思わず「臭っ!」と言いたくなるような口臭を愛犬が放つ場合、もしかしたら口の中や体の中に何かしら異常があるのかもしれません。
必ずしも病気とは言えませんが、とくにトラブルがなければ口の中からきついニオイはしないものです。
犬の口が臭い時の原因は何なのか?どんな対策で解決できるのか?ここでは、犬の口が臭う時の原因と対策法について解説していきたいと思います。
目次
犬の口が臭い原因は大きく分けて3つある!
まず、犬の口が臭い原因には大きく分けて3つあります。
「うちの犬、なんだか最近口が臭いのよね…。」と思ったら、もしかしたら以下のいずれかに当てはまる可能性があるかもしれません。
- 口腔内の異常や疾患
- 内臓の異常や疾患
- 食糞
必ずしもこれらの原因に当てはまるとは限りませんので、できる限り信頼のできる獣医師や歯科医に相談をして一度診てもらうことをおすすめします。
ちなみにこの中でもっとも多いのが、口腔内の異常や疾患です。
そして犬の口から魚や納豆のような臭いがする場合、1・2番の原因に当てはまる可能性が高いと言えます。食糞の場合は明らかにうんち臭いです。
それぞれどんな風に口臭を引き起こすのか?1つずつ解説していきましょう。
「口腔内の異常や疾患」が原因になっている場合とその対策法
犬の口臭の原因で最も多いのが、この口腔内の異常や疾患です。
口腔内の異常や疾患にはどんなものがあるのか?以下にまとめてみました。
- 歯垢、歯石、歯肉炎、歯周病、虫歯などの歯科疾患。
- 口内炎、口腔内腫瘍、口腔内異物、皮下腫瘍などの口腔内疾患。
とくに多いのが歯科疾患で、これは愛犬が定期的に適正なオーラルケアをされていないことが主な原因です。
実際に3歳以上の犬の80%以上に歯垢の沈着・歯石が確認されており、また6歳以上の犬の26.5%に口臭が見られ、4頭に1頭が口腔内に何かしらトラブルを抱えていることが分かっているようです(参考:アニコム損害保険株式会社「6月4日から10日は歯の衛生週間 ~犬の歯周病に関する調査を実施~」)。
口腔内疾患もオーラルケアの怠りが引き金となっている場合もありますが、中には感染症や硬い物を食べて口の中を傷つけたなどが原因となっていることもあります。
対策方法
歯科疾患を予防するためには、歯磨きなどのオーラルケアを行うことが一番です。
歯垢なら歯ブラシや歯磨きシートでも除去できますが、歯石になると専門医の力が必要になります。費用は動物病院にもよりますが、約10,000~15,000円が相場でしょう。
歯垢や歯石を放置すると今度は歯肉炎や歯周病を引き起こすため、さらに口臭がきつくなります。ひどい時は歯の脱落もあるので十分に注意しておきたいものです。
あとは飲み水を常に新鮮な水にしておきましょう。飲みかけの水をそのまま放置しておくと唾液(よだれ)からの細菌が繁殖してしまうので、いくらオーラルケアをしても本末転倒です。
「内臓疾患やトラブル」が原因になっている場合とその対策法
モワッとした息を吐いた時、あるいはゲップやあくびをした時などに口臭を感じませんか?
もしそうなら、口腔内が原因ではなく胃腸、肝臓、腎臓などの内臓疾患や異常を抱えている可能性も考えられます。
まずは、乾いたタオルやキッチンペーパーなどで犬の歯を軽く拭いてみましょう。しばらく放置してタオルのにおいを嗅いだ時、もしも臭くなければ内臓が原因である可能性があります。
対策方法
内臓疾患が疑われる場合は、口臭以外にも便秘、下痢、ご飯を食べない(あるいは食べるのが遅い)といった症状や様子が見られます。
愛犬の様子がいつもと違うなと感じたら、必ず動物病院を受診するようにしましょう。ネットの情報だけで自己解決しよとするのは良くありません。
ふだん飼い主さんが愛犬のためにできることとしては、定期的に健康診断を受けて早期発見・早期治療できるようにしておくことです。
あとは乳酸菌や酵素を含む消化の良いご飯に切り替える、動物性油脂や質の悪い肉や魚が使われたドッグフードをやめるなどがあります。
なるべく犬の胃腸に負担をかけないこと、そして腸内に悪玉菌を増やさないことが口臭改善にも繋がります。
「食糞」が原因になっている場合とその対策法
犬が食糞をしてしまう主な原因は、
- 子犬期から食糞をする癖が身についている。
- お留守番が長くて空腹を紛らわしている。
- うんちから美味しそうなにおいがして食べてしまう。
- 飼い主さんの気を引くためにやっている。
などがあります。ほとんどが遊びの一環、あるいは飼い主さんに構ってもらいたくて自分のうんちを食べてしまうことの方が多いようです。
食糞の場合はきつい口臭が特徴で、口の周りや口の中も汚れているので分かりやすいです。
対策方法
食糞は口腔内を不衛生にするほか、その後口にするおもちゃや水なども汚してしまいます。
子犬のうちから食糞しないようしつけることが大切ですが、成犬になってからもする場合は食糞する前に排泄物を片付けてしまいましょう。
それが難しい場合は、ご飯の内容を変えることで改善する場合もあります。また、ビタミンが足りていない場合にも食糞をするので、ビタミンが足りているかも確認しましょう。
犬の口や息の臭いが気になる場合は普段からのデンタルケアがおすすめ!
飼い犬の口や息の臭いが気になる場合、また年齢的に何か対策をしたい場合は普段からのデンタルケアを心がけるようにしましょう。
犬にも飼い主さんにも負担のないデンタルケアを継続するには、新しいタイプのケア商品「ドクターデンタルワン」がおすすめです。
ドクターデンタルワンにはさまざまな特徴があるのですが、ここでは代表的なメリットとして以下の3つを紹介しますね。
- 注目の成分「ヒト幹細胞培養液エキス」を使用
- 乳酸菌で体の中にもアプローチ
- いろいろな使い方が可能なジェルタイプ
ヒト幹細胞培養液エキスは最近話題の成分。細胞を複製する力があることから、再生医療や美容の分野でも大きな期待が寄せられています。
既に人間の歯科医療やデンタルケアにも利用されているものなので安心です。
また、汚れや臭いにアプローチする成分とともに、お腹の調子を整える乳酸菌も配合されています。歯や口腔内だけでなく、体全体のことを考えて作られているのですね。
それから、犬と飼い主さんのどちらにもありがたいのが、使いやすいジェルタイプであることです。
使用方法はガーゼなどで拭いてあげる以外に、直接指先から舐めてもらう・フードと一緒に与える・おもちゃに塗って噛んでもらうといったことでもOK。
市販のデンタルケア商品は液体や粉末・シートなどもありますが、ジェルタイプはすぐに流れたり落ちたりしないのが利点です。
犬の口や歯に留まりやすいため、気になる部分にも効率的に成分が届けられると言えるでしょう。
以下の記事ではドクターデンタルワンを犬に使った様子をレビューしていますので、こちらも参考にしてくださいね。
「うちの犬の口が臭い!」と思ったら、何かしら原因が隠れていると思うことが大切です。
とくに口腔内トラブルによる口臭は本当に多いので、不安な場合は一度信頼のできる獣医師、あるいは専門医にチェックしてもらうことをおすすめします。
口が臭いから犬に舐められるのはちょっと嫌…とならないよう、まずはできることから始めていきましょう。