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犬はバナナを食べれるの?子犬も大丈夫?量や注意点などを解説!

年中手に入りやすい果物と言えばバナナ。そんなバナナを犬が食べて大丈夫なのか?といった心配の声をよく耳にします。

そこで今回は、犬とバナナの関係性を詳しくまとめてみました。食べさせる際の注意点、犬にとってバナナを食べるメリットなどを解説していきます。

犬はバナナを食べても大丈夫!子犬やシニア犬も食べれるの?

まず結論から言うと、犬はバナナを食べても問題ありません。

果物アレルギーなどがなければ、子犬~シニア犬まですべての犬が生のバナナを食べても大丈夫です。

バナナにはとくに中毒症状の出る成分等は含まれていないため、これが犬にバナナをあげてもいい理由になります。

ただし、犬にバナナを与える際はいくつか注意点があることを知っておきましょう。その注意点を今から解説していくので、ぜひ参考にしていただけたらと思います。

犬にバナナを与える際に注意しておきたい5つのこと!

与えるバナナの量に気をつける

バナナは栄養価の高い果物です。とくに糖分をたくさん含んでおり、カロリーも100gあたり約86kcalなので、食べ過ぎると肥満に繋がりやすくなるため注意しましょう。

どれくらい食べさせていいのかは個体差により異なりますが、栄養のある総合栄養食をきちんと食べているのであれば、5mmの輪切りバナナを1日2~5枚食べさせる程度に収めておくのが良いかと思います。

小型犬だから〇g、体重4kgだから〇gという計算をするのではなく、1日の活動量や食べている餌、そして1日に必要なエネルギー量などを計算した上で決めるようにしましょう。

与えるバナナの大きさに気をつける

丸ごと一本のバナナをそのまま与える人はまずいないと思いますが、なるべく小さめにカット、あるいはフォークなどで潰してから犬に与えるようにしましょう。

大きくカットした状態で与えると、食道の細い犬や嚥下力が低下している犬は喉に引っかかってしまいます。これでは窒息や吐く原因となるため、大きさには十分に注意して下さい。

果物アレルギーがある場合は与えない

稀に、果物アレルギーの犬がいます。そのため、初めて犬にバナナを食べさせる際は食べた後の様子もしっかり観察するようにしましょう。

もしもバナナに対してアレルギーがある場合は、下痢、嘔吐、湿疹、発疹、皮膚の赤み・かゆみ・腫れなどのアレルギー症状が見られます。様子がおかしいと感じた場合は、すぐにかかりつけの動物病院に相談するようにして下さい。

肝臓や腎臓にトラブルがある場合は控える

バナナはカリウムを豊富に含む果物です。そのため、肝不全や腎不全などを抱えている場合は念のためバナナを控えた方がいいでしょう。

体内のカリウムを体外に排出しづらくなっているので、負担になる可能性があります。食べさせる際は、かかりつけの獣医師に相談した上で食べさせるようにして下さい。

バナナの皮は食べさせない

バナナの皮は消化に負担をかけるため、皮ごと与えるといったことは避けましょう。

万が一食べてしまっても大きな問題はないと言われていますが、その後の様子がおかしい場合は必ず動物病院を受診するようにして下さい。

【バナナの栄養素】犬にはどんなメリットがあるの?

次に、バナナの栄養素と犬にとってのメリットを解説していきたいと思います。

栄養素については「五訂日本食品標準成分表」を参考にしています。すべて100gあたりで計算されています。

食物繊維が豊富なので整腸作用が期待できる!

エネルギー 86kcal 灰分 0.8g
水分 75.4g 灰分飽和脂肪酸
タンパク質 1.1g 不飽和脂肪酸
脂質 0.2g コレステロール 0
炭水化物 22.5g 食物繊維 1.1g

バナナには食物繊維が豊富に含まれています。程よく食べることで整腸作用が期待できるため、便秘気味の犬に5mmの輪切りバナナを1日2枚ほど食べさせるといいかもしれません。

逆に食べ過ぎるとお腹が緩くなり、下痢軟便を引き起こしやすくするので注意しましょう。

神様
食物繊維以外にも、バナナには腸内環境を良くするフラクトオリゴ糖(腸内の善玉菌・ビフィズス菌を増やす働きがある成分)も含まれているんじゃ。

エネルギーの代謝に欠かせないビタミンB群が豊富!

カロテン 56μg ビタミンB6 0.38mg
ビタミンE 0.5mg 葉酸 26μg
ビタミンB1 0.05mg パントテン酸 0.44mg
ビタミンB2 0.04mg ビタミンC 16mg
ナイアシン 0.7mg

バナナはそれほど多くのビタミンCを含んでいるわけではありませんが、その代わりビタミンB群が豊富に含まれています。

ビタミンB群はエネルギーの代謝に欠かせない栄養素で、B1は消化液の分泌を促したり、B2は粘膜を丈夫にする働きがあります。

筋肉の強化や血圧の調整に欠かせないミネラルが豊富!

