愛犬の爪切りに頭を悩ませている飼い主さんは少なくありません。そこで今回こちらでは、簡単にできる爪切りの方法を画像付きでお伝えしていきます!
爪を切る時のコツはもちろん、理想的な頻度や嫌がる時にどうすれば良いのか?についても、分かりやすくまとめてみました。
目次
犬の爪切りは必要。伸びすぎNGな理由はこれ!
- 伸びた爪が肉球に食い込む
- 爪が折れて出血、指骨骨折などの怪我に繋がる
- 肉球が均等に地面に着かず、バランスを取りづらくなる
- 足腰を痛めやすくなる
- 引っかいた対象(人や家具など)を傷つけてしまう
爪を伸ばしたままにしていると、上記のようなトラブルに繋がります。愛犬に怪我をさせない事はもちろん、自然な歩行を保って健康的な生活を送るためにも爪切りは大事です。
散歩をすることで爪が地面に触れるので、自然と爪が削れる部分はあります。ただ、すべての爪が均等に削れるわけではありません。
また、人間でいう親指にあたる「狼爪(ろうそう)」は地面に着かないので、自然に削れることはありません。
犬の爪切りの頻度は1ヶ月に1~2回。見極める5つのサイン!
こちらでは、犬の爪切りの頻度についてお伝えしていきます。また、どのように爪切りのタイミングを見極めたら良いのか?といったポイントについてもまとめてみました。
爪の伸び・削れ具合によって頻度が変わる。
爪の状況 | 頻度の目安 |
---|---|
爪の伸びが早い | 2~3週間に1回 |
散歩中にあまり爪が削れない | 2~3週間に1回 |
散歩中に爪がよく削れる | 1ヶ月に1回 |
犬によって爪が伸びるスピードには個体差があります。また、外を歩くと狼爪以外の爪はある程度削れてくるので、散歩をする道や歩くクセによっても削れ具合に差が出てくるでしょう。
なので、絶対にこの頻度で切らなければいけない!といった決まりはありません。愛犬の爪の状況を見ながら、ベストな頻度を探っていくことが大事になってきます。
爪切りが必要な5つのサイン!
- フローリングの上を歩くと、爪が当たってカシャカシャ鳴る
- 爪が長くて歩きにくそうにしている
- カーペット等に爪が引っかかっている
- 肉球に爪が食い込みそうになっている
- 折れた爪が床に落ちている
爪切りが必要だと考えられるサインを5つにまとめてみました!こういったサインが出てきたら、そろそろ爪の切り時になります。
スキンシップやボディチェックの一環として、爪の伸びを確認したり肉球が傷ついていないかを毎日チェックするのが理想です。
また、愛犬の歩く音や歩き方の違和感などにもすぐ気付いてあげられるようにしておきましょう◎
犬の爪切りに必要なおすすめグッズまとめ!
続けて、犬の爪切りに必要なグッズ・あると便利なグッズについてまとめてみました。
【ギロチン・ニッパー・ハサミ】犬の爪切りで代表的な3タイプ。
グッズの 画像と名前 |
特徴 | 人気度 |
---|---|---|
ニッパータイプ |
ハサミにバネが付いたような形になっている。初心者でも使いやすい。 | |
ギロチンタイプ |
輪っかの中に犬の爪を通して固定し、刃をスライドさせてカットできる。 | |
ハサミタイプ |
手軽で使いやすい小型のハサミ。爪が柔らかい子犬・小型犬に向いている。 |
犬の爪切りは、大きく分けてこの3種類に分けられます。この中でもニッパータイプ・ギロチンタイプが特に人気です。
ちなみに初めて愛犬の爪切りにチャレンジする場合は、ニッパータイプがおすすめ!感覚的に使いやすいですし、爪の様子がよく見えるというメリットもあります。
慣れてきたら、切れ味の良いギロチンタイプでササッと爪切りの作業を済ませてあげるのも良いでしょう。プロのトリマーさんは、ギロチンタイプを使用している方が多いです。
【電動やすり・止血剤】犬の爪切りであると便利なアイテム。
グッズの 画像と名前 |
特徴 |
---|---|
やすり (電動or手動) |
爪を切った後の角をなだらかにする。電動or手動タイプがある。 |
コットンや ガーゼ類 |
誤って血管を切ってしまった時、止血するために押さえるアイテム。 |
止血剤 |
誤って血管を切ってしまった時、患部に塗るお薬。パウダー状のものが多い。 |
爪を切った直後は角が残っているので引っかかりやすいです。そんな時は、やすりで角をなだらかにしてあげるのがおすすめ!
