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歯磨きを嫌がる犬にはこのやり方を!おすすめグッズも活用しよう!

  • 愛犬が歯磨きをさせてくれない。
  • 歯ブラシをペロペロ舐めて全然磨けない。
  • 口をなかなか開けてくれない。

このような壁にぶち当たって、愛犬の歯磨きそのものを諦めたりしていませんか?

犬の歯もきちんとお手入れをする必要があるため、うまくいかないからと放置するのは愛犬の健康にためにもよくありません。

ここでは、愛犬の歯磨きをうまくできるようになるためのコツやおすすめのグッズなどを紹介していきたいと思います。

  • 監修者
    獣医師 / Be犬猫病院 院長
    石野 将彬

    北里大学卒業。アメリカインディアナ州にあるパデュー大学獣医学部付属動物病院にて留学を修了。臨床獣医師として一般診療と動物救急医療に携わり経験を積む。現在は日本やアメリカでの経験を、犬猫と暮らすすべてのご家族に広く還元するために診療を行っている。

犬にはじめて歯磨きをする時の心構え!

まず初めに、犬に歯磨きをするための心構えです。

犬に歯磨きをする時の心構え
  1. 歯磨きに慣れるまでは、何日も何週間もかかるものだと思うこと。
  2. 焦らずにゆっくりと歯磨きをすること。
  3. 歯磨きが楽しいものだと思わせること。
  4. 1日1本磨けただけでも良しと思うこと。

実は、最初からおとなしく歯磨きをさせてくれる犬はほとんどいません。よほど訓練されている犬ならすんなり歯磨きさせてくれますが、一般の犬は失敗して当たり前のレベルです。

そして、若い犬でなければ覚えられないというわけではありません。10歳でも15歳でも練習することで歯磨きは楽しいものだと分かってくれるようになります。

我が家の愛犬も、歯磨きに慣れるまで1年はかかりました。それでもたまに嫌がる時もあるくらいです。

なので「焦らずにゆっくりと慣れてもらう!」これにつきます。はじめは1日1本磨けただけでもラッキーなので、いきなり完璧にやろうとしないことが大切かもしれません。

【実践】犬の歯磨きのやり方とおすすめの方法

それでは次に、犬の歯磨きのやり方を紹介していきたいと思います。焦らずゆっくりと、少しずつ慣れてもらいながらステップを踏んでいきましょう。

犬の歯磨きに用意するもの

犬の歯磨きに用意するものはとてもシンプルです。

  • 歯ブラシ
  • ガーゼ(もしくは市販の歯磨きシート)

歯ブラシは操作がしやすいものを選びましょう。犬の口はヒトの口よりも小さいので、ヘッドが小さい方が奥まで届きやすいです。

歯磨き粉やペーストはあってもなくてもOKです。最近はチキン味のする歯磨き粉などもあるので、楽しい歯磨きにするためにもあると便利かもしれませんね。

口まわりを触ることに慣れてもらう

いきなり歯ブラシを持って口を開けさせようとすると、大抵のわんちゃんは嫌がります。犬にとって口まわり(マズル)は急所ですから、むやみに触られることを好みません。

まずはいったん歯ブラシを横に置いて、口まわりをやさしく触ることから始めてみましょう。歯ブラシを使うのはそれからです。

そして、最も重要なのがご褒美です。お口の周りを触らせてくれたら「ありがとう」と褒めてあげたり、普段から好んで使うおもちゃで一緒に遊んだりしてください。

「お口を触ってもらうこと=楽しいこと」と思ってもらうことが歯磨きができる近道になります。

愛犬がリラックスしている時にやると、スムーズに口まわりを触らせてくれることが多いです。力まずやさしく触るようにしましょう。

初めて歯磨きに挑戦する場合は、POINT1の「お口の周りを触る練習」を5~7回続けて、嫌がるそぶりがなければPOINT2に進みます。

口の中を触ることに慣れてもらう

口まわりを気軽に触らせてくれるようになったら、今度は口の中を触ってみましょう。

なかなか口を開けてくれない時は、唇をやさしくめくって指を入れてみるとうまくいきやすいですよ。

ここで強く抵抗する場合には、無理せずPOINT1の「お口周りのタッチ」に戻ってください。お口周りのタッチができた時にはおもいきり褒めてあげて、嫌な思い出を残さないように心がけましょう。

POINT2からPOINT3へのステップアップも1から2と同様に5~7回、1~2週間を目安に、愛犬が慣れてから進むとうまくいきやすいです。

ガーゼを使って歯をこすってみる

ここでいよいよ歯ブラシ!といきたいところですが、まずは愛犬が怖がらないようガーゼを使った歯磨きからスタートしてみましょう。

ガーゼを使った歯磨きの仕方
  1. ガーゼを人差し指に巻きつける。
  2. その指で歯と歯茎をマッサージするように触る。

乾いたガーゼを使うと摩擦が生じて嫌がることもあるので、その場合は湿らせてから使うようにしましょう。歯磨きシートの場合はすでに湿っているので、そのまま使ってかまいません。