ナトリウム Tr マグネシウム 32mg
カリウム 360mg リン 27mg
カルシウム 6mg 0.3mg

バナナにはカリウムが豊富に含まれています。カリウムは摂取し過ぎると高カリウム血症を引き起こす恐れもあるため注意しなければなりませんが、適度に食べることで筋肉の強化や血流の改善が期待できます。

また、マグネシウムは血圧を調整する働きがあるほか、エネルギーの代謝を助けて動脈硬化を防ぐ働きもあります。

バナナにはカリウムとマグネシウムが豊富に含まれているので、肝臓・腎臓・心臓に問題のある犬、ストルバイト結石を抱えている犬には念のため控えた方がいいでしょう。食べさせる際は、かかりつけの獣医師に相談した上で食べさせるようにして下さい。

犬が食べてもOK!バナナを使った手作りおやつレシピ!

最後に、バナナを使った犬用手作りおやつのレシピを4つ紹介したいと思います。

バナナケーキ

材料
  • バナナ 1本
  • 小麦粉 60g
  • 無糖のプレーンヨーグルト 30g
  • 卵 1個
  • はちみつ 小さじ1
作り方
  1. バナナを小さくカット。
  2. 卵を軽く泡立て、そこにヨーグルト、バナナ、はちみつを加えて混ぜる。
  3. ②に小麦粉を加えて混ぜ合わせる。
  4. ③を紙のカップにいれ、180度に予熱してたオーブンで20分焼く。

このレシピでは小麦粉を使っているため、小麦粉アレルギーのある犬には与えないようにして下さい。やや硬くなりますが、小麦粉の代わりに米粉を使うという方法もあります。

カップはマフィン用やマドレーヌ用など、身近にあるもので大丈夫です。ただし、カップの大きさで焼き時間が変わるので、表面の焼き色を目安にしながら調整してみましょう。

バナナクッキー

材料
  • バナナ 1本
  • 小麦粉 70g
  • オリーブオイル 15g
  • 無糖のプレーンヨーグルト 15g
作り方
  1. バナナをフォークなどで潰す。
  2. 潰したバナナにオリーブオイルとヨーグルトを加えて混ぜる。
  3. さらに小麦粉を加え、生地をひとまとめにする。
  4. ひとまとめにした生地をラップで包み、冷蔵庫で30分ほど寝かせる。
  5. 寝かせた生地を綿棒などでのばし、適当な大きさに切る。
  6. ⑤を天板に並べ、170℃に予熱したオーブンで20分焼く。

このレシピでも小麦粉を使っているため、小麦粉アレルギーのある犬には与えないようにして下さい。やや硬くなりますが、小麦粉の代わりに米粉を使ってみるのもいいでしょう。

また、オーブンで焼いていて途中焦げるようでしたら、アルミホイルをかぶせるなどして調整してみて下さい。

バナナチップス

材料
  • バナナ 1~2本
作り方
  1. バナナを厚さ3mmほどの輪切りにする。
  2. 天板にオーブンペーパーを敷き、①を重ならないように並べる。
  3. 130度に予熱したオーブンで25~30分焼く。
  4. 焼きあがったらオーブンからすぐ出さず、そのまま中で冷ます。
  5. 冷めてパリパリになったら、オーブンシートから剥がす。

自分でバナナチップスを作る時は、砂糖などをまぶさずそのままの状態で焼きましょう。

バナナヨーグルト

材料
  • バナナ 20g
  • 無糖のプレーンヨーグルト 小さじ2
作り方
  1. バナナを小さくカット、あるいは潰す。
  2. ①のバナナにヨーグルトをかけて完成。

ヨーグルトは、必ず砂糖の入っていないプレーンヨーグルトを使用するようにしましょう。

乳製品のアレルギーがある場合は、事前に少量のヨーグルトを食べさせて問題がないかどうかを確認するようにして下さい。

まとめ

犬にバナナを積極的に食べさせるべきか?と言ったら、バナナは必ずしも犬が食べるべき食品ではないと私は考えます。

バナナが嫌いな犬に無理やり食べさせる必要もありませんし、栄養が豊富だからと言って毎日必ず与える必要もありません。

もしも飼っている犬がバナナ好きであれば、食べているドッグフードの栄養価、1日の活動量などをきちんと踏まえた上で、適量のバナナを食べさせるようにしましょう。

上手に活用すれば、バナナは犬にとってもプラスの果物になります。手作りおやつも、犬が喜ぶからといって与えすぎないようにだけ気をつけましょう。

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