料と保証成分値をピックアップしてみました。
あくまでも私の基準ではありますが、何を使っているのかよく分からない原料、犬の体に良くない原料は赤色で示しています。
ソリッドゴールドには、特に危険な原料はありませんでした。
粗タンパク質 | 22.0%以上 | オメガ6脂肪酸 | 2.5%以上 |
粗脂肪 | 10.0%以上 | オメガ3脂肪酸 | 0.3%以上 |
粗繊維 | 4.0%以下 | 代謝エネルギー | 3,410kcal/kg |
水分 | 10.0%以下 |
ソリッドゴールドの公式サイト(英語)によると、原材料に使う食材等は中国を除く世界のあらゆる国から仕入れているそうです。その中に日本も含まれています。
ソリッドゴールド社のスタッフがすべて食材等を直接目で見て、ここなら信頼できると確信した農家や業者から仕入れた原料のみを使っているとのことです。
例として、一部の原料と産地を以下にまとめてみました。
- ラム肉:ニュージーランド
- 鹿肉・キャノーラオイル:オーストラリア
- 牛肉・チキン・かぼちゃ:アメリカ
- サーモン・クランベリー:カナダ
- チコリ:フランス(参考:公式サイト(英語)食料品リスト)
このような感じですね。質の良い原料を仕入れるためなら、アメリカ国内に限定しないという考えを持っているのがソリッドゴールドです。
また、公式サイトのFAQsでは消費者が製品について疑問に感じたことに対してかなり細かく回答されています。
ソリッドゴールドは侵襲的な動物実験をしていないことも強調されていて、この辺りはとても好感が持てました。
そして、原料は100%バクテリアを除去する最低温度の85度で調理しており、トレーサビリティ(製造ロット番号の印字)も確保されていて追跡ができるそうです。
(参考:公式サイト(英語)FAQs/食料品リスト)
正直、調理方法やトレーサビリティに関して公式サイトに詳しく書かれている印象ではありませんが、情報開示しようとしているのが伝わりますね。
ただ欲を言えば、動物性原料の配合比率の具体的な説明があると尚良かったなと感じます。とくに比率に関しては、栄養成分値を見ただけでは食材のバランスって分からないんですね。
使用量が多い順に原材料が記載されてあっても、もしかしたら穀物や豆類の方がトータル的に多いということも可能性としてはあるかもしれません。
せっかくアメリカの犬専門誌「WDJ(The Whole Dog Journal)」でも高く評価されているからこそ、今以上に具体的な情報があるとより安心できますね。
- コーン・小麦・大豆・ポテトが合わない犬。
- 穀物・豆類・卵を問題なく食べられる犬。
- 多種の野菜や果物からも栄養を摂りたい犬。
- グレードの良い市販ドッグフードを探している人。
- 肉副産物・人工酸化防止剤・中国産原料を避けている人。
- 粒の大きいドッグフードを探している人(ウィービット、マイティミニ除く)。
ソリッドゴールドは、原料の産地や消費者からの疑問に積極的に答えてくれている部分は良いなと感じます。
動物性原料の配合比率については気がかりですが、上記に当てはまる場合は検討してみても良いでしょう。
ソリッドゴールドドッグフードの口コミや評判ってどうなの?
実際にソリッドゴールドを愛犬に与えている飼い主さんの口コミ・評判を以下にまとめました。
ソリッドゴールドドッグフードの良い口コミ
ソリッドゴールドドッグフードの悪い口コミ
ソリッドゴールドドッグフードの口コミ・評判まとめ
ソリッドゴールドの口コミを調査したところ、全体的に評価の高いドッグフードであることが分かりました。
もっとも口コミが多くついているのは、やはりソリッドゴールドの定番品でもある「フントフラッケン」で、その次に「ホリスティックブレンド」でした。
ちなみに、ソリッドゴールドの原材料の明確さ、愛犬の食いつきの良さ、粒が油っこくない点を高く評価している声が多かったです。
その一方で、ソリッドゴールドを食べさせたら下痢になった、涙やけが出るようになった、粒が大きすぎるなどの声もありました。
粒の大きさが気になるようであれば、小粒タイプの「ウィービット」や「マイティミニ」(どちらもハート型の形状)を利用してみるといいかもしれません。
【最安値は?】公式・Amazon・楽天の価格を比較!
