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【獣医師監修】犬のトイレの失敗はわざと?よくある9つの原因と対処法!

愛犬がトイレではない場所に粗相をしてしまい、困っている飼い主さんも多いかと思います。一度失敗をすると、同じところに繰り返し排泄してしまうケースも少なくありません。

そこで今回こちらでは、犬がトイレを失敗する主な9つの原因と対策法について、獣医師の先生監修のもと分かりやすくまとめてみました。

また、わざと失敗するケース病気の可能性についてもお伝えしていくので、ぜひ最後まで読んでみて下さいね。

動物専門学校講師_石井香絵先生
監修者
獣医師 / ペットの行動コンサルテーション Heart Healing for Pets 代表
石井 香絵
大学卒業後、動物病院で勤務し、アメリカNY州コーネル大学獣医学部Animal Behavior Clinic、キャンザス州のWestwood Animal Hospitalでの経験を経て帰国。現在では犬猫の問題行動の治療を専門とし、セミナーや執筆活動、メディアなど幅広く活躍。動物専門学校講師を務める。主な著書に「愛犬をやさしく癒すクリスタルヒーリング」がある。愛犬ボーダーテリアとドッグダンスをするのが趣味。

目次

犬がトイレを失敗する9つの原因と対策法!

トイレに失敗する原因9つ!
  1. トイレのしつけがまだ完了していない
  2. トイレとベッドの距離が近い
  3. トイレが清潔ではない
  4. トイレが小さすぎる
  5. トイレの場所が悪い
  6. トイレ近くにカーペットなどが置いてある
  7. 一度粗相した場所にニオイがこびり付いている
  8. 失敗をきつく叱った経験がある
  9. マーキング行為

こちらでは、犬がトイレに失敗してしまう主な原因を9つにまとめてみました。対処法と合わせてお伝えしていくので、ぜひご覧ください。

【トイレのしつけが未完了】もう一度しつけを行う。

トイレのしつけを行った後に「よし、もうこれでトイレは完璧だ!」と確信をして、トイレトレーニングを終了してしまうパターンはよく見られます。

しかし、実際はまだ完璧な状態ではなく、愛犬がトイレの正しいやり方を覚えきれていないというケースもあるんです。

また、最初はサークルやケージの中でトイレのしつけを行うけれど、最終的には「この場所にトイレを置きたい」という理想がある飼い主さんも多いかと思います。

大事なのはその最終地点まで、ゆっくりとしつけを行う事。何かの工程をパパッと早く済ませたりすると、今まで積み重ねてきたトレーニングが無駄になってしまうので注意が必要です。

対策法

まずケージ内でのトイレトレーニングは、100%の成功率をキープできるまで続けます。そして、最終的に設置したい場所までトイレを徐々に移動させていきましょう。

途中で失敗した場合は、また初めからトイレトレーニングを行います。根気よく続けていくことが大事です。

【トイレとベッドの距離が近い】場所を離してあげる。

通常トイレはケージの中に1つ配置して、トイレトレーニングを行っていきます。ただし、ケージの中でトイレとベッドが近すぎてしまうと、ベッドの上で排泄してしまうことがあるので要注意!

犬はフカフカとした柔らかい素材の上で排泄をすることが好きだから、というのが理由です。そして、犬は自分の排泄物が体につくことをとても嫌います。

トイレと寝床が一緒になっているとトイレに失敗しやすくなるだけでなく、おしっこなどを我慢させる原因にも繋がってしまうので注意しましょう。

対策法

まずはトイレのベッドの距離を物理的に離してあげましょう。そうすれば、トイレとベッドの認識もしやすくなります。

またベッドの上で何度も排泄してしまう場合は、ベッドは配置せずにクレートを寝床代わりに設置してあげる方法もおすすめです。そうすることで、クレートトレーニングも同時に教えることができます。

留守中にサークルの中で過ごすことが多い犬の場合は、トイレと寝床が仕切られているタイプのケージに変えるのがおすすめです。あるいはサークルの出入り口とクレートをつなげ、寝る時はクレートでいつでも寝られるようにするという方法もあります。

