
ぽっちゃりした犬を見ると、思わず「かわいい~!」と感じる方も少なくないでしょう。ただ、肥満は犬にとっても大病の元!
糖尿病や呼吸器疾患、さらには骨・関節トラブルまで、さまざまな病気のリスクを上げてしまいます。
今回こちらでは、愛犬の体型管理や肥満対策についてのアンケート調査を行いました。調査にご協力頂いたのは、犬を家族に迎え入れている飼い主さん400名です。
愛犬には健康で長生きしてほしい!とお考えであれば、ぜひ最後まで読んでみて下さいね。
目次
- 【アンケート調査のまとめ】愛犬の肥満リスクに備えている飼い主さんは多い。
- 約半数!愛犬はちょうど良い体型だと感じている飼い主さんは多い。
- 何かしらの形で愛犬の体型管理を意識している飼い主さんが多い。
- 犬の肥満リスクについて意識している飼い主さんがほとんど。
- 市販の総合栄養食フードやおやつを愛犬に与えている飼い主さんが多い。
- しっかりと量っているという意見は約半数!愛犬の状態に合わせた微調節も大切。
- 45%が毎日運動すると回答。運動のバリエーションを増やす工夫をしてみよう!
- 1回あたりの運動は30分~1時間以内が最多!小型犬が多い日本ならではの結果。
- ダイエット目的でサプリメントを与えたことがある人は少なめ。
- 愛犬の肥満防止対策の方法に関しては意見が分かれている。
- 取り組みたい肥満対策1位はドッグフード!運動を意識したい飼い主さんも多い。
- 愛犬の肥満対策は大切!食事や運動を見直してみるのがおすすめ。
【アンケート調査のまとめ】愛犬の肥満リスクに備えている飼い主さんは多い。
■ 体重管理に関するアンケートのまとめ
・約半数の方が愛犬の体型をちょうど良いと感じている。
・肥満のリスクを意識している飼い主さんがほとんど。
・毎日運動(散歩)すると回答したのは45%。
・ダイエット目的で犬用サプリを使用した事がある人は少ない。
・現在取り入れている肥満対策は、食事にまつわる回答が多かった。
・今後は運動量を増やしたいと考えている飼い主さんも少なくない。
今回のアンケート調査で分かったのは、犬が肥満体型になるリスクについて理解している飼い主さんがほとんどだという事です。
愛犬の体重やご飯の量をしっかりと管理している方もいれば、パッと見で体型をチェックしてご飯の量を適度に調節している方もいます。
こういった細かい行動の違いはありますが、愛犬が太り過ぎないよう注意して生活されている飼い主さんが圧倒的に多かったです。
続けて、アンケート調査をさらに詳しく深堀りしていきます。
アンケート名:犬に関するアンケート
回答者数:400名(愛犬の食事を自分で準備する人100名・愛犬のフードを自分で購入する人300名)
アンケート実施日:2025年02月19日・2025年03月13日
調査の方法:インターネット調査
【男性】
- 20代:15名
- 30代:79名
- 40代:104名
- 50代:54名
- 60代以上:22名
【女性】
- 20代:14名
- 30代:52名
- 40代:43名
- 50代:16名
- 60代以上:1名
約半数!愛犬はちょうど良い体型だと感じている飼い主さんは多い。
■ あなたの犬はどのような体型ですか?
・ちょうど良い体型:53%(211人)
・やや太り気味:20%(79人)
・やや痩せ気味:12%(48人)
・痩せている:6%(26人)
・非常に痩せている:5%(19人)
・太っている:3%(14人)
・非常に太っている:1%(3人)※多頭飼の飼い主は最年長の犬について回答
愛犬の体型が「ちょうど良い」と回答された飼い主さんの割合は53%でした。もちろん主観的な感覚なので多少のズレはあるかもしれませんが、約半数の飼い主さんが愛犬の体型は理想的だと感じています。
続けて多いのは、「やや太り気味」といった回答。全体の20%を占めまていますね。めちゃくちゃ肥満というわけではないけれど、少しダイエットした方が良いのかな?と考える事もあるかもしれません。
とは言え、「やや痩せ気味」「ちょうど良い体型」「やや太り気味」といった3つの回答を足すと、全体の85%という数字に!
極端に太っている・痩せていると感じている飼い主さんの方が少ないという事が分かりました。
何かしらの形で愛犬の体型管理を意識している飼い主さんが多い。
■ 犬の体型を管理していますか?
・体重を計測しているが記録はしていない:42%(169人)
・あまり管理していない:28%(111人)
・体重を計測し記録している:26%(105人)
・全く管理していない:4%(15人)
このアンケート調査から分かることは、何かしらの形で愛犬の体型管理を意識している飼い主さんが多いという事です。
一番多かったのは「体重を計測しているが、記録はしない」という回答!全体の42%を占めています。体重計の重さを見て「大丈夫だな」「ちょっと太ってきたかも?」といった感じで、瞬時に判断している飼い主さんが多いのでしょう。
また「あまり管理していない」と答えた飼い主さんの中でも、この判断を目視だけで行っているケースは多いのかなと思いました。
ちなみに、記録を付けている方も26%いらっしゃいます。最近はアプリを使って気軽に記録できるようになってきていますし、こういった機能に頼るのも良さそうです。
犬の肥満リスクについて意識している飼い主さんがほとんど。
■ 犬が太りすぎるリスクについてどの程度気にしていますか?