以前は手動で整えるものが主流でしたが、最近は静かで性能が良い電動やすりも充実してきています。気になる場合は、一度チェックしてみて下さいね。
また、万が一血が出てしまった時のために、コットンや止血剤を用意しておくと良いでしょう。コットンのみでも止血はできますが、止血剤を使用すると血の止まりが早くなる場合も多いのでおすすめです。
【どこまで爪を切る?】血管の位置をチェックする方法。黒い爪の犬は要注意!
「どこまで爪を切って良いのか分からない」とお悩みの飼い主さんは多いかと思います。とにかく、血管を切らないという事がとても重要です。
こちらでは血管の位置をチェックする方法を、白い爪・黒い爪に分けてお伝えしていきます。
白い爪は血管が見える!手前2~3ミリを目安に爪切りをしよう。
白い爪の犬であれば、血管がうっすらと見えます。血管が通っている部分の手前2~3ミリくらいで爪を切ってあげましょう。
ちなみに、目標の位置まで一気に切ると血管を切ってしまう可能性も上がります。徐々に短くしていく切り方がおすすめです。
黒い爪は血管が見えない!ライトを使用する・徐々に切るのが鉄則。
- 徐々に長さを短くしていく
- 切断面の中心が湿っぽく、半透明になったら切るのを止める
- 爪切りライトで照らしてみる
黒い爪だと血管が見えません。爪切りライトで照らすと、血管がうっすらと浮き出て見えることもありますが、全く見えない場合も多いです。
なので基本的には少しずつ切っていって、血管を切らないように気を付けることが重要になってきます。
爪を切る前は表面が乾燥していますが、切っていくと中心がしっとりとした質感に変化します。それが血管や神経に近づいてきているサインなので、その時点で切るのを止めましょう。
【初心者でも簡単!】犬の爪切りのやり方3つのステップ!
こちらでは、初心者でも簡単にできる爪切りのやり方について、分かりやすくお伝えしていきます。
脇で抱え込むように体を固定して、足を持ち上げる。
まずは愛犬の胴体を脇で抱え込むようにして、体を固定します。そのままクイッと足を持ち上げて、爪を切りやすい状態に持って行きましょう。
爪切りで少しずつカットしていく。
肉球を軽く押すと爪が出てきます。周りの毛が挟まらないように注意しながら、少しずつ爪をカットしていきましょう。
ちなみに、ギロチンタイプの爪切りでカットする場合は、輪っかの中に爪を入れてスパッと切っていきます。
やすりで爪の角を丸く整えていく。
爪が適度な長さになったら、最後の仕上げとしてやすりを使用するのがおすすめ!角になっている所を丸く整えていくような感じです。
手動タイプ・自動タイプ、どちらか使いやすい+愛犬が好む方を選んでみて下さいね。
【犬が爪切りを嫌がる】5つの対策法とおすすめグッズ!
愛犬が爪切りを嫌がって、なかなか切らせてもらえないというお悩みはよくあります。こちらでは、そんな時に使える対策法とおすすめグッズについてまとめてみました!
爪切りを嫌がる愛犬に試すべき5つの対策法!
- 足に触れるスキンシップから始める
- まずは1日1本でもOK!少しずつ進める
- 少し高いテーブルに乗せてあげる
- 爪切りの様子を見せないようにする
- 終わったら思いっきり褒めてあげる
そもそも犬は足を触られるのが苦手です。なので、まずは足に触れる機会を増やして慣れてもらう事が重要になってきます。
また、気分が乗らない日は1本だけにするなど、決して無理をさせないといった心構えも大事です。
爪切りを嫌なイベントにしないためにも、終わった後はお気に入りのおやつを与えたり、「よくできたね!」としっかり褒めてあげましょう。
【ハンモック・エリザベスカラー】爪切りを嫌がる犬へのグッズ!
グッズの 画像と名前 |
特徴 |
---|---|
ハンモック |
安全に犬を吊り下げるアイテム。大人しく爪を切らせてくれる可能性がある。 |
エリザベスカラー |
顔周りを覆うアイテム。爪切りの様子を視界から遮ることができる。 |
すべての犬に有効なわけではないですが、こういった爪切りをスムーズに行えるグッズを試してみるのもおすすめです。
うまく行けば、落ち着いた状態で爪切りを行えます。通常よりも早く済ませることができますし、愛犬にかかるストレスが軽減されるかもしれません。
【愛犬の爪切りで出血】止血剤の使い方と代用方法!
こちらでは、爪切りで出血させてしまった時の対応についてお伝えしていきます。
止血剤をどうやって使用するのか?代用できるものはあるのか?といった、気になる点をまとめてみました。
止血の基本は患部を押さえる事!