公式サイト | Amazon | 楽天 | |
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初回購入 | - | - | - |
定期購入 | - | - | - |
通常購入 | |||
送料 | - | 2,000円以上は無料 | 店舗により異なる |
どこでソリッドゴールドを買うのがもっとも安いのか?公式サイトを基準に、大手通販サイトのAmazonと楽天を比較してみました。
公式サイトで通販は行われていませんが、参考にするため定価を記載しています。
ソリッドゴールドドッグフードの価格はAmazonも楽天も安い!?
ソリッドゴールドをAmazon・楽天のどちらで買った方が安いのか?は、選ぶ商品とサイズによって異なります。
なので「ソリッドゴールドの価格は〇〇が安い!」といった断定をすることはできません。また、公式サイトで通販は行われていませんでした。
ちなみに、ソリッドゴールドの正規品を販売している店舗数が多いのは楽天です。
「並行輸入品」のソリッドゴールドドッグフードも数多く販売されている
Amazonと楽天では、ソリッドゴールドの並行輸入品も販売されています。
並行輸入品が必ずしも悪いわけではありませんが、製品そのものに何かトラブルがあっても保証されにくいのが並行輸入品の特徴です。
もちろん総輸入代理店の株式会社KMTも対応してはくれないでしょう。
並行輸入品は個人業者がもっとも安い輸送運賃で仕入れていますから、到着するまでに日数がだいぶかかっています。
その間に商品が劣化してしまうことも珍しい話ではないため、余計なリスクを抱えたくない人は多少高くても正規品を選んでおいた方が間違いはないと思います。
ソリッドゴールドドッグフードと私の愛犬が食べているモグワンを比較してみました!
項目 | モグワン | ソリッドゴールド (フント フラッケン) |
---|---|---|
主原料 | ラム ドライラム 玄米 |
|
穀物 | 玄米 精製大麦 オートミール 米ぬか |
|
タンパク質 | 22%以上 | |
脂質 | 10%以上 | |
代謝エネルギー (100gあたり) |
341kcal | |
内容量 | 1.8kg 10.9kg |
|
価格 | ||
当サイト評価 | Bランク |
私がいつも愛犬に食べさせているモグワンとソリッドゴールドには、どのような違いがあるのかを比較してみました。
まず、モグワンもソリッドゴールドもどちらも安心して周りにおすすめできる良好なドッグフードです。
使用している原料も高品質ですし、避けておきたい添加物も含まれていません。コーン・小麦・大豆も不使用です。
どちらが良いのか?というのは犬の体質や健康状態によっても変わるので、私の方では「〇〇がおすすめ!」と判断することはできません。
もし使い分けをざっくり述べるとするならば、お肉や魚の旨味がしっかりと感じられるフードを食べさせたいならモグワンが向いていると思います。
そして、栄養たっぷりの色々なスーパーフード(野菜や果物)を食べさせたいならソリッドゴールドを選ばれてみるといいでしょう。
どちらも使用している原材料が全く違うため、現在の愛犬の体質に合うかどうかをちゃんと見極めて選ぶことが望ましいです。
ソリッドゴールドドッグフードの種類と特徴について
犬用ソリッドゴールドには、5種類のドライフードと2種類のウェットフード(缶詰)があります。ここでは保証成分値を比較しながら、商品の特徴などを簡単にまとめてみました。
ドライフード
商品名 | タンパク質 | 脂質 | 代謝エネルギー (100gあたり) |
---|---|---|---|
フント フラッケン |
22%以上 | 10%以上 | 341kcal |
ホリスティック ブレンド |
18%以上 | 6%以上 | 326.5kcal |
ウィービット | 28%以上 | 18%以上 | 390kcal |
ミレニア | 22%以上 | 12%以上 | 360kcal |
マイティミニ | 30%以上 | 18%以上 | 375kcal |
この中で、小粒タイプが「ウィービット」と「マイティミニ」になります。