はじめはマッサージせずに触るだけでもOKです。嫌がらなければ少しずつ奥歯の方へ指を進めていきましょう。

ここでも、抵抗する様子があれば深追いはせずにPOINT2に戻って、褒めてあげながら練習を続けていきます。

こする時はやさしくこするようにしましょう。摩擦で痛い思いをさせると、歯磨きをさせてくれなくなる可能性もあります。

歯ブラシに慣れさせる

さぁ、ここでいよいよ歯ブラシの出番です!いきなり歯ブラシを口の中に突っ込むのではなく、まずは歯ブラシ本体を顔に近づけて慣れてもらいましょう。

コツは、歯ブラシのにおいを嗅がせたり、歯ブラシを咥えさせてみたりすることです。「これは危険なものではない」と認識してもらうとスムーズにいきますよ。

歯ブラシをスプーン代わりに使っておやつをあげたり、チキン味の歯磨き粉などを使うと歯ブラシに対する警戒感を和らげることができます。

そして、歯ブラシを見ても嫌がらないようであれば、そのまま歯ブラシをやさしく口の中に入れてみましょう。

もしも歯ブラシを見ただけで拒否するような場合は、以下のようなことが原因となってトラウマになっている可能性があります。

歯ブラシを怖がるようになる主な原因
  • いきなり歯ブラシを口の中に入れられた。
  • 力強くブラッシングされた。

過去に歯ブラシで痛い思いをしたことがある犬は、「歯ブラシが嫌なもの」として映っています。トラウマをなくすためにも、必ずゆっくりステップを踏んでいきましょう。

また、ブラッシングの力加減がよくわからない、ということもあるかもしれません。

汚れを落とし、痛みは感じない強さは100g~150gとされています。歯磨きをしていると気が付かないうちにだんだんと強く押し付けていたということはよくあります。

ご自宅のハカリを歯ブラシで押していただくと、100gがどのくらいの力加減なのかが分かりやすいです。

歯ブラシで外側を磨いてみる

歯ブラシを口の中に入れても大丈夫になったら、今度は歯ブラシで歯の外側を磨いていきます。まずは前歯からゆっくりと磨き、そのまま奥歯に移動しましょう。

はじめは歯磨きというよりは歯ブラシが歯茎に当たった、程度の接触で十分です。

この接触時間を少しずつ延ばしていって、一瞬触るだけだったのが1秒触れるようになった→触った後に1cmだけシャカっと動かせた→1往復だけシャカシャカっと磨けた、というふうになるのが理想です。

この時、歯ブラシを歯に対して45℃の角度で当てると、歯と歯茎の境目(歯周ポケット)の汚れをしっかりと落とすことができます。

もし口を開けさせてくれなかったとしても、歯の外側ならそのままでも十分に磨けるので安心して下さい。無理に開けようとすると歯磨きを嫌がるようになるので、まずは唇をめくって歯ブラシを当てながらブラッシングしていきましょう。

歯の内側も磨いてみる

歯の外側を磨かせてくれるようになったら、今度は口を開けて歯の内側も磨いていきます。

口を開けることを嫌がる場合は、この時にフレーバー付きの歯磨き粉を利用してみるのもいいでしょう。恐らく喜んで口を開けてくれるので、内側を磨きやすくなるかもしれません。

内側を磨こうとすると歯ブラシを噛んで離さない犬もいます。これはこれで別に問題ありませんので、ふと離したスキにササッと磨いてしまいましょう。むしろ歯ブラシを噛むことで、歯の汚れが少なからず落ちている場合もあります。

歯磨きをさせてくれたらご褒美を!

ちゃんと歯磨きをさせてくれたら、必ずご褒美を与えてたっぷり褒めてあげましょう。もちろん各ステップでも、上手にできたらその度に褒めてあげることが大事です。

「歯磨きって楽しいんだ♪」と思ってもらえるようになると、お互いに歯磨きがすごくラクになりますよ。

犬の歯磨きの頻度はどれくらいがベストなの?

本当は毎日の歯磨きが理想ですが、なかなかそうもいかない場合もあるかと思います。

そんな時は、2日に1回、もしくは週に1回でも大丈夫です。やらない場合と比べると、歯と歯肉の健康維持に大きな差が生まれます。

無理のない範囲で定期的に続けることが一番大事なので、飼い主さんと愛犬がストレスを感じない程度に行いましょう。

もちろん効率よく磨けるようになったら、夜寝る前の歯磨きを毎日続けることをおすすめします。その時は1回1~2分の歯磨きでも大丈夫です。

犬の歯磨きをサボると恐ろしいことに…!