・ある程度気にしている:56%(244人)
・非常に気にしている:21%(84人)
・今はあまり気にしていない:18%(48人)
・全く気にしていない:4%(18人)
・わからない:1%(2人)
犬の肥満はいろんな病気のリスクを上げるという事実を、ほとんどの飼い主さんは耳にしたことがあるでしょう。
こちらの質問には、約8割の飼い主さんが「非常に気にしている」「ある程度気にしている」と回答されました。家族である愛犬の健康を考えるのは当然だと言えます。
また「今はあまり気にしていない」と回答された方でも、愛犬の肥満を意識するタイミングがきた時には、しっかりと対応するという飼い主さんが大半でしょう。
市販の総合栄養食フードやおやつを愛犬に与えている飼い主さんが多い。
■ 犬に与えている食事はどのようなものですか?
・市販のドライフード(総合栄養食・療法食を含む):323人
・市販のウェットフード(総合栄養食・療法食を含む):230人
・おやつ(例:ビスケット、ジャーキー):210人
・手作り食(調理食・生食):101人
・フリーズドライ・冷凍フード:75人
・人間の食べ物の一部(例:ご飯、肉、野菜):57人
・その他(具体的に記載してください):0人※複数回答
市販のドライフードをメインに与えつつ、状況に合わせておやつやウェットフードを活用している、と答えた飼い主さんが多かったです。
総合栄養食の基準を満たしているフードであれば、水とこれさえ与えておけばOK!という安心感がありますよね。
また、手作り食を取り入れている飼い主さんの割合は10%という結果に。ただし、完全に手作り食のみ派の方より、メインは市販の総合栄養食を使っているという方の方が多かったです。
完全に手作りするとなると、犬の栄養学についてしっかりと学ぶ必要があるので、ハードルがちょっと高いかもしれませんね。
しっかりと量っているという意見は約半数!愛犬の状態に合わせた微調節も大切。
■ ドッグフードや手作り食、おやつの量をどのように管理していますか?
・パッケージの目安量を参考に計量して与えている:39%(154人)
・大まかに量を決めている:29%(115人)
・レシピや基準に従って計量している:13%(54人)
・愛犬の様子に合わせて調整している:12%(50人)
・獣医の指導に従っている:4%(17人)
・特に管理はしていない:3%(10人)
「パッケージの目安量を参考にしている」と答えた飼い主さんの割合は39%でした。手作り派の「計量している」という意見を合わせると、全体の52%を占めます。
はかりを使えば量が安定しますし、この方法が一番理想的なのかなと思いました。
続けて多かったのは「大まかに量を決めている」という意見。毎日のルーティンですし、目安量が大きくズレることもないので、特に量らないという方が多いのも納得です。
あとは愛犬の様子に合わせて調節したり、獣医師の指示に従って病気や疾患に向き合っておられる飼い主さんもいらっしゃいました。
45%が毎日運動すると回答。運動のバリエーションを増やす工夫をしてみよう!
■ 愛犬は運動を週に何回していますか?
・毎日:45%(178人)
・週5~6日:22%(90人)
・週3~4日:18%(72人)
・週2:7%(28人)
・ほとんど 又は 全く運動していない:6%(25人)
・週1:2%(7人)※散歩も含む
「毎日運動している」と答えた飼い主さんが最多で、全体の45%を占めています。散歩は肥満予防だけでなくストレス解消にも効果的!毎日するのが理想とされています。
毎日ではないけれど「週5~6日(22%)」「週3~4日(18%)」の運動習慣はある、と回答した飼い主さんの比率を足すと40%になりました。
毎日外に出て散歩をするのがどうしても難しい場合は、お家の中で一緒に遊んであげる時間を増やす工夫をするのが良いかもしれません。
もちろん、犬によって運動が好き・苦手といった個性もありますし、天気が悪い時、体調が優れない日もあるでしょう。
いろんな選択肢を用意しておくと、こういった場合にも臨機応変に対応できるからおすすめです。
1回あたりの運動は30分~1時間以内が最多!小型犬が多い日本ならではの結果。
■ 1回あたりの運動量はどのくらいですか?
・30分~1時間未満:55%(206人)
・15~30分未満:26%(99人)
・1時間以上:14%(51人)
・15分未満:5%(19人)
先ほど「運動習慣がある」と答えた方に運動量の質問をしたところ、55%の方が「30分以上1時間未満」と回答されました。次いで多い「15分以上30分未満」のグループと足せば、約8割にのぼります。
日本では、チワワやトイプードルなどの小型犬と一緒に過ごしている方が圧倒的に多いので、この結果には納得です。
また、運動量の多い犬種であれば、1時間以上の散歩が必要になることも!飼い主さんの運動も兼ねて、愛犬と一緒に健康管理を行っている方も多いのかなと思います。
ダイエット目的でサプリメントを与えたことがある人は少なめ。
■ 犬にダイエット目的でサプリメントを与えたことがありますか?