【トイレが清潔ではない】掃除はこまめに行う。

トイレが汚れているから「ここでしたくない」と感じて、他の場所に粗相してしまうケースがあります。

犬はきれい好きです。とくに柴犬のような日本犬はきれい好きな犬が多く、トイレがちょっとでも汚れているとなかなかそこで排泄してくれないという事を覚えておきましょう。

対策法

トイレシートはこまめに取り換えてあげましょう。シートを変える度に、トイレトレーの枠やメッシュ部分も消臭スプレーやウェットシートを使って綺麗に拭きます。またトレイトレーの丸洗いは、最低でも1週間に1回行うのがおすすめです。

愛犬の留守番が長くなりそうな時は、トイレをもうひとつ用意しておきましょう。または、長い留守番の時だけ吸収性の優れた厚手のペットシートを使用するのもおすすめです。

【トイレが小さすぎる】体より2~3倍以上大きいトイレに替える。

犬にとって排泄する場所が狭いと、はみ出しの原因となるので注意が必要です。犬はトイレをする前にクルクルと周る習性がありますよね。

その時に体が外にはみ出たり、あるいは周りきれないほど狭いとなると、トイレに失敗しやすくなります。

対策法

今のトイレを大きくしてあげましょう。犬がシートに乗った際に、犬の体の2~3倍以上ゆとりのある大きさがベストです。

犬の体が大きくなったら、大きさにあわせてトイレもサイズアップをすることを忘れずに行います。

【トイレの場所が悪い】犬が落ち着ける場所に設置する。

人通りが多い場所や、大きな音がなりやすい場所にトイレを設置してしまっているケースです。犬は警戒心が強いので、こういった場所で排泄をするのは本能的に嫌だと感じます。

対策法

愛犬が落ち着いて排泄できるよう、家の中でも一番静かな場所を探してそこにトイレを設置しましょう。

【トイレ近くにカーペットなどが置いてある】離して設置or隠す。

犬は柔らかい感触の場所で排泄をしたがる傾向にあります。カーペットや足ふきマット等の上で排泄をしてしまう場合、その場所をトイレと勘違いしている可能性が高いです。

対策法

トイレの近くには、カーペットやマット等を設置しないように心がけます。トイレを完璧に覚えるまでは、失敗してしまいそうな柔らかいアイテムを隠しておくのもおすすめです。

【一度粗相した場所にニオイがこびり付いている】徹底的に掃除。

一度トイレではない場所に排泄をすると、そのニオイがこびりついてしまいます。そして、また同じ場所で失敗をくり返す場合が多いです。

犬の嗅覚は本当に鋭いので、どれだけ掃除をしても嗅ぎつけてしまう……というケースも見られます。

対策法

犬用の消臭スプレーを使って、失敗してしまった床の部分を徹底的に掃除します。カーペットやラグなどのニオイがこびりつきやすいものに関しては、しっかりと洗いましょう。

それでも失敗を繰り返してしまう場合は、買い替えを検討してみるのが良いかもしれません。

【きつく叱った経験がある】失敗した時は涼しい顔で対処。

なぜ怒るとダメなのか?
  • 排泄そのものがダメな行為だと覚えさせてしまう可能性がある
  • 叱り方が中途半端だと褒められていると勘違いさせてしまう可能性がある
  • 叱るタイミングがずれていると犬叱られた理由が分からなくなってしまう
  • 飼い主のいないところでコソコソ排泄するようになる可能性がある

愛犬がトイレを失敗した時に、怒ってしまう飼い主さんは少なくありません。しかし、怒るとさらにトイレの失敗の原因を作ってしまう場合があるんです。

過去にきつく叱った経験がある場合は、今後一切怒らないということを意識することが大切になってきます。

対策法

トイレではない場所に粗相をしてしまった時は、涼しい顔をしてササッと掃除を済ませます。ここで何かしらの感情を出すと、「構ってもらえた!」と勘違いしてしまう可能性があるので要注意です。