どれだけ気を付けていても、誤って血管を切ってしまう事はあります。とにかく愛犬の爪から血が出た時は、一刻も早く止血の作業を行いましょう。
出血した部分を清潔なコットンやガーゼなどで押さえて圧迫するのが止血の基本です。
この時、犬専用の止血剤(パウダー)を使用すると、早く止まる場合があります。パウダーを患部に付けてから、コットンやガーゼで圧迫作業を行ってみて下さい。
止血剤は片栗粉・小麦粉などで代用できる。
専用の止血剤を使うのが理想ではありますが、いきなり出血してしまった時に用意していないパターンもあるでしょう。
そんな時は、片栗粉・小麦粉などで代用する事をおすすめします。作り方は簡単!水と粉を混ぜて粘土のような硬さになるまで練るだけです。
出血している患部にこちらを当てて、血が止まるのを待ちます。いざという時に試してみて下さいね。
爪からの出血が止まらない場合は病院へ。
爪を深く切り過ぎて出血が止まらない場合は動物病院に連れて行きましょう。
また、血は止まったけれど傷口がなかなか塞がらない場合や、膿がでているといった場合も病院で診てもらうことを強くおすすめします。
傷口から細菌感染を起こす可能性もゼロではありません。念のため獣医師の先生に診てもらうことで、安心できるかと思います。
【500~1,000円が料金相場】サロンや病院でも犬の爪切りが可能!
自分でするのが難しい場合は、トリミングサロンや動物病院で爪切りをしてもらう事をおすすめします。特に、爪切りをまだした事がない場合は、一度プロのやり方をチェックしておくのも勉強になるでしょう。
犬種・爪の伸び具合・地域によって料金は変わってきますが、だいたい500~1,000円くらいの範囲で収まることが多いです。
無理をして愛犬の爪を傷つけてしまうよりも、プロにサクッとお願いした方が良い場合もあります。
犬の爪切りに関するよくあるQ&A!
最後に、犬の爪切りに関するよくある質問&答えをいくつかお伝えしていきます。
犬の爪切りで死亡してしまうケースがあるって本当?
サロンでトリミング中に何かトラブルが起こり、死亡事故に繋がったというケースに関しては、日本・海外問わずニュースでも取り上げられる事はあります。
よく歩く愛犬。常に爪が削れているから爪切りは必要ない?
また親指にあたる狼爪に関しては、地面に付くことがないので、切ってあげる必要があります。
予約なしで犬の爪切りをしてくれるサロンはある?
お店の方針によっても変わってくるので、気になるサロンがある場合は直接聞いてみるのが良いでしょう。
愛犬の爪切りの頻度は2ヶ月に1回。これって大丈夫?
特に、基本は室内で飼っている+散歩で歩く道がなだらかといった場合だと、2ヶ月に1回の爪切りは頻度が少ないかもしれません。
爪が伸びると色んなデメリットが起こってくるので、もう少し早いスパンで爪切りをしてあげる事をおすすめします。
爪切りを嫌がり噛んでくる愛犬。上手く爪を切るコツは?
- 足先に触れるなどのスキンシップを日常的に行う。
- 1日に1本だけといった感じで、少しずつ切っていく。
- 切れ味が良い爪切りを使って、できるだけ早く終わらせる。
- 爪切りの時は軍手や厚手の手袋を使用する。
- 落ち着いているタイミングを狙う。
- 爪を切らせてもらった後は、おやつを与えてたくさん褒める。
本気で嫌がるコには、一度上記で挙げた方法を試してみて下さい。
そもそも、犬は足先を触れられる事が得意ではありません。なので、爪切りを全力で嫌がるコもたくさんいます。また、過去に血管を切られた経験がある場合は、トラウマになっている可能性も。
色んな方法を試したけれどダメだった……という場合は、サロンや動物病院でプロに頼むのも一つの手です。
犬の爪切りは超重要!適切な長さをキープしよう。
- 健康的な生活を送るために、犬の爪切りは重要。
- 頻度は1ヶ月に1~2回が目安。ただし、犬によって個体差はある。
- 色んな形の爪切りがあるので、使いやすいものを選ぶ。
- 血管の手前2~3ミリを目安に切ってあげる。
- 一気にではなく、少しずつ切っていくのがポイント。
- 万が一血が出た時はすぐに止血をする。
- 自分で切るのが難しい場合は、サロンや病院に行くのもおすすめ。
爪が伸びすぎてしまうと、ケガに繋がったり歩行のバランスが取りづらくなったりと、色んなデメリットが生じてきます。
日々のスキンスップの一環として、愛犬の爪の長さが適切かどうかをチェックする習慣をつけましょう。
また、爪切りを行うときは徐々に短くしていくのがポイント!一気に切ると、間違って血管まで切ってしまうリスクが上がります。
どうしても難しい時は、サロンや動物病院で爪切りをお願いするのも良いでしょう。