両方とも活動的な小型犬向きに作られているため栄養価が非常に高く、何らかの事情で栄養価の高い食事を必要としている犬にも合わせやすいのがこの2種のドッグフードです。
逆に、運動量の少ない犬に食べさせると太る可能性があります。なので、その場合は他のソリッドゴールドを検討、あるいは給餌量を減らすなどして調整しましょう。
そして「ホリスティックブレンド」は主原料に穀物と豆類が使われています。
動物性原料よりもこれらの割合が高いのでタンパク質・脂質ともに低く、まさに体重管理が必要な犬向けといった感じの内容です。
「老犬にもおすすめ」とありますが、まだまだ元気に動ける老犬に合わせるにはタンパク質が低すぎるのでおすすめしません。
早いうちから低タンパク食に切り替えてしまうと、骨・筋肉量が低下して老化を早めてしまう恐れがあるため気をつけましょう。
ウェットフード(缶詰)
商品名 | タンパク質 | 脂質 | 代謝エネルギー (1缶あたり) |
---|---|---|---|
ラム& 大麦缶 |
8.5%以上 | 8.5%以上 | 545kcal |
チキン& レバー缶 |
9%以上 | 6%以上 | 469kcal |
缶詰は、お肉に何を使っているか?タンパク質や脂質はどう違うか?をよく比較したうえで決められると良いかと思います。
特に、ラムは栄養価が高いのに脂肪が体内に吸収されにくいという特徴を持ちます。
ところがチキンよりも消化にかかる時間が長いという特徴も持っているので、高齢犬や消化器官が弱い犬にはチキンやターキーを使用した缶詰を選ばれるといいかもしれません。
ソリッドゴールドドッグフードのQ&A
ソリッドゴールドドッグフードにお試しサンプルはある?
公式サイトの「お問い合わせ」から必要事項を記入しての申し込みになります。
ソリッドゴールドドッグフード正規品の販売店や取扱店はどこ?
ネット通販に関しては、同サイト内の「ネット販売店一覧」から確認できます。
ソリッドゴールドドッグフードの賞味期限は?
ソリッドゴールドドッグフードまとめ
- 品質・衛生管理を徹底し、安全性を高めている。
- 犬の健康を考慮し肉副産物・コーン・小麦・大豆・人工酸化防止剤を使っていない。
- 野菜や果物などバランスよく使用していて、食べ物が偏らないよう工夫。
- 栄養素を壊さず、なおかつ100%バクテリアを除去できる最低温度の85度で調理。
- トレーサビリティが確保されていて何かあっても追跡可能。
- アメリカの犬専門誌「WDJ」で高く評価されていて信頼性が高い。
- 粒サイズは大きめなので、小さめが好きな犬はサンプルで試した方が無難。
- 動物性原料の配合比率が不明なのが気がかり。
- 穀物・豆類・卵が体質に合わない場合は注意が必要。
ソリッドゴールドは、原料の仕入れ先や品質・衛生管理がかなり徹底されている点は好感が持てました。
原料の産地はほぼ開示されており、肉副産物や人工酸化防止剤は使わないなど、犬の健康を第一に考えられているのがわかります。侵襲的な動物実験をしていないのも良い点です。
また、トレーサビリティが確保されているのも良いなと思いました。何かあったときの安心感があり、安全性を大切にする姿勢が見えますね。
アメリカの犬専門誌でも高評価で、良いところも多くあるソリッドゴールドですが、動物性原料の配合比率が不明な点は気がかりです。
というのも、原料の最初にある「ラム、ドライラム」以降は穀類や豆類が続いていたんですね。そのため、全体で見ると動物性原料より穀類や豆類の方が多い可能性も考えられます。
あくまでも可能性があるだけですが「どうなのかな」という考えが拭えません。動物性原料の配合比率が、今後開示されたら良いなと思います。
気になる部分もありますが、細部までこだわりのあるドッグフードだなと感じました。
ソリッドゴールドドッグフードの基本情報
内容量 | 1.8kg、10.9kg ※フントフラッケンの場合 |
初回購入価格 | - |
定期購入価格 | - |
通常価格 | 3,410円(1.8kg) 15,730円(10.9kg) ※フントフラッケンの楽天参考価格 |
輸入代理店 | 株式会社KMT(ケイエムティ) |
公式サイト | https://kmt-dogfood.com/ |