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犬はブルーベリーを食べちゃダメ?中毒の事例を踏まえた与え方まとめ!

ブルーベリーを犬に与えても良いのか疑問に感じている方は多いでしょう。まず結論から言うと、「ブルーベリーは犬が食べても大丈夫」という意見が一般的な回答です。

しかし、近年では中毒の可能性について指摘している方の意見が見られるようになりました。

こちらではブルーベリーは犬が食べても本当に大丈夫なのかどうかについて分かりやすくまとめてみたので、ぜひ最後までご覧下さい。

神様
愛犬の安全な食生活をサポートしたい!とお考えの飼い主さんは必見じゃぞ。
監修者
獣医師 / パーク動物医療センター / 鳥取大学農学部獣医学科卒 / 所属:日本獣医がん学会、日本ペット中医学研究会
古江 加奈子
動物たちの治療において、飼い主様とのコミュニケーションを大切にしています。雑談の中にも治療のヒントが隠れていることがあるので、どんなことでも気軽にお話しください。私は食べることが好きで、動物たちにも美味しいと感じるものを食べさせたいと考えています。その子が最後までその子らしい生活を送れるよう、全力でサポートします。動物との絆を大切にしながら、親しみやすい獣医師を目指して診療に取り組んでいます。

目次

犬はブルーベリーを食べても大丈夫と言われている理由は、ぶどうと違うカテゴリーの果実だから。

現時点では、ブルーベリーは犬が食べても大丈夫なフルーツだという意見が圧倒的に多いです。

ペットフード大手メーカーである「Purina(ピュリナ)」や、1884年に米国で設立された愛犬家団体である「American Kennel Club(アメリカンケネルクラブ)」に掲載されている記事にも、ブルーベリーを食べても大丈夫という内容が書かれています。(※1)(※2)

犬が中毒症状を起こす可能性があり、食べてはいけないと言われる「ぶどう」と見た目が似ているので、ブルーベリーもダメなんじゃ……と頭によぎる方も少なくないでしょう。

しかし、ぶどうは「ブドウ科」でありブルーベリーは「ツツジ科」です。(※3)フルーツとしての根本が違うので、安全に食べられるフルーツだという意見が多数派になります。

神様
とはいえ、近年では中毒が起こる可能性も指摘されておるんじゃ。

ブルーベリーを食べた犬が中毒症状を起こした事例について。

こちらでは、ブルーベリーによる中毒症状の可能性について現状を整理していきたいと思います。

ブルーベリーによる犬の中毒症状の事例はあるが、まだ分かっていない情報が多いというのが現状。

ニュージーランド・マッセー大学獣医学部准教授、米国獣医栄養学専門医のニック・ケイブ(Nick Cave)獣医師によると、ブルーベリーを食べたことで中毒症状が見られた事例があったとの事です。(※4)

ただしこちらに関しては、論文といった形で正式に発表されている内容ではありません。どの成分が中毒を引き起こすのか・どれくらいの量を食べると危険なのかといった、具体的な情報はまだ分かっていないというのが現状になります。

そもそも、犬の栄養学に関してはまだ分かっていない事も多いです。ブルーベリーを本当に食べて良いのかどうかについては、これから時間をかけて明確になってくる領域になるでしょう。

愛犬にブルーベリーを与えるかどうかは、飼い主さんがそれぞれ判断をする。

現時点でブルーベリーを愛犬に与えるかどうかの判断は、飼い主さんに委ねられているといった状況です。

「まだよく分かっていないのなら、無難に与えないでおこう」と考える方もいるでしょうし、「与えてOKというのが大半の意見なんだったら、そこまで気にしなくても良いのかな」という考えもあるかと思います。

いずれにせよ中毒の事例があったということだけは、飼い主さんとして知っておく必要があるでしょう。

とは言え、ブルーベリーには犬に良いと言われている栄養素もたくさん含まれています。続いては、ブルーベリーの栄養素について詳しくお伝えしていきますね!

ブルーベリーに含まれる主な栄養素5つ!愛犬への効果・メリットとは!