・与えたことがない:48%(190人)
・与えたことがないが、検討している(興味がある):31%(125人)
・現在も継続して与えている:11%(45人)
・以前は与えていたが、今は与えていない:10%(40人)
ダイエット目的のサプリメントについては、「与えたことがない」と答えた方が最多で48%。次に多いのは「与えたことがないが検討している」の回答で全体の31%を占めます。
約8割ほどの方は、ダイエット目的で愛犬にサプリメントを与えた経験がないという事です。肥満が気にならなければ、特にサプリを取り入れる必要もありませんし、この結果は自然だと感じました。
私も犬のダイエットサプリについて調べた事があるんですが、代謝アップに期待できるL-カルニチンが配合されている商品よりも、「腸内環境を整える」ことに重きをおいている商品が多かった印象です。
愛犬の体重管理はもちろん、免疫力をサポートしてあげたいとお考えの飼い主さんは、一度チェックしてみる価値があるかもしれません。
愛犬の肥満防止対策の方法に関しては意見が分かれている。
■ 現在、肥満防止のために、どのような対策をしていますか?
・おやつの頻度や量を制限している:43人
・食事管理を見直している:32人
・肥満対策用のドッグフードを試している:32人
・運動量を増やしている:27人
・肥満対策用のサプリメントを使用している:22人
・獣医と相談して減量プログラムを試みている:21人
・低カロリーのおやつに変更している:18人※複数回答
こちらの質問に関しては、意見がまんべんなく分かれています。ただ基本的には、食事の内容を工夫している飼い主さんが多いようです。
一番多く挙がった声は「おやつの頻度や量を制限している」という意見で、全体の20%を占めます。次いで同率2位が「肥満対策用のドッグフードを試している」「食事管理を見直している」といった意見。
体重を管理するには、何よりもまず食事が一番重要だと考えている飼い主さんが多いという事が伺えますね。
取り組みたい肥満対策1位はドッグフード!運動を意識したい飼い主さんも多い。
■ 今後、犬の肥満防止のために取り組みたい対策は何ですか?
・肥満対策用のドッグフードを与える:46人
・運動量を増やす:41人
・おやつの量や頻度を制限する:34人
・食事管理を見直してみる:32人
・獣医師と相談して犬の減量プログラムを試みる:29人
・肥満対策用のサプリメントを与える:28人
・低カロリーのおやつに変更する:23人
・少量ずつの食事で回数を増やしてみる:21人
・まだ何も考えていない:5人
・その他:0人※複数回答
今後取り組みたい対策に関しても、先ほどと同じく意見が分かれています。その中でも、一番多い回答は「肥満対策用のドッグフードを与える」という意見でした。
やはり体重管理をするんだったら、メインのドッグフードを替えるのが一番の近道だと言えます。何となくそう感じ取っている飼い主さんは多いのでしょう。
次いで2位は「運動量を増やす」という意見で、全体の16%!先ほどの現状に対する質問に比べて、割合が多くなっているのは注目すべきポイントです。
この結果から、「愛犬の運動量が足りていないかも」と心のどこかで感じている飼い主さんは、少なくないのかなと思いました。
愛犬の肥満対策は大切!食事や運動を見直してみるのがおすすめ。
■ 体重管理に関するアンケートのまとめ
・約半数の方が愛犬の体型をちょうど良いと感じている。
・肥満のリスクを意識している飼い主さんがほとんど。
・毎日運動(散歩)すると回答したのは45%。
・ダイエット目的で犬用サプリを使用した事がある人は少ない。
・現在取り入れている肥満対策は、食事にまつわる回答が多かった。
・今後は運動量を増やしたいと考えている飼い主さんも少なくない。
人間と同じく、犬にとっても「肥満は大病の元」です。糖尿病や関節トラブルを始めとするさまざまなリスクを上げてしまいます。
今回のアンケート調査で分かったのは、犬の肥満のリスクを十分に理解している飼い主さんがほとんどだという事。
食事管理や運動習慣など、サポートの仕方に違いはあれど、みなさん愛犬の理想的な体重をキープしようと日々努力されています。
家族の一員だからこそ、健康で長生きしてほしいですよね!これを機に、今一度愛犬の肥満対策について見直して頂けると嬉しいです。
アンケート名:犬に関するアンケート
回答者数:400名(愛犬の食事を自分で準備する人100名・愛犬のフードを自分で購入する人300名)
アンケート実施日:2025年02月19日・2025年03月13日
調査の方法:インターネット調査
【男性】
- 20代:15名
- 30代:79名
- 40代:104名
- 50代:54名
- 60代以上:22名
【女性】
- 20代:14名
- 30代:52名
- 40代:43名
- 50代:16名
- 60代以上:1名