失敗の後処理は冷静に対応しつつ、引き続きトイレのしつけを根気よく行います。失敗させない環境を飼い主さん側で整えて、うまくできた時は思いっきり褒めるように心がけましょう。

【マーキング行為】去勢・避妊手術を視野に入れる。

自分の縄張りを主張する行為として知られているマーキング。おしっこを色んなところにして、自分のニオイを付けるという本能的な行為です。

未去勢のオス犬によく見られる現象ですが、未避妊のメス犬の発情期付近に見られる場合も。

特に思春期である生後6~8ヶ月くらいから、マーキングが始まる事が多いと言われています。ただし個体差があり、早いコだと生後5ヶ月で始まるケースもあるので注意が必要です。

対策法

去勢・避妊手術を行うことで、マーキング行為をしなくなる場合があります。もちろん、すべての犬に当てはまるわけではありませんが、繁殖の予定がなければ検討する価値はあるでしょう。(さまざまな病気の予防にもなる)

マーキングを行った部分は、犬用の消臭スプレーを使用して徹底的に掃除をするのも重要です。

後は、トイレトレーニングをもう一度しっかりと行い、成功したらしっかりと褒めることを繰り返します。トイレで排泄をする=メリットが多いと思ってもらう事が大切です。

かまって欲しい!犬がわざとトイレを失敗するケースもある。

愛犬がトイレを失敗する理由の1つとして、飼い主さんにかまって欲しいからわざと失敗するケースが挙げられます。

過去にトイレを失敗して、飼い主さんから何かしらのリアクションを得た経験がある場合、「失敗すればかまってもらえるんだ」と学習してしまった可能性も。

例えば、トイレを失敗した時に飼い主さんが怒ってしまい、それを「かまってもらえた!」と勘違いしてしまうのはよくあるケースとして知られています。

大事なのは、例えトイレを失敗したとしても涼しい顔でササッと対応する事。そして、成功した時は思いっきり褒めてあげましょう。

神様
「ちゃんとトイレをしたら良い事がある」と学習してもらうことが大事なのじゃ。

犬のトイレの失敗は【病気・不安分離症・老犬の認知症】の場合も。

犬がトイレを失敗してしまうのは、病気・不安分離症・老犬の認知症などの原因も考えられます。順番に見ていきましょう。

犬の病気が原因でトイレに失敗するケースも。

考えられる主な病気
  • 膀胱炎
  • 結石
  • ホルモンの異常 等

病気が原因でトイレ以外の場所で排泄をしてしまうケースもあります。その中でも、一番多いのは膀胱炎。排泄のタイミングをコントロールしづらくなる事で、トイレの失敗に繋がってしまうんです。

少量の排尿を頻繁に行うようになったり、血尿が出てしまっていたりする場合、膀胱炎を始めとする病気を疑いましょう。心配な症状がある場合は、すぐ病院に連れて行ってあげて下さい。

愛犬が留守番中トイレに失敗するのは「不安分離症」かも。

不安分離症の主な症状
  • 留守番中にトイレを失敗する
  • 吠え続ける
  • 自傷行為を行う
  • 部屋を荒らす 等

飼い主さんの姿が確認できないと異常なほど不安になってしまう「不安分離症」は、不安障害の1つとして知られています。

留守番中の問題行動に繋がるケースがあり、その中でもトイレを失敗するというのは最もよくある症状の1つです。

なぜ不安分離症になっているのかは、犬によってそれぞれ事例が異なってくるので、これをすれば確実に治るといった方法はありません。

ただ、留守番に慣れさせるというトレーニングを行うのは大切だと言えます。

本格的な治療を行いたい場合は、病院に行きましょう。行動療法や、場合によっては投薬治療が行われます。

老犬のトイレの失敗は「認知症」の可能性も。

11~12歳を過ぎたあたりくらいから、徐々に認知症の症状が出てくる場合があります。犬の認知症の症状の1つとして、トイレの失敗が挙げられます。

今まではちゃんとトイレで排泄できていたのに、認知の歪みによりトイレの場所を認識できなくなる現象です。この場合、トイレのしつけをもう一度行う事で改善されるようなケースではありません。

トイレシートの範囲を広くする方法を試したり、場合によっては犬用のおむつでサポートしてあげるのが良いでしょう。

また、動物病院で状態をちゃんと診てもらう事も大切です。どのようなサポートを行えば良いのか、獣医師からのアドバイスを聞きましょう。

【3STEPで簡単】基本的な犬のトイレのしつけ方!

トイレのしつけ3STEP!
  1. タイミングが来たらトイレへ誘導する
  2. トイレが終わったら思いっきり褒める
  3. サークル・ケージの外に出してあげる

犬のトイレのしつけ方法はとてもシンプルです。こちらの3ステップを何度も繰り返して、成功率100%の状態をキープできるようにしましょう。

大切なのは、トイレを失敗させない環境を飼い主さんが整えてあげることです。成功を重ねることで、愛犬にもどんどん自信が付いていきます。

しつけ方法について詳しく知りたい場合は、実際の写真付きで分かりやすくお伝えしている記事があるので、こちらも合わせてご覧ください。

犬のトイレの失敗に関するよくあるQ&A

最後に、犬のトイレの失敗に関するよくある質問と答えをいくつかお伝えしていきます。

生後6~7ヶ月の愛犬。急にトイレを失敗するようになったのは何故?

生後6~7ヶ月であれば、ちょうど思春期を迎えた頃にあたります。個体差はありますが、それくらいの時期からマーキング行為(自分のニオイを付ける)が始まることもあるので、それが原因となっているのかもしれません。

特に去勢・避妊手術を行っていないコの場合は、出てきやすい傾向にあると言われています。

1歳になってもまだトイレを失敗する愛犬。どうすれば良い?

ここでトイレをして欲しいという場所以外は、一度徹底的に掃除を行いましょう。そして、また1からトイレのしつけを改めて行うことをおすすめします。

ずっとトイレに失敗している状態が1歳まで続いている場合は、そもそもトイレの場所をちゃんと覚えきれていない可能性が高いです。

一度失敗したところに何度も排泄をしてしまうのであれば、その場所をもう一つのトイレだと認識してしまっているかもしれません。

愛犬と旅行に行くとトイレに失敗する。対策法はある?

  • マナーパンツやマナーベルトを持って行く。
  • 普段のニオイが付いているトイレシーツを持って行く。
  • 声かけでトイレができるようにトレーニングを事前に行っておく。

旅行先でのトイレに失敗する場合は、こういった対策方法を試してみて下さい。いつもと環境が違うため、不安を感じてトイレを失敗してしまうケースはよくあります。

いつも以上にしっかりとコミュニケーションを取り、愛犬のストレスをできるだけ取り除いてあげることが大事です。

犬がトイレを失敗する原因はさまざま!観察と改善を繰り返そう。

犬のトイレの失敗まとめ!
  • 犬がトイレを失敗する原因はたくさんある。
  • それぞれの原因に対する対策法を試すのが大事。
  • かまってほしくてわざとトイレに失敗するケースもある。
  • 病気・不安分離症・老犬の認知症が原因になっている場合も。
  • 失敗しにくい環境を整えてあげるのが大切。
  • 成功体験を積み重ねていくと、愛犬も自信を付けてくれる。

犬のトイレトレーニングの方法自体はシンプルですが、色んな要素が重なって失敗してしまうことはよくあります。

まずはしっかりと愛犬の様子と周りの環境を観察して、何がトイレの失敗の原因になってしまっているのか考えてみることが大事です。

愛犬がトイレに失敗しないよう、飼い主さん側で環境をしっかりと整えてあげましょう。自信が付いてくると、トイレに失敗する確率はグンと下がります◎

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