栄養素 期待できる効能
アントシアニン 抗酸化作用・目の健康サポート
ルテイン 抗酸化作用・白内障の予防
ビタミンE 抗酸化作用・アンチエイジング
ビタミンC 免疫力サポート
食物繊維 腸内環境サポート

こちらでは、ブルーベリーに含まれている主な栄養素を5つにまとめてみました。

アントシアニン【抗酸化作用・目の健康サポート】

ブルーベリーの鮮やかな青紫のカラーは「アントシアニン」という栄養素の天然色素から成っています。アントシアニンとは、抗酸化作用があるポリフェノールの一種です。

目の健康をサポートするブルーベリーのサプリがよく販売されていますよね!こちらのアントシアニンには視覚機能を改善する効果が期待できるので、目のサプリとしてよく使用されているんです。(※5)

人と同様の効果が犬にもあるかどうかという点については、今のところハッキリと分かっていないのが現状になります。とは言え、実際に犬用の目の健康サプリは実際に販売されているので、試してみる価値は十分にあるでしょう。

ルテイン【抗酸化作用・白内障の予防】

先ほどお伝えした「アントシアニン」同様、目に良い栄養素として知られているのが「ルテイン」になります。こちらも強い抗酸化作用があると言われているんです!

長い間強い紫外線を浴びること・老化などによって、目の機能が衰えたり白く濁ったりしていきます。いわゆる「白内障」と呼ばれる症状です。

ルテインは白内障予防に役立つ栄養素として注目を集めています。(※6)犬用の目の健康サプリにもルテインが含まれていることも多いです◎

ビタミンE【抗酸化作用・アンチエイジング】

ビタミンEは、抗酸化作用を持つ脂溶性のビタミンです。加齢によって発症しやすい疾患の予防に役立つことから「若返りのビタミン」と呼ばれる事もしばしばあります。(※7)

ちなみにビタミンCと一緒に摂取すれば抗酸化力アップに繋がるので、ビタミンCも含まれているブルーベリーは効率が良いフルーツだと言えるでしょう。

ビタミンC【免疫力サポート】

ビタミンCは、体の中にあるコラーゲンを作るのにとても重要な栄養素になります。皮膚はもちろん、骨・血管などのあらゆる場所と細胞を繋げる役割があるんです!(※8)

また、体内に侵入した異物を追い出す効果も期待できます。愛犬の免疫力をサポートするのに役立つビタミンだと言えるでしょう◎

食物繊維【腸内環境サポート】

ブルーベリーには、水に溶けない性質を持つ「不溶性食物繊維」が多く含まれているんです。適量を愛犬に与えることで、排便をスムーズに促す効果が期待できます。(※9)

また、脂質・糖・ナトリウムなどを吸着して体外に出すといった役割も。こういったものを摂り過ぎることで起こる病気の予防などにも役立つと言われています!

愛犬に合わせたブルーベリーの量と与え方!

続けて、じゃあどうやって犬にブルーベリーを与えたら良いの?という疑問にお答えしていきたいと思います。

与え方については、具体的な写真をシェアしながらお伝えしていくので順番にご覧ください!

犬にブルーベリーを何粒与えて良い?→安全な量は今のところ不明。

先ほどもお伝えした通り、ブルーベリーの安全性に関してはまだ分かっていない事の方が多いというのが現状です。

ドッグフードの神様に掲載している食べ物関連の記事では、どれくらいの量であれば安全に与えられるのかを数値で示しています。

しかし、今回のブルーベリーに関しては安全性が100%担保されている段階ではないので、こちらで具体的な数値を示すことは控えさせて頂きます。

ブルーベリーを与えてみたい場合は、ごく少量程度に留めておきましょう。

神様
続けて、ブルーベリーを愛犬に与える場合の具体的な方法についてお伝えしていくぞ。

皮付きOK!生のブルーベリーを細かく刻むor潰して愛犬に与えよう。

洗ったブルーベリーを生の状態で犬に与える事ができます。ちなみに、ブルーベリーの皮まで犬に与えてOKです!

ブルーベリーを丸ごとそのまま与えると気道に入ってしまう可能性もあるので、必ず切るor潰してから与えましょう。こんな感じでハサミを使うと、カンタンに皮まで細かく刻む事ができます◎

より細かくしたい場合は、こんな感じでフォークで潰すのもおすすめです。私はハサミを使って皮の繊維を断ち切ってから、フォークを使っています。

潰すとブルーベリージャムのような見た目になりますね♪(もちろん砂糖は入っていないですが。)

ご褒美として愛犬に与える場合は、このままスプーンでサクッと与えるのもGOODです!

こんな感じでドッグフードのトッピングとして与えるのもおすすめ◎愛犬の食欲が低下している時や、水分補給のサポートをしたい時などにピッタリです。

ヨーグルト好きな愛犬に!ブルーベリーを混ぜて食べられる◎

またヨーグルトが好きな愛犬には、ブルーベリーを混ぜてあげるのも良いでしょう。ブルーベリーの甘み×ヨーグルトのほんのりとした酸味の相性はバツグンです!