犬は、人間の歯のように虫歯になることは滅多にありません。

ところが、犬も歯茎と歯が存在していますから、きちんとケアがされていないと歯周病歯肉炎にはなります。それ以前に、歯石が溜まる原因となります。

歯石や歯周病を予防するためには、毎日の歯磨きが欠かせません。歯磨きを一切してもらえない飼い犬ほど、口内トラブルを抱えやすくなります。

歯石や歯周病は口腔内だけではなく、腎臓病や心臓病の引き起こす原因にもなり得るので、愛犬の健康長寿のためにもお口の汚れを落とすことが重要です。

たとえ歯磨きを嫌がっていても、愛犬の健康を考えたら根気強く慣れさせていかなければなりません。

もし途中で諦めてしまえば、歯石の蓄積、歯周病や歯肉炎を引き起こすリスクがグッと高くなることは覚悟しておいた方がいいでしょう。

愛犬の歯の健康が気になる場合は、信頼のできる獣医師に診てもらうといいでしょう。とくに成犬や老犬を家族として引き取った場合、すでに歯周病を抱えている可能性もあります。一度診てもらうことに越したことはありません。

補助として使いたいおすすめの犬用歯磨きグッズはこれ!

ペットショップや動物病院へ行くと、いろんなデンタルケアグッズが売られています。

もちろん歯周ポケットの汚れを落とすのは歯ブラシしかできませんが、歯磨きができない日用としてデンタルグッズ補助グッズをいくつか持っておくと便利です。

手軽に歯垢を落とすなら「歯磨きガム」

補助アイテムとして1袋は持っておきたいのが歯磨きガムです。

歯磨きガムの効果・役割
  • 唾液の分泌を盛んにして歯垢を落とす。
  • 口内をきれいに保つ。
  • 口臭を抑制する。

歯磨きガムだけに頼っても歯周病を予防することはできませんが、歯垢をつきにくくする効果は期待できます。

ただし、その効果を発揮させるためには、飼い主さんがガムを持ちながら右側で噛ませたり左側で噛ませたりして、一気に飲み込んでしまわないようにサポートする必要があります。

あっという間に食べてしまうと効果が激減するので、ちょっと引っ張ったりしながら与えてみましょう。

歯の表面の汚れを落とすなら「歯磨きシート」

歯ブラシを使い始める前の練習として、ぜひ使っておきたいのが歯磨きシートです。我が家も歯磨きシートには本当にお世話になっていて、今でも愛用しています。

歯磨きシートの効果・役割
  • こすりながら歯の表面の汚れを落とせる。
  • 歯ブラシに慣れる前の準備として活躍。
  • 口腔内のマッサージになる。

市販の歯磨きシートはすでに湿っているのでとても便利です。外出先でも使いやすいですよ。

口の中をマッサージすることで血流が促進され、歯肉の引き締め効果も期待できます。

時間がない時におすすめな「歯磨きスプレー」

歯磨きスプレー(液体歯磨き)は、歯磨きに時間をかけられない時におすすめのアイテムです。

歯磨きスプレーの効果・役割
  • 歯石をつきにくくする効果がある。
  • 口臭を抑制する。
  • 毎日継続して使いやすい。

歯ブラシに垂らして使ってもいいし、あるいは直接口の中にスプレーしてもいいでしょう。商品によっては飲み水に入れても大丈夫なものもあるので、気軽にデンタルケアが行えます。

おもちゃ代わりになる「デンタルケア用おもちゃ」

とりあえず日頃から小さなケアだけでもしておきたい!という飼い主さんにおすすめなのがデンタルケア用おもちゃです。

代表的なものでいえば、ロープやラバートイがありますね。ヒヅメや骨などもありますが、硬すぎるものは歯が欠けてしまうこともあるので使い方には注意が必要です。

目安としては、指でおもいきり強く押すとへこむくらいの硬さであれば歯が欠ける心配はほとんどありません。

デンタルケア用おもちゃの効果・役割
  • 歯の表面の汚れを落とす。
  • 歯の表面の汚れをつきにくくする。
  • 楽しみながらケアをできる。

デンタルケアのおもちゃを噛まないところのケアはできないので、結局のところ歯ブラシやその他のアイテムでお手入れをしてあげる必要があります。

まとめ

犬の歯磨きは、コツさえ掴めば必ずできるようになります。

「子犬の頃からやってなかったし…」と諦めている飼い主さんも多いですが、何歳からでも歯磨きはできるので安心して下さい。慣れるまで時間がかかってしまうだけのことです。

どんなに食事内容に気を配っていても、歯の健康がイマイチだと将来的に体内へ悪い影響を及ぼします。無理だからと諦めず、しっかりと愛犬の歯の健康を守っていきましょう。

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