ちなみに、ヨーグルトを混ぜる時は無糖のものを使用します。糖分が入っていると、糖尿病などのリスクを上げる要因になってしまうので、その点だけ気を付けましょう。

神様
犬とヨーグルトについてさらに詳しく知りたい場合は、以下の記事もおすすめじゃぞ。

愛犬にブルーベリーを与える時の注意点5つ!

ブルーベリーを与える時の注意点!
  1. 冷凍ブルーベリーは解凍してから与える。
  2. ジャムやジュースなどの加工品は与えない。
  3. 与えすぎNG!消化不良・肥満・糖尿病の原因になり得る。
  4. アレルギー・中毒症状に注意する。
  5. 腎臓病などの疾患がある場合は獣医師に相談する。

こちらではブルーベリーを愛犬に与える際に、絶対に注意しておきたい5つのポイントをお伝えしていきます。

冷凍ブルーベリーは解凍してから与える。

ブルーベリーは冷凍で販売されている事も多いです。また、一度に食べきれない場合は冷凍保存をする方も多いのではないでしょうか?

凍ったままのブルーベリーを犬に与えると、お腹を冷やしてしまったり下痢の原因になります。また、硬すぎて噛み切れず消化不良を起こしてしまうかもしれません。

冷凍のブルーベリーを愛犬に与える時は、解凍した状態で与えましょう。常温だと30分~1時間ほど・冷蔵庫の中だと3時間ほどの時間をかければ、食べられる状態まで解凍できます。

ジャムやジュースなどの加工品は与えない。

ブルーベリージャム・ジュース・ヨーグルトなど、人間用に作られたブルーベリーの加工品は多いです。そういったものには、糖分がたくさん含まれています。

愛犬に与えると糖分の摂りすぎになってしまうので、ブルーベリーの加工品は与えないようにしましょう。犬の糖分過多は、肥満・糖尿病の原因になります。

もちろん、犬用のおやつとして販売されているブルーベリーの加工品であれば問題ありません。人が食べるタイプの加工品を与えないように気を付けておきましょう。

与えすぎNG!消化不良・肥満・糖尿病の原因になり得る。

ブルーベリーには、食物繊維の中でも水に溶けない性質を持つ「不溶性食物繊維」が多く含まれています。

便秘ぎみの犬に適量のブルーベリーを与えることは、便通を促すことに繋がるでしょう。しかし、与えすぎるとかえって便が出にくい状態になってしまう事もあるんです。

また、カロリーの過剰摂取で肥満や糖尿病に繋がるという点も、ブルーベリーを与えすぎてはいけない理由になります。

ブルーベリーのカロリーは、100gあたり約48kcal。他のフルーツと比べてとんでもなく高いというワケではありませんが、一般的な野菜と比べると高いと言えます。

ブルーベリーのアレルギー・中毒症状に注意する。

最初にもお伝えした通り、ブルーベリーを食べて中毒が起こったという事例は報告されています。「犬はブルーベリーを食べても大丈夫」という意見が世界的に見ても大半ではありますが、気を付けておくに越したことはありません。

また、こちらも可能性としては低いですがアレルギー反応を起こしてしまうケースについても考慮しておきましょう。

食物アレルギーを引き起こす物質である「アレルゲン」の大部分は、食物に含まれるタンパク質だと言われています。(※10)

少量ではありますが、ブルーベリーにはタンパク質が含まれているので、犬によってはブルーベリーにアレルギー反応を示す場合があるかもしれません。

初めてブルーベリーを愛犬に与える時は、まず1粒だけ与えて様子をチェックしてみる事をおすすめします。何か異常がある場合は、与えるのを止めましょう。

腎臓病・腎不全などの疾患がある場合は獣医師に相談する。

ブルーベリーにはカリウムが少し含まれています。(とは言え、生のトマトと比較すると3~4分の1程度なので本当に少量ではある。)

よほど大量に摂取しない限りそこまで心配ありませんが、腎臓病・腎不全などの疾患がある犬の場合は「高カリウム血症」のリスクを上げてしまう可能性があります。

腎臓病・腎不全などの疾患がある場合、カリウムの量を制限されている事も少なくありません。ブルーベリーを与えても良いのか、獣医師に相談する事をおすすめします。

犬とブルーベリーに関するよくあるQ&A

最後に、犬とブルーベリーに関するよくある質問&答えをいくつかお伝えしていきますね。

ブルーベリーを犬が食べると白内障がよくなるって本当?

人に対する効果は研究によって分かってきていますが、犬に対する効果は「今のところまだハッキリとしていない」というのが現状のようです。

白内障とは目の中のレンズである水晶体という部分が濁ってしまう病気で、人・犬どちらも加齢に伴い発症すると言われています。(※11)

アントシアニンやルテインは、白内障の予防に効果がある事が分かっているので、目のサプリ等に含まれている事が多いんです。犬用のサプリも実際に販売されています。

犬にブルーベリーを与えるデメリットはあるの?

現時点ではブルーベリーは犬が食べても大丈夫だという意見が大半ではあります。しかし中毒症状を起こしたという事例が報告されている事もあるので、そういうケースに遭遇してしまう可能性はゼロではありません。

とは言え、適量のブルーベリーを犬に与える場合、デメリットはそこまでないと考えられています。ただし過剰に与えてしまうのは危険です。

一つはカロリーの過剰摂取による肥満や、糖尿病のリスクを上げてしまうという点。ブルーベリーに含まれるカロリーは100gあたり約48kcalになるので、与えすぎないように気を付けましょう。

もう一つは食物繊維を摂り過ぎることで起こる消化不良です。適量であれば便通を促す事に役立ちますが、摂り過ぎるとかえって便が出にくくなる事もあります。

愛犬に合わせた適量を守って、安全にブルーベリーを与えましょう。

ルテインの入った犬用のブルーベリーサプリは目に良いの?

先ほどもお伝えした通り、「ルテインを摂ることは目に良い」という事は分かっているものの、今のところ犬に対する研究はそこまで進んでいないという現状があります。

とは言え、ルテインの入った犬用のブルーベリーサプリは多く販売されています。ルテインは、適量さえ守れば犬が安全に摂取できる栄養素です。

気になる場合は、犬用のブルーベリーサプリを試してみるのも良いかと思います。

犬にブルーベリーの手作りおやつを与えても大丈夫?

砂糖などの調味料を加えない「犬専用の手作りおやつレシピ」はたくさんあります。

安全性をしっかりと確認した上でブルーベリーの手作りおやつを作るのであれば、問題なくあなたの愛犬に与えることができるでしょう◎

犬はブルーベリーを食べてもいい◎「おやつ」として適量を与えよう。

犬とブルーベリーに関するまとめ!
  • 現時点では、ブルーベリーは犬が食べても良いという意見が大半。
  • ブドウ科ではなくツツジ科なので、ぶどうとはフルーツのカテゴリーが違う。
  • ただし中毒症状が起きた事例も報告されている。
  • 抗酸化作用・目の健康に良い栄養素が含まれている。
  • 主食ではなく「おやつ」「ご褒美」として与えるのが正解。
  • 生のブルーベリーを細かく刻んでから与えるのがおすすめ。
  • 初めて与える場合は、アレルギー反応が出ないかチェックする。
  • 基礎疾患がある場合は、必ず獣医師に確認しましょう。

今まで、ブルーベリーは犬が安全に食べられるフルーツだと言われ続けてきました。現時点でもその意見が大半ではありますが、中には中毒症状の可能性を指摘している方もいらっしゃいます。

ブルーベリーを与えるのかどうかの判断は飼い主さんに委ねられているので、しっかりと考えてから判断するようにしましょう。

もし与える場合は、あくまでも「おやつ」の位置付けとして与えます。1日に与える摂取カロリー量の1%を超えないように気を付けて下さいね。

健康的な愛犬の食生活をサポートするためには、総合栄養食であるドッグフードが一番大切です。まずは健康的なドッグフードで、ベースとなる栄養素をしっかりと摂取しましょう。

神様
その上で、こういったご褒美を与えてあげるというメリハリが大事じゃぞ。
出典・参考サイト・参考文献
※1(Can Dogs Eat Blueberries?)Purina US
※2(Fruits and Vegetables Dogs Can or Can’t Eat) American Kennel Club
※3(ブルーベリー|成分情報)わかさの秘密|株式会社わかさ生活
※4(【獣医師執筆】犬にブルーベリーを与えても大丈夫?中毒リスクを獣医栄養学専門医の研究から解説)PETOKOTO MEDIA
※5(アントシアニン|成分情報)わかさの秘密|株式会社わかさ生活
※6(ルテイン含有抗酸化サプリメントの白内障進行抑制の可能性)J-STAGE
※7(ビタミンE)栄養素カレッジ|大塚製薬
※8(ビタミンC)栄養素カレッジ|大塚製薬
※9(食物繊維)e-ヘルスネット|厚生労働省
※10(食物アレルギーとは)食物アレルギー研究会|国立病院機構相模原病院 臨床研究センター アレルギー性疾患研究部
※11(白内障とアントシアニン)ひとみ研究室|株式会社わかさ